【No.372】2年生レポートNo.5 ~国際リハビリテーション研修報告 vol.2~
こんにちは、理学療法学科2年の大西縁です。
2日目は精神科病院とスポーツ選手養成機関を見学しました。
1日目は学校での講義だったので、いよいよ実際の施設見学の始まりです。
午前はInstitute of Mental Health(IMH)精神科病院に見学させていただきました。
IMHはシンガポールで唯一の精神科病院です。ベッド数が1700床ととても規模の大きな病院です。
病棟外観
私が想像していた精神科病院とは雰囲気がまるで違っていました。病棟の入り口には厳重なセキュリティがありますが、他は緑がたくさんあり、外や中は開放的でのびのびとした雰囲気でした。
病院の中庭
アルコールやギャンブル中毒、認知症、統合失調症、発達障害などの部門がありますが、日本では馴染みのないForensic(受刑者のための作業療法)の部門もあるそうです。
このIMHでは5人の理学療法士と9人のセラピー助手が働いています。
理学療法の見学では、ボールと大きな丸い布を使って実際に行っているグループセラピーを体験しました。
午後からは、Singapore Sports Institute(SSI)スポーツ選手養成機関を見学させていただきました。
この施設の周辺地域はシンガポールのスポーツのハブということで、国立のスタジアムがあり、近接するショッピングモールの中にはクライミングが体験できる設備や、スポーツショップがたくさんありました。
SSIにはプロ選手、高校生や中学生の若手選手、パラリンピック選手などが利用するそうです。
ジム設備
トレーニング設備
この部屋では室温や風などを調節して、様々な条件下でトレーニングを行うそうです。
生活設備
この空間は酸素が薄くなっており、選手は体力向上のために試合前の調節として数日生活するそうです。そのため、生活できるようにキッチンや寝室、シャワールームなどがありました。
調理室
シンガポールでは外食が多く自炊することがあまりないため、選手は遠征先で食事に苦労することが多いそうです。そのために料理や栄養バランスなどを学ぶそうです。
日本の施設でもまだ見学したことがなかった精神科病院とスポーツ選手養成機関に見学させていただき、日本の精神科病院やスポーツ選手養成機関などの施設を見学してみたい!とこれからの学びの楽しみが増えました。
精神科病院では、緑がたくさんありとても広く開放的で、私が持っていた精神科病院の暗いイメージが大きく変化し、ここで療養したら自然と良くなりそうな雰囲気を感じました。
スポーツ選手養成機関では、必要なさそうな調理室があり、あまり自炊をしないというシンガポールの人たちの習慣が現れた設備となっていることにシンガポールの文化を垣間見ることが出来ました。
土日は休日となり、次の施設見学は5日目からまた始まります!