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2018年4月 3日 (火)

【No.342】学内レポートNo.9 ~2017年度国際理学療法実習報告 中国 中山大学附属第一医院での理学療法実習に行ってきました!~

 

你好! 理学療法学科3年の齋藤・澤井、2年の鈴木大介です。

 

私たちは3月10日~18日の9日間、6期生の梅本先生と一緒に、中国の広州にある中山大学附属第一医院と広東省労災リハビリテーション病院で国際理学療法実習を行ってきました。

 

その一部始終をお伝えしたいと思います。

 

中山大学附属第一医院は日本ととても縁のある大学病院です。中国の革命家である孫文が日本で医学を学び、イギリスの医師の後を継いで中国に医療を広めた大学です。

 

世界でも有名な大学で、日本では京都大学や大阪大学などと同じくらいレベルの高い大学です。また、WHO(世界保健機構)の指定リハビリテーション医療機関でもあり、臨床だけではなく、研究も盛んに行われています。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東など世界中から留学生が集まる医療大学、医療機関でもあります。

 

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中山大学附属第一医院の基本理念

“Heal people’s body and soul in addition to treating illness; save the nation and the world in addition to saving lives.”

 

【救人救国救世 看病看身看心】

(上写真赤〇で囲んだ部分)

病を看て、体を看て、心を看る

人を救い、国を救い、世を救う

 

この孫文の言葉を胸に、中山大学附属第一医院の医師、看護師、セラピストたちは医療を提供しています。

まさに本学の【隣人愛】と同じ考えです。

 

病院での実習は12日の月曜日からスタートしました。

12、13日は中山大学附属第一病院のリハビリテーション科で実習を行いました。

 

その時の写真です。

中山大学Rehabilitation Science学部の4年生Shalloonが丁寧に説明をしてくれました。

(流暢な英語で)

 

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中国のリハビリテーション機器はイタリア製のものもあり、日本では見られないものを見ることができました。

 

また、中国の徒手的な治療も見ることができました。

 

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↑治療を受ける金原先生 (理学療法士 Prof. Jioung)

 

午後には中山大学の学生と交流をしました。自分たちのプレゼン(本学の紹介とJapanese Health Issue)に対する質問が非常に高度な内容であり、刺激を受けました。

 

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↑本学の紹介をした場面

 

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↑質問の内容についてディスカッションをする様子

 

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最後は全員で記念撮影をしました。

 

14日は中山大学の熱傷科で実習を行いました。火傷に対するリハビリは日本でほとんど見る機会がないため、とても貴重な体験をすることができました。

 

火傷で損傷した皮膚や皮下組織の状態を考え、関節可動域訓練の方法を学びました。

 

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↑リハビリを行う様子

 

日本の火傷の患者はほとんどが軽症であるため、リハビリのオーダーが出ることはほとんどありません。しかし中国では急速な発展に伴う事故や文化の影響により全身の重度な火傷が非常に多いです。私たちが介入した患者さんでは体表の95%を火傷した患者さんもいらっしゃいました。そのような患者さんを治療するには皮膚・筋肉・関節などすべての情報を考慮して治療とリスク管理を行う必要があったため、非常に良い経験になりました。

 

15、16日は広東省労災リハビリテーション病院で実習を行いました。この病院の特徴は病院の医療者と会社の雇用主が直接話をして職場復帰まで支援することと、包括的な支援をするために様々なセラピストがいることです。

 

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労災リハビリテーション病院でも本学の紹介をしました。

 

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熱傷患者に対する水治療法(Hydro  Therapy)について教えていただきました。

 

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熱傷科の理学療法について、実際に患者さんに触れながら学びました。

 

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このような中国ならではのリハビリ器具もありました。ここの器具は職員の手作りのものも多いようです。

 

そのほかにも音楽療法、園芸療法、大規模な水治療法もみることができました。

 

副医院長先生と熱傷科の主任、医師、作業療法士の先生、理学療法士の先生と記念撮影です。

 

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17日の最終日は広州地区の観光を楽しみました。

 

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中国と聞くと良い印象を持たない方が多いかと思います。しかし、現地では沢山の温かい人に出会い、支えられて実習を成功させることができました。隣人愛の精神を海外でも経験し、考えさせられました。また、国際理学療法実習 中国実習では、見学のみでなく、実際に患者さんを目の前に治療について考えたり、実技を実施したりと海外で実習が経験できます。

 

皆さんも是非一歩踏み出して国際理学療法実習に参加してみてください。皆さんの想像していること以上の知識と経験を得ることができます。

 

また、国際理学療法ゼミでは、日本にいて海外の医療について学べる機会があります。

 

皆さんの多くのご参加をお待ちしております!

英語はできなくて大丈夫です!

 

谢谢!

 

澤井翔太、齋藤圭汰、鈴木大介、岡田東馬

梅本修央、金原一宏、坂本飛鳥