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2017年6月

2017年6月27日 (火)

体験発表会学生ボランティア

 6月24日に、「じゃんだらにぃ2017  with あ~と de い~ら」(主催:NPO遠州精神保健福祉をすすめる市民の会・後援:聖隷クリストファー大学保健福祉実践開発研究センター)が行われました。

「じゃんだらにぃ」は、2009年度から始まった取り組みで、精神科利用者が自身の病気の体験や回復までの過程などを、自身の歴史や苦労、楽しみや夢も交えながら語る会で、2015年度から「作品展」も合体し、精神科利用当事者の世界観を「聴いて」「語って」「見て」「感じる会」になりました。

「じゃん」、「だら」、「にぃ」は、遠州弁の語尾で、この地域では日常的に使われています。
まずは、オープニングダンス。現場で働く先輩達のキレのある、「じゃんだらにくす」。

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2017年度は2名+1組の方が、スタッフとの掛け合いで発表してくださいました(参加者約200名)。 それぞれに様々な特徴があり、笑いあり、涙ありの、とても内容の濃い時間になりました。 第2部では、発表者がそれぞれのブースに別れて参加者との意見交換をおこないました。

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作品展「あ~と de い~ら」には、絵や写真、書、手工芸品等、この日のために1年間準備してきた秀作・珍作が並びました。また、エントランスでは福祉事業所による物販も行われました。

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本学科からも、8名の学生がボランティアとして参加しました(写真は、最後の反省会の様子)。

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今回の様に、地域の様々行事にボランティアとして参加し、当事者や先輩達の姿に触れることで、学生さん達は徐々に自分の進む道が見えてきます。

学生、大挙して押し寄せる!

今日はMさんの誕生日。20歳になったそうです。Mさんと仲間が大挙して研究室に押し寄せました〈押し寄せてくれました〉。皆、オープンキャンパスをお手伝い下さる学生スタッフです。

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そう、〈誰にだってある素敵な日🎶、一年に一回の素敵な日🎶、それは、それは、それはね、お誕生日~🎵🎶〉昔、教育テレビの「おかあさんといっしょ」で、うたのおねえさんと一緒に娘が歌っていたことを思い出しました。そんな娘も二十代半ば、気がつけば私も五十代後半となりました。年は、皆平等に重ねるものですね。

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Mさん、おめでとうございます。青春を謳歌してくださいね。良いことがいっぱいある事を願っています。

〈さて、ここでためになる話を一つ〉
こんな出来事があって、私が担当する障害者福祉論の授業の中で、「年齢」にまつわる決まりについて、その概略にふれました。〈一部の学生には耳にタコかも・・・〉


「年齢計算ニ関スル法律」で、年齢が一歳増えるのは誕生日の前日です。ですから、学齢上も、4月2日生まれの学生がその学年で一番の「にいさん・ねえさん」ということになります。その年度初日の4月1日に年齢が上がるからです。一方、4月1日生まれの学生は、3月31日に年齢が上がってしまうため、前年度の学齢となり、一つ上の学年に在籍することとなります(いわゆる早生まれ)。
「誕生日の前日に年齢が一つ上がる」決まりは、年金受給資格や生活保護法と介護保険法との関連等で実務上実に重要です。片隅で覚えておくと良いでしょう。


社会福祉学科 川向

2017年6月22日 (木)

6月オープンキャンパス

本年度第1回目のオープンキャンパスが6月17日に開催されました。
オープニングイベントの一つ、「ペットボトルボーリング」。

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6_23年生が実習で不在の中、今回初めてメインを務めた2年生学生スタッフが準備しました。

今年度の社会福祉学科の体験授業は年間テーマを「これからの社会で期待される5つのSW」とし、今回は佐々木先生によるスクールソーシャルワーカーについての授業でした。

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今後は
7月18日 医療福祉領域で活動するソーシャルワーカー/MSWの仕事
8月11日 精神保健福祉領域で活動するソーシャルワーカー/PSWの仕事
8月26日 地域福祉領域で活動するソーシャルワーカー/CSWの仕事と続きます。

多くの高校生の参加をお待ちしています。

2017年6月20日 (火)

ライフサイクルとソーシャルワークⅠ

1年春セメの「ライフサイクルとソーシャルワークⅠ」(選択必修)では、現代社会のこども・若者の諸問題を保健医療福祉の専門職者として、社会福祉学的視点から理解できるように、講義を受講し、グループで話し合いを行い、発表テーマを決定し、次の回でグループ発表を行っています。

これまでに扱ったテーマは「若者の社会的自立・若者の自殺」、「不登校・ひきこもり」、「発達障害・いじめ」です。写真は、「発達障害・いじめ」の講話を、ゲストスピーカーの先生から受けている様子です。

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次回は、3つのグループからの発表です。発表の担当でなくても、関連した新聞を読んだり、文献を調べたりと、それぞれの興味や関心に基づき、事前学修に取組みます。1年次から、アクティブラーニングを実施することで、主体的に学ぶ姿勢が身に着いていきます。

社会福祉学科 教員

2017年6月19日 (月)

地域福祉推進セミナー「住民が参画する福祉のまちづくり、人づくり、ささえあいづくり」 ~社会福祉の基礎構造改革から現在までの変化を踏まえて~

6月10日(土)、浜松市社会福祉協議会北地区センターの主催で、地域福祉推進セミナーが開催されました。本学1701教室に80名あまりの参加者がありました。

 関西学院大学の藤井博志先生をお招きし、「人は人との関係の中でしか自立できない(共生)」という社会福祉の自立観に立ち、「生活と共同性」を取り戻す地域住民の自治活動(住民主体)の必要性と方法についての講義をいただきました。

