社会福祉演習Ⅰ②
社会福祉学科独自の2年次の科目として、「社会福祉演習Ⅰ」の取り組みについては
既に当ブログでお伝えしました(6月7日:社会福祉演習Ⅰ①)。
今回は、その続報(発表会の様子)です。
『子ども人権』
虐待やいじめ、若者の自殺等について、事例や統計を通して現状を把握し、
分析することで、共通点として、メンタルヘルスケアが必要であることを理解しました。
また、社会福祉士や精神保健福祉士がSW(ソーシャルワーカー)としてどのように
関わっていく必要性があるのかという点についても検討しました。
『自殺防止におけるゲートキーパーの役割』
現在、交通事故死の5倍の約3万人(2012年は2万7千人)が、自殺し未遂者は
約30万人いるという実態から、自殺を身近な問題としてとらえようと検討を始めました。
自殺の経路を分析したデータや、ゲートキーパーという役割を理解しました。
ゲートキーパーの役割として、アドバイスよりも共感すること、悩みを抱える人に
安心感を持ってもらうようにしていくことが大切だと学びました。
また、浜松市おける自殺対策として、「いのちをつなぐ手紙」、「こどものストレスマネジメント」、
「わかちあいの会」、「ゲートキーパー宣言登録サロン」などがあることを発表しました。
『福祉における東海地震時の地域での取り組み』
阪神・淡路大震災、東日本大震災の比較から、阪神・淡路大震災では、市民、事業者、行政が
普段から交流し、活動に取り組む、「防災福祉コミュニティ」が強調され、東日本大震災では、
自分で考え行動する、「自立」の意識が強調されてきていることを理解しました。
また、静岡県の被害予測と自分たちが生活している自治体の被害予測や対策を調べると共に、
「わたしたちにできること」は何かということについて検討しました。
*今回のグループでの検討や発表の経験・学びを活かして、現在は個人発表の準備に
取り掛かっています。問題意識を持ち、調べ、発表するということを通して、3年秋から始まる、
総合演習Ⅰ~Ⅲ(卒業研究)に取り組む力がついてきます。