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2018年10月25日 (木)

【No.385】聖隷クリストファー大学理学療法学科卒業生研修報告 vol.5

こんにちは。理学療法学科9期生の池田圭介です。

10月18日に行いました卒後研修会の報告をさせていただきます。

 

今回は「股関節の触診」というテーマで3期生の鈴木章紘さんに講義と実技指導をしていただきました。

 

まず初めに導入として、股関節の重要性について「ヒトとサルの股関節の違い」からお話をしていただきました。

ヒトが二足歩行を行うためには股関節の自由度が重要であり、理学療法の対象となる方は本来あるべき股関節の機能が破綻していることを再確認できました。

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次にお尻上げ運動(ブリッジ運動)へと話題が展開されました。

このお尻上げ運動は理学療法士であれば誰もが指導したことのある運動であると思います。

しかし、股関節周囲を鍛えるためにお尻上げ運動を漫然と行っている事も多いと感じます。

 

そこで、お尻上げ運動を「より効果的に行うためにどのような準備が必要か」についてグループに分かれてディスカッションをしました。

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股関節・脊柱の可動性、代償運動、骨盤の形態、足部の位置などの項目について普段臨床で意識している事、意識しなければいけないことについてまとめることができました。

 

今回の触診ではお尻上げ運動時の股関節可動性に着目して股関節前面の大腿筋膜張筋、腸腰筋、大腿直筋、縫工筋等の触診を行いました。

まず、触診方法についてデモンストレーションをしていただきました。

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次に各グループに分かれて触診を行っていきます。

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立体的に解剖をイメージするため、参考資料や解剖学書を何度も見ながら行いました。

触診で各筋を確認した後は、どの筋の固さがお尻上げの時の股関節運動を阻害しているかについて評価を行いました。

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その後、お尻上げを効果的に行うためにどの筋に対して介入をすべきかについて試行錯誤しながら運動を実施していました。

 

今回の講義を通して、お尻上げ運動を行うためにも効果的に行うための下準備として触診を通して1つ1つの筋の状態を把握することの重要性について確認できました。

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終了後も時間が許すまで、実技の確認を行いました。

ディスカッションも多く取り入れることができ、とても有意義な時間を過ごせました! 

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今回、講義を引き受けていただいた、鈴木章紘さん、ありがとうございました。

 

次回は

11月8日(木)19:30~21:00

聖隷クリストファー大学3期生の石井裕也さんによる

「膝関節の触診」をテーマに勉強会を行う予定です。

 

次回も多くの方の参加をスタッフ一同お待ちしております。