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2017年10月12日 (木)

浜松言友会主催による「青少年のための吃音講座 in 静岡」の開催―3年生が活躍しました―

教員の谷です.

去る10月1日(日)に静岡市の静岡県総合社会福祉会館シズウェルにおいて,「青少年のための吃音講座」が開催されました.

 

浜松言友会(言友会:吃音者の自助団体)の主催で,一昨年までは浜松市のみで開催していましたが,吃音啓蒙活動の拡大を図り,昨年から静岡市でも開催しています.言友会会員のほか,吃音を持った当事者や,吃音児の親,教育関係者,医療関係者,学生など,様々な方が参加されました.

 

講座内容ですが,4人の吃音者による体験発表では,吃音とどのように向き合ってきたかをそれぞれの体験を通して発表しました.専門家による研究,臨床事例発表では,本学科の卒業生で病院の言語聴覚士として活躍している2人を含め4人の専門家が発表しました.5~6人の小グループによるフリーディスカッションでは様々な問題が挙げられ,「吃音を周りの人に公表すること」「吃音を専門とする言語聴覚士が少ないこと」などについて議論されました.

 

さて,谷のゼミでは吃音を卒業研究のテーマにする学生が多いので,浜松言友会の活動に可能な限り参加することを勧めています.今回は,会場での受付,発表者の紹介など,運営の一部を担い,大いに活躍しました.

 

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開催冒頭で,諸注意事項を説明する日置君.配布された冊子を掲げながらわかりやすく説明していました.

 

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発表者の紹介をする松村さん.事前に繰り返し原稿を修正して臨みました.

 

3発表者の紹介をする加藤さん.読み間違えのないよう,事前にご本人に確認をしていました.

 

今回の吃音講座のようなイベントは,吃音当事者や関係者が集い,吃音の様々な問題を議論し,悩みを相談し,親交を深める機会となります.今回参加した学生にとっても,吃音当事者が抱える様々な問題に直に接し,多くのことを学ぶ貴重な機会になったのではないかと思います.