【No.252】 学内レポートNo.21 ~機能代償機器学の実践~
こんにちは,理学療法学科3年の鈴木康介です。
12月7日に帝京科学大学より豊田先生にお越しいただき,
「義肢・装具」について,特別講義をしていただきました。
講義全体を通し,大変熱くご指導くださいました。
義肢・装具については,3年次の春セメスターを通して
基本的なことを学んできました。
実習先でも義肢・装具を装着した患者さんを目にすることが多く,
そのような患者さんと接する理学療法士にとって,
義肢や装具は身近な存在であると言えます。しかし,
知識はあってもそれを使いこなさないことには意味を成しません。
今回の特別講義では,実際に模擬義足を使い,(模擬)患者さんに
適応させるために自分達でその微調整を行うという,
大変興味深い内容でした。
義足の構造とその調整方法について,教えていただいています。
みな,真剣な眼差しで,豊田先生の説明に集中しています。
実際に自分達の手で義足を調整する経験は,今回が初めてでした。
グループで一人が義足を装着し,その他のメンバーで歩行を観察し,
「どこをどのように調整すれば歩きやすくなるのか」考えました。
これには,かなりの分析能力が試されました。
講義を通して豊田先生がおっしゃっていたのは,
「患者さんの限界を理学療法士が勝手に決め付けない」
ということです。
義肢・装具の機能が日々進歩しているため,
患者さんの能力も限界が無くなってきています。
正しい知識とそれを使いこなす技術を
身に着けなければならないと改めて感じることができました。
貴重な講義をしていただき,とても良い経験となりました。
足立くんも同じところが印象に残ったようです。
こんにちは,足立功浩です。
今回,豊田先生のお話を聞いて学んだことは,
「理学療法士の手によって切断患者の限界を決めてはいけない」
ということです。
私はこの言葉がすごく印象に残っています。
これは切断患者だけに言えることではなく,
すべての対象者にも言えることです。
自分の知識の限界が相手の限界を決めること,また,
知識があっても活かせなければ意味が無いと考えます。
このことから,知識を増やしながら,それを提供できる技術も
身につけていくことが重要であると考えます。
理学療法士の能力で関わる患者の能力も
変わるということを常に意識して,
今後勉学に励んでいきたいと考えます。
豊田先生,
非常に興味深い講義をしていただきありがとうございました。
これを機会にさらに勉学への意識が高まりました。
対象者の能力の限界を作らない理学療法士になれるように
学修していきたいと思います。
14日の特別講義も楽しみにしています。
ご指導よろしくお願いいたします。