2020年12月 1日 (火)

2020ホームカミングデイ 社会福祉学部交流会での一コマ

11月7日に開催されたホームカミングデイにおいて、社会福祉学部では『あいたい、ききたい、はなしたい』をテーマに交流会が開催され、卒業生30名ほどが参加してくれました。

後半のグループ別交流会では実行委員Mさんの進行で、カードをひいて出たお題、例えば「学生時代によく過ごした場所」、「学生時代に戻れるとしたら何をしたいか」・・・などに沿ってそれぞれの思い出話に花を咲かせました。

 

Image1

 

私のグループには2003年度入学生から2014年度生まで10名と、zoomで2002年度生(社会福祉学部開学の年です)1名が参加してくれたのですが、ディスカッションの中身はともかく、それぞれが自己紹介する中で、素晴らしい光景が繰り広げられました。

 

Image2

 

「ああ、H病院のワーカーのNさんですか、先日はお世話になりました。同窓生だったのですね!」と障害者相談支援事業所ソーシャルワーカーMさんが声をあげました。聞けば、担当するケースの方がH病院に入院することになり、Mさんと電話で情報交換していた、とのこと。そのほかにも、異なる区の障害者相談支援事業所のワーカー同士であったり、障害者相談支援事業所と社協CSW(コミュニティ・ソーシャルワーカー)であったり、県児童福祉司の先輩後輩であったりと、所属先や領域は異なるものの、ソーシャルワーカーとしての業務を通じて卒業生同士が、そうとは知らずすでにつながり合っていた! という事実が次々と明らかになり、胸が熱くなりました。社会福祉学部開学以来約19年、確かにこの地域の社会福祉に貢献できているんだな、と実感したからです。

 

Image3

 

卒業生一人ひとりの、いわゆる「他機関連携」を含む誠実でひたむきな支援が、生きにくさを抱える方々の生活を支え、ひいてはこの地域の福祉を支えている。

この事実を認識し、私たちの使命を改めて確認する良い機会になりました。

もっともっと卒業生にアプローチし、卒業生が知りたい情報を発信したり、研究機会を設けたりしていきたいと思います。

卒業生の皆さん、どうぞ大学を頼りにして下さいね。教員一同、心よりお待ち申し上げております。

2020年11月30日 (月)

ライフサイクルとソーシャルワークⅡ

社会福祉学科ソーシャルワークコース1年秋セメの「ライフサイクルとソーシャルワークⅡ」(選択必修)では、現代社会の子ども・若者の諸問題を保健医療福祉の専門職者として、社会福祉学的視点から理解できるように、講義を受講し、グループで話し合いを行い、発表テーマを決定し、次の回でグループ発表を行っています。

今年度扱うテーマは「若者の社会的自立・若者の自殺」、「不登校・ひきこもり」、「発達障害・いじめ」、「母子保健」です。

 

この科目では、浜松市と本学の「包括連携協定」に基づく取り組みとして、浜松市こども家庭部次世代育成課 浜松市青少年育成センターの職員さん達が、学生の発表の回には参観し、学生と共に浜松市の子ども・若者の支援のあり方を考え、学びます。

 

Photo_2

Photo_3

 

学生さん、市の職員さんにとって、共通の学びの場と、社会的課題の共有により、今後地域での取り組みのきっかけになるといいですね。講義を受講する前にも、関連した新聞を読んだり、文献を調べたりと、それぞれの興味や関心に基づき、事前学修にも取組みます。1年次から、アクティブラーニングを実施することで、主体的に学ぶ姿勢が身に着いていきます。

11月のお菓子販売

例年毎月行われています、だんだんさんのお菓子販売ですが、今年度はコロナウイルスの影響で2回(7月・10月)しか行えていませんでした。11月17日に今年度第3回目の販売を行いました。今回は、1年生も手伝ってくれたため、文字通り飛ぶように売れていきました。若い力が加わると凄いですね。

 

●だんだんのスタッフさんからの感想です。

11/17に販売に伺いました。ボランティアの学生さんの声掛けが素晴らしく、今までにない位の短い時間で、持っていった商品が完売しました!! 皆様、お買い上げありがとうございました。

  

今年の販売は今回が最後です。次回は年明けになります。少し早いですが、よいクリスマスを。よいお年を。今年もありがとうございました。               

(だんだん一同)