 当日は、地域で活動されている地区社協の方、民生委員等の多数の参加がありました。小地域での社会福祉課題の解決や浜松市全体の福祉力を高めていくためには、地域住民が主体的に取り組む小地域活動に、専門職や専門機関、行政をいかに巻き込み、協働していくかが重要であることを学びました。

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社会福祉学科 川向

2017年6月16日 (金)

2年生 社会福祉演習の一コマ

社会福祉学科では学科独自の「社会福祉演習」という科目を2年次の春セメに配置しています。
これはいわゆる「ゼミ」のことで、1年次の「基礎演習」と3年次秋からの「総合演習(卒業研究)」をつなぐ「研究系演習」として位置付けています。
2年生は、3人の教員ごとに12,3名のグループに分かれ、各教員のすすめ方で

①現代社会に生きるさまざまな人たちの暮らしについて、考えることができる

②社会福祉のさまざまな領域を知り、興味・関心を持つことができる

③図書館で文献資料の収集ができ、関心のある論文などを見つけ、要約することができる

④自分の興味・関心と社会福祉の領域を結びつけ、レポートをまとめ、発表することができるを目指します。

ちなみに佐藤のグループは、最初に「学生にとって社会福祉『学』とは何か」という論文を読み、まとめ、討論しました。

次に課題図書(新書)を7冊の候補の中から投票で2冊選定し、グループに分かれて担当を決め、発表、討論をしました。今年選定した図書は『孤独死のリアル』と『給食費未納 子供の貧困と食生活格差』でした。両グループとも内容を的確にまとめた上で適切な話し合いのテーマを設け、活発な議論を導いていました。

そして先週は、図書館で文献検索の方法を図書館事務センターの司書の方から学びました。

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いよいよ今週からは各学生が関心のあるテーマで発表する「自由発表」が始まります。

学生たちがどのような福祉課題に関心を寄せ、どのような発表をしてくれるのか、楽しみです。

『地域精神保健センター構想を含めた精神障害にも対応した地域包括ケアシステムについて』

2017年6月9日、アクトシティはままつにて、標記のタイトルの講演会が行われました。

講師は、厚生労働省(元精神•障害保健課長、元国立精神保健研究所長)の福田先生、パネルディスカッションには、新居先生(ぴあクリニック)、浅井先生(三方原病院)、二宮先生(浜松市精神保健福祉センター)がご登壇され、会場とも意見交換をしながら、今後の浜松市の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」について語りあいました。

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300人の定員満席で、会場は立錐の余地もない程でした。

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本学科学生も20数名が参加し、白熱した議論に聞き入りました。

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学生時代から現場に触れ、自分の目指すべき姿に出会うことを大切にしています。

 

                           社会福祉学科 教員

2017年6月15日 (木)

ソーシャルワーク実習―実習巡回でおじゃましました―

ソーシャルワーク実習は社会福祉学部3年次生を対象に、5月中旬からと8月初旬からと2つのグループに分かれて、23日間以上、180時間以上の現場実習を行います。5月中旬からスタートした実習もはや終盤、残すところ数日から1週間余りとなりました。

 実習期間は、担当教員によるスーパービジョンを週一回実施します。そのための実習巡回におじゃましました。巡回先は、浜北区にある「はままつ友愛のさと」の2つの事業所です。

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知的障害者支援施設「かがやき」では1名が実習を終えようとしています。知的障害がある人への支援について考えさせられました。よい学びができたようです。実習指導者の方には大変お世話になりました。

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地域活動支援センター「オルゴール」では2名の実習生がお世話になりました。アットホームな雰囲気の中、施設長をはじめスタッフの皆様から丁寧なご指導をいただきました。最終日までにレクレーションの企画と実施が残されています。

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実習後は事後学習として実習全体を振り返ります。実習での学び、自分自身への気づき、今後の課題等について深めていきます。

社会福祉学科 川向

来年度のソーシャルワーク実習に向けて ―社会福祉学部2年次生 ソーシャルワーク実習指導Ⅰの風景―

ソーシャルワーク実習指導Ⅰは、社会福祉学部2年次生を対象にして、来年度の実習に向かう事前学習を実施します。春学期は、さまざまな社会福祉領域で活動する実践者にお越しいただき、その領域や機関の特徴、現場実践の実際についてお話いただいています。さまざまな実践現場の様子を学びながら、学生は自分の希望実習領域を選択します。

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今回は、特別養護老人ホームと社会福祉協議会の現場を紹介していただきました。
社会福祉法人七恵会が運営する特別養護老人ホーム「第二長上苑」の社会福祉士にお話しいただきました。長上苑では、その人らしい当たり前の生活を、さらに、地域の一員として暮らすことをテーマに、利用者の暮らしを支援しています。施設生活の中で「当たり前の暮らし」を実現しようと試みることは容易いことではありませんが、長上苑では利用者を中心に据えた利用者主体の支援を目指していることがよくわかりました。近年は施設での「看取り」の実践例も増えているとのことです。

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 社会福祉協議会の実習領域紹介では、浜松市社協の実習担当者からお話を伺いました。社協とは、「社会福祉を推進する民間組織であり、住民が主体となって地域の福祉を実践していくための作戦を練り、応援したり、動いたりするところで、さらに、地域にある福祉課題を解決するためにあの手この手を使うところ」と、とても分かりやすい説明をいただきました。学生にとっては普段なじみのない社会福祉機関ですが、その活動は多岐にわたり、役割や機能、事業の多さに多くの学生が関心を強くしたようです。

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社会福祉学科 川向