2020年5月29日 (金)

先生に聞いてみよう!どうしてこの世界に入られたのでしょうか?

【柴本勇先生より】

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私は、高校生の時にスポーツ中のけがでそれまで希望していた仕事に就けなくなりました。

「自分の為の人生にできないなら、人の為に尽くす人生にしよう」と言語聴覚士を目指しました。特に、自身が頭のけがを負いましたので、大脳の解明には力を注ぎ自分と同じ思いの人を少なくしたいと活動してきました。また、摂食嚥下障害は、私が言語聴覚士になったころ「食べられなくなったら人生おわり」という雰囲気のなか、多くの患者さんが「食べたい!!」と希望を持っておられました。そのような方に少しでも貢献できないかと、医師と共に「食べるためのリハビリテーション」を確立しようと奮闘を重ねました。皆さん大変喜んでくださり、やめられなくなりました。

 

【大原重洋先生より】

故中村公枝先生の薫陶を受けたことが大きいです。

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【髙瀬奈美先生より】

日本(浜松)にいながらにして、「どうやったらネイティブになれるか」ということを追究したいと思ったからです。それから、もちろん日本語だけでも生活はできるのですが、英語を学習することによってより広い考え方などに触れ、自分の考えを修正したり発展させたりすることができることを知って、興味を持ったからです。

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2020年5月28日 (木)

よりよいヒアリング&スピーチ月間 Better Hearing and Speech Month

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もう月末になってしまいましたが,実は,5月は聴覚・言語障害への啓発月間になります。テーマは毎年異なり,今年のテーマは『職場でのコミュニケーション』です。アメリカの言語聴覚士職能団体(ASHA)が,聴覚・言語障害を持つ方向けに,コロナウイルス感染防止のためのロックダウンによるリモート勤務でのサバイバル情報などを公開しています。

以下は聴覚障害を持つ方のための,オンライン・ミーティングにおけるアドバイスです。オンライン・ミーティングでは,自己紹介に時間をかける(聴覚障害に関して知らせる),ビデオをオンにする,ライティングをチェックする,口もとをはっきりと見せる,ミュート・ボタンを使う,順番を守る,自分の観ているスクリーンを共有する,会議を録画する,などがあります。

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興味のある方はこちらへ!

2020年5月27日 (水)

オンライン療法がメジャーに!?

コロナウィル感染予防のため,ロックダウンが世界の各地で依然として行われています。アメリカの言語聴覚士職能団体(ASHA)から,オンラインを使った療法のニュースに関する記事を紹介します。

オンラインの療法は,Telepractice, Telemedicine, E-therapy,など,いろいろな呼び方があります。アメリカでは1996年に成立したThe Health Insurance Portability and Accountability Act (HIPPA)という患者のプライバシーの保護に関しての法律に従う必要があり,オンラインの方法,患者様の情報をどのように保存するかなど,HIPPAから許可を得ないとオンライン療法ができません。

2008年からオンライン療法をされているDiana Parafiniukスピーチ・セラピストが書いたオンライン療法の秘訣を紹介します。

【エクセレント・コミュニケーターであれ】

セラピスト側が明確にかつ簡潔にメッセージを伝えられることが,遠隔での療法を成功に導く鍵となります。口頭指示は短く,メールの内容は箇条書きで,次の療法の日時のリマインダーもメールで行いましょう。

 

【患者さまのニーズに合った目標設定をする】

はじめて患者様にコンタクトする時は,スピーチ・セラピストの第一印象が大切です。知識が豊富で信頼できる等専門家らしさを醸し出せるように,努力しましょう。患者様が療法にどんなことを期待しているかに耳を傾けましょう。

 

【常に整理整頓】

オンラインのファイルストレージなどを使用して,常に患者さまの情報,療法記録などをいつでもすぐに取り出せるように整理整頓をしましょう。

 

【成功の鍵はスケジュール】

オンラインのスケジュール機能をフルに活用しましょう。予約の24時間前に自動的に患者さまにリマインダーがメールで送られる機能は大変便利です。

 

【守秘義務を遵守】

パスワード機能などを適切に使い,オンライン療法や患者さまの情報が漏れないように最善の策を講じましょう。

 

さて,オンライン療法は日本でも主流になるでしょうか?