 

Photo

販売時の様子

 

就労支援の障害福祉事業所コロナウイルスの影響では、売り上げが落ちてきています。本学もまた、学生ボランティア2ぴーすも今回のように販売の機会確保や、様々な協力をしていくことが出来ればと思います。次回は、2021年1月26日(火)11時45分頃から、1号館エレベーター前で販売を行っていますが、コロナウイルスの影響で中止になる事がありますので、ご了承願います。

 

                                    社会福祉学科教員

2020年10月23日 (金)

10月のお菓子販売

コロナウイルスの影響で今年度は、7月にしか行えていなかったお菓子販売を、10月20日行いました。

 

・まずは、ボランティアサークル2ぴーすの学生さんの感想です。

前回よりもたくさんの学生、先生にお菓子を買っていただきました。学生さんに興味を持っていただけて嬉しかったです。

今後は1年生、2年生にもだんだんさんの販売のボランティアに関わっていただきたいです。

次は、だんだんのスタッフさんからの感想です。

10月20日の販売では多くの学生さん、先生に買いに来てもらいました。だんだんのお菓子の味も知っている学生さんが増え、リピーターで購入してくれる方が沢山いました。ありがとうございました。

ボランティアの学生さんのお手伝いもありがとうございます

 

Photo

販売時の様子

 

Photo_2

ついあると買ってしまう抹茶大納言

 

主に就労支援の障害福祉事業所コロナウイルスの影響では、売り上げが落ちてきています。本学もまた、学生ボランティア2ぴーすも今回のように販売の機会確保や、様々な協力をしていくことが出来ればと思います。原則的に第3火曜の11時45分頃から、1号館エレベーター前で販売を行っていますが、コロナウイルスの影響で中止になる事がありますので、ご了承願います。

 

                              社会福祉学科教員

2020年10月19日 (月)

2020年度福祉の日講演会

静岡県では福祉社会の実現を目指し、1月1日から数えて294(ふくし)日目にあたる10月20日を「県民福祉の日」として制定しています。

本学社会福祉学部及び介護福祉専門学校では、例年10月20日前後に著名な講師をお招きし、講演会を行っています。今年度は、社会福祉学科ソーシャルワークコースが担当し、浜松市北区に拠点を置くNPOトータルケアセンター 代表理事の安間孝明先生をお招きし、「障がいのある人と共に!」というタイトルで10月14日2限にZoomにて実施致しました。今回は、実習でお世話になっている社会福祉学科2年生も出席し、教員を含めると約200名が参加致しました。

 

Img00903

 

安間先生は脳性小児まひのまた従妹との出会いにより、人間存在の意味を考えさせられ福祉の道を志されました。教会を母体としたNPOトータルケアセンターを2004年に設立し、4人の障がいのある人たちと軽作業を始めた経緯やその中での様々な人たちとの出会い、そして事業を断念せざるを得ないような壮絶な試練があったことを語って下さいました。

 

少しでも工賃をあげるために、カレー屋やカフェ等の開設、住む場の確保のために多くのグループホームを立ち上げていきます。

それでも、「共に生きる」とは言い切れない。自分に言えるのは「共に」までと・・・。その言葉には、関わりの中で天に召されていった方々への深い贖罪の気持ちを感じていたと共に、それでも一緒に居ることを選び、逃げない決意があったからではないでしょうか。

 

Img00893

Img00883

先生方は対面形式で参加です

 

安間先生自身は、就労支援・生活支援により、利用者は「しあわせ」を実現、実感しているだろうかと自問自答し、更に触法障がい者の支援を開始しています。

益々活動を広げ、「共に」を実現させていく、安間先生を、トータルケアセンターさんを

これからも応援していきたいと思います。

 

安間先生ありがとうございました。今後も学生の皆さんには、様々な学びや出会いの機会を提供していきたいと考えています。

 

NPOトータルケアセンターさんが運営する、美味しいカレーのお店、グレースガーデンのご案内はこちらから

 ↓ ↓ ↓

https://www.at-ml.jp/70708/

                            (社会福祉学科教員)

2020年9月25日 (金)

専門職連携演習・報告会

本学独自の学部・学科の枠を超えたIPW(インタープロフェッショナルワーク)教育のひとつ、4年生を対象とした「専門職連携演習」の報告会が9月18日(金)に開催されました。

