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2016年1月13日 (水)

言語聴覚学科教員の研究紹介⑦(佐藤 豊展助教)

言語聴覚学科教員の研究紹介、第七弾は佐藤豊展助教です。

佐藤助教は、摂食嚥下障害学を専門にしています。

現在行っている研究について紹介します。

私は、聖隷浜松病院、東北大学病院で臨床を行ってきました。

聖隷浜松病院では、脳血管障害、神経筋疾患による摂食嚥下障害の方に関わり、東北大学病院では、頭頸部腫瘍後の摂食嚥下障害の方に関わってきました。

摂食嚥下リハビリのやりがいは、なんと言っても患者さんが徐々に食べられる姿をみられることです。

しかし、なかには嚥下障害が重く、食べることが難しい方もいらっしゃいます。このような方は、嚥下器官の構造の変化,負荷量などの問題から既存の訓練が行えない場合が多く、新たな訓練法の開発が必要だと感じました。

このような背景から私は摂食嚥下障害の訓練法に関する研究を行っています。

具体的には、飲み込みに関わる筋に電極を貼り、舌・首・顎を動かしたときの筋活動を測定しています。

高齢者に対し舌を上顎に強く押し付ける運動を行うことで、嚥下機能が改善する可能性が示唆されました。

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これらの知見を2015年9月に京都で開催された「第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学術大会」で報告してきました。

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今後、嚥下障害患者さんに適応できるか考えていきたいと思っています。

 

 

次回は、木原助教の研究活動を紹介します。