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もとの記事はこちら!【5 Telepractice Insights From an Experienced Practitioner

2020年5月25日 (月)

専門とは?- Part III -

大学のホームページに教員の専門が掲載されているとは思いますが,わかりやすくお話していただきました。

今回は,高瀬奈美先生からです。

英語教育です。

 私の研究対象の一つは、メールなどの文字によるコミュニケーションを利用した第二言語習得の教育法です。外国語を習得するため、実際にその外国に行って学習する方法はたくさんありますが、オンライン上のメールやチャットを利用して学習する方法もあります。私は、何がオンラインで習得できて、何ができないのかを明らかにすることによって、対面の授業をより充実させる方法などを研究しているのです。

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2020年5月22日 (金)

専門とは?- Part II -

大学のホームページに教員の専門が掲載されているとは思いますが,わかりやすくお話していただきました。

今回は,大原重洋先生からです。

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小児聴覚障害学、小児コミュニケーション障害学です。

難聴の子どもの聴覚機能や言語発達の特徴と遅れが生ずるメカニズムを調べて、どのように関わったら発達を健やかに促していけるのか、支援法を開発しています。

2020年5月21日 (木)

専門とは?- Part I -

大学のホームページに教員の専門が掲載されているとは思いますが,わかりやすくお話していただきました。

今回は,柴本勇先生からです。

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大脳機能の解明に一番興味があるのでこれが専門と言いたいですね!! 授業は、音声障害学、摂食嚥下障害学、発声発語障害学などを担当します。

人にしかできないこと=大脳で行っています。考えること、覚えること、話すこと、理解すること、計画を立てること、他人を笑わせること、などなど。それぞれの事柄は分野ごとに大脳の異なる場所で活動しています。でも、人の顔が全員微妙に違うように大脳活動も個別性があります。そしてまだまだ解明できていないことがたくさんあります。最近では、磁気・赤外線・放射線などを使って大脳の血流や代謝から活動を可視化しやすくなりました。そのような大脳の可視化技術を用いて、口腔運動・話すこと・コミュニケーション活動・食べるときの大脳の活動を解明しようとしています。言語聴覚士として患者さんの治療は、こどもから大人まで何でもやります。

2020年5月11日 (月)

漫才&ボランティアサークル【笑 smile】

今回はサークル紹介のブログになります!

【笑 smile】は主に漫才、ボランティアなどの活動を行っています。まだ設立から半年ほどしか経っていませんが様々な学部のメンバー、30人が活動しています。お笑いの番組が大好き!ボランティア始めてみようかな…という方‼【笑 smile】で活動してみませんか?気になった方は学友会やボランティアセンターのHPにも紹介があるので覗いてみてください‼

 

連絡先:ご興味がある方は,2年生のアドバイザーの小林マヤまでご連絡ください!

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2020年5月 8日 (金)

ヒョーゴスラビア連邦共和国

今回は,兵庫出身の2年生の学生さんからのご当地情報です!

僕の出身は兵庫県です。兵庫といえば神戸などの大都市を連想される方が多いかと思いますが僕の地元はびっくりするくらいのド田舎です。兵庫は地域によって気候や文化の差が激しいことからネットではヒョーゴスラビア(複合国家)と呼ばれています。今回はそんなヒョーゴスラビア連邦共和国北部の自然をお届けします!

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2020年5月 7日 (木)

沈黙に耳を傾ける The Sounds of Silence

さて,今回はCOVID-19と戦うスピーチ・セラピストのニュースをお知らせしたいと思います。

コロナウィルスの罹患によって入院された患者様になぜスピーチ・セラピストが必要なのでしょうか?多くの患者様は人口呼吸器を使用するため,そう,口頭でのコミュニケーションができなくなります。そこで,スピーチ・セラピストの登場です。

【スピーチ・セラピスト(左)が看護師とコミュニケーション・ツールについて話し合っているところ(米国ボストン,マサチューセッ総合病院にて)】

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もともと,ALSなどの進行性の神経変性疾患の患者様用に使用していた拡大代替コミュニケーション(AAC=Augmentative and Alternative Communication)をコロナウィルス罹患した患者様のニーズにフォーカスしたものへと開発し,それをすでに何国語にも翻訳し,現在使用しているそうです。

【以下が拡大代替コミュニケーション】

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 がんばれ世界のスピーチ・セラピスト!(元の記事はこちら→https://www.mghihp.edu/the-sounds-of-silence

ベトナムからのトロピカル果物

今回は,大学院の前期課程に在籍中のベトナムからの学生さんが日本語でブログ記事を書いてくれました。

(※文章は学生さんが書いたものをそのまま掲載しております)

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私は,日本へ来る前、ベトナムに働いていた仕事は言語聴覚士でした。ホチミン市の整形外科とリハビリテーション病院で働きました。

私の趣味は絵を描くことですから、時々病院のSTのおもちゃを自分で描きます。以下の写真は私の描いたSTの治療時間のためのトロピカル果物の絵です。たぶんその写真の果物であなたたちはバナナや、メロン、マンゴ、イチゴ、梨を知っていますが他の3つは知りませんね。上の左からの一つ目の果物はドラゴンフルーツで、となりはライチです。下の右からの二つ目はパパイヤです。全ては甘い果物です。みんなはカヌーの上に果物を置いて、川にたくさん果物を売ります。

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