この科目は 「対人援助における他職種連携・協働を実際に体験し、その意義と実践方法について理解を深める」ことを目的に設置されており、社会福祉学科では主に精神保健ソーシャルワーク実習、医療ソーシャルワーク実習受講者に対して履修を推奨しています。

 

報告会では、他学部の学生とともにグループワークを通して練り上げた専門職連携による事例が、ロールプレイをまじえて発表されました。

 

Image1

 

 

発表の中で、看護学部の学生から「社会福祉学科の学生がいたことで、退院後の患者さんの生活や活用できる福祉制度、サービス、関与する専門機関・専門職のことがよく理解できた」との感想も聞かれ、お互いの専門性に対する理解が深まるとともに、社会福祉学科学生にとってはソーシャルワーカーとしての自信につながる良い時間だったのではないか、と思いました。

 

こうした授業を通して、福祉や医療の実践現場に出たときに、利用者さん、患者さんの支援のために他職種とすぐに、きちんと手をつなげる、そんな専門職になることを願います。

 

2020年9月 2日 (水)

社会福祉に関する映画について②「チョコレートドーナツ」

社会福祉学科の佐々木です。今回は社会福祉に関する映画紹介の4回目です。

実話を元に作られた感動作です。

 

「チョコレートドーナツ」 監督 トラヴィス・ファイン 2014年アメリカ

 

ストーリー

 1970年代のアメリカ・カリフォルニア。シンガーを夢見るルディと弁護士のポールは男性同士のLGBTのカップル。彼らは、母に養育放棄されて育ってきたダウン症の少年マルコと出会い、愛情をもって少年を育てる。3人での幸せな生活が訪れたのも束の間、3人を引き離す事件が起こる。

 

映画の背景

 LGBTに理解が広がっているアメリカでも、1970年代当時は大変な差別があったと言われています。また、児童虐待も社会問題化していました。映画ではそのアメリカの状況が詳しく描かれています。

 

映画について

マルコ役のアイザック・レイヴァは自身もダウン症があります。マルコを演じる彼の寂し気な表情のあとに見せる笑顔は、想像を絶する演技力です。そして彼の演技と、ルディの歌うボブ・ディランのカバー曲「I Shall Be Released」(自由になれるさ)の伸びやかで美しい歌声が重なる瞬間を是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木

2020年7月31日 (金)

お菓子販売再開

コロナウイルスの影響で4月以降休止していましたお菓子販売が再開しました。

 

●まずは、ボランティアサークル2ぴーすの学生さんの感想です。

だんだんの学内販売がコロナウイルスの影響で4月以降販売は中止になっていましたが、7月21日(火)に再開しました。

生キャラメル、塩クッキー、パウンドケーキ、ブラウニーなどを売りました。

学生や先生がお菓子を買ってくださったので、よかったです。 秋以降の販売でも、たくさんの方がお菓子を買ってくださると嬉しいです。

 

●次は、だんだんのスタッフさんからの感想です。

こんにちは。多機能型事業所だんだんです。7月21日に販売に伺いました。

いつもより、学生さんの人数は少なかったように感じましたが、今回も沢山、購入頂きました。ありがとうございます。

コロナの影響で試食販売ができないのか残念です。早く、コロナが終息し、以前のような販売に戻れる事を願います。レジ袋が有料化となりますので、マイバックの持参をお願いします。

ボランティアの学生さんも、お声かけありがとうございました。

 

Photo

 

 

主に就労支援の障害福祉事業所コロナウイルスの影響では、売り上げが落ちてきています。本学もまた、学生ボランティア2ぴーすも今回のように販売の機会確保や、様々な協力をしていくことが出来ればと思います。なお、日程が都合により変更になる事があります。変更はブログで、お知らせします。

 

                                    社会福祉学科教員

2020年6月29日 (月)

カナダで活躍する卒業生より

バンクーバーにあるNPOでホームレスや生活困窮者、障がい者などに対するソーシャルワーカーのアシスタントとして働くことを目的に、2015年、カナダに旅立った社会福祉学部1期生のTさん(詳細はhttps://blg.seirei.ac.jp/ss/2015/06/1t-db43.html参照)から、2年ぶりに連絡がありました(2年前の一時帰国の様子は https://blg.seirei.ac.jp/ss/2018/05/ 参照)。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

ご無沙汰をしております。お元気ですか?

先生にメッセージを送ろうと思いながら、なんだかんだで忙しい日々を過ごしており、気が付いたら月日が経ってしまいました。

カナダでは3月より新型コロナウイルス感染拡大防止のための自粛生活がはじまり、6月を迎えた今、やっと落ち着いてきて、公園やビーチなどのレストラン、カフェ、公共交通機関等、以前の水準に近付くなど、経済活動が徐々に再開され、元通りになりつつあります。

でもまだ油断はできませんね。引き続きお互いにコロナから身を守りましょうね。

 

先生はいかがお過ごしでしょうか?大学は授業再開されていますか?カナダの学校はまだ再開しておりませんので、ほとんどはオンライン授業又は家庭学習を中心に小~大学生は頑張っているようです。

Image1

Image2

私は、2019年11月についにカナダの永住権を取得し、ホームケアサービスの会社を設立しました。先生たちの教えを忠実に守り、「ゆりかごから墓場まで」を対象として、それぞれの家庭のニーズ、個人のニーズに、それから働く人一人一人のニーズに応えられるような会社です。チャイルドケア、シニアケア、スペシャルニードケア、家事代行支援、家庭教師派遣事業等、ゆっくりですが、確実に利益を出しています(今はオンライン事業にも力を注いでいます)。

 

という事で、こちらはぼちぼち頑張ります。将来的にはカナダだけではなく世界各国で展開したいと思います。世界中は言いすぎですが、一人でも多くの人の手助けが出来たらいいなぁというのがわたしの思いなので、ふんわりと目標としています。

 

今年の春に日本へ帰国予定でしたので早々に航空券を用意して、先生のところへご挨拶と報告を、と思っていましたが、COVID-19で帰れなくなってしまいました。暫く帰国は出来ないと思いますが、帰国の際は必ずご挨拶にお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

カナダでホームケアサービスの会社を立ち上げた、ということにびっくりするとともに、バイタリティに感服し、感動し、誇りに思いました。

 

また、「治安は良い方ですし、日本人結構いますし、福祉の先進国。高齢者、児童、障害者支援など、学生さんのニーズに併せて本気で教育プラン立案します!」、「若い人達に色んなこと感じて貰いたいし、日本の福祉だけが当たり前でない事、マルチカルチャーイズム(言語、文化、宗教、人種、ジェンダー)等、たくさんの事を学んで、生きる事を、学ぶ事を真剣に考えるきっかけになったら良いなぁと思います」と、学生を連れてのカナダ訪問を勧めて下さいました。

 

コロナが落ち着いたら、本気で考えたいな、と思います。

2020年6月19日 (金)

社会福祉に関する映画について③「シンプル・シモン」

社会福祉学科の佐々木です。

社会福祉に関する映画紹介の3回目です。

今回は北欧スウェーデンの映画です。

 

「シンプル・シモン」 アンドレアス・エーマン監督 2011年 スウェーデン

 

ストーリー

18歳のシモンは他人の感情を読むことができず、人に触れられるのを嫌っている。アスペルガー症候群であるシモンは、いやなことがあると、宇宙船に見立てたドラム缶にこもってしまう。その後、シモンは、兄が恋人と暮らす家で一緒に暮らすことになる。そこで、シモンの強いこだわりが原因で兄の恋人は家を出てしまう。自分のことが原因で兄が失恋したことを知ったシモンは兄のために、恋人さがしに奔走するのだが・・・。

 

映画の背景

スウェーデンは、人口約950万人の国です。決して大きな国ではありませんが、世界的に展開する企業が多くあります。ボルボ、イケア、H&M等の企業は特に有名です。そんなスウェーデンは社会福祉が進んだ国としても知られています。スウェーデンは税金や社会保険等が高いのですが、その代わり、手厚い年金給付、大学まで学費は無料等、社会保障も充実しています。ただ、残念ながら、スウェーデンでどんな社会福祉が展開しているかを、日本で知る機会はあまりありません。この映画を観ればスウェーデンの人達の社会福祉に対するあたたかい視点を感じることができます。「やっぱりスウェーデンは進んでいる!!」と映画を観て実感します。是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木