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2016年12月13日 (火)

【No.252】 学内レポートNo.21 ~機能代償機器学の実践~

こんにちは,理学療法学科3年の鈴木康介です。

 

12月7日に帝京科学大学より豊田先生にお越しいただき,

「義肢・装具」について,特別講義をしていただきました。

 

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講義全体を通し,大変熱くご指導くださいました。

 

義肢・装具については,3年次の春セメスターを通して

基本的なことを学んできました。

実習先でも義肢・装具を装着した患者さんを目にすることが多く,

そのような患者さんと接する理学療法士にとって,

義肢や装具は身近な存在であると言えます。しかし,

知識はあってもそれを使いこなさないことには意味を成しません。

 

今回の特別講義では,実際に模擬義足を使い,(模擬)患者さんに

適応させるために自分達でその微調整を行うという,

大変興味深い内容でした。

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義足の構造とその調整方法について,教えていただいています。

 

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みな,真剣な眼差しで,豊田先生の説明に集中しています。

 

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実際に自分達の手で義足を調整する経験は,今回が初めてでした。

 

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グループで一人が義足を装着し,その他のメンバーで歩行を観察し,

「どこをどのように調整すれば歩きやすくなるのか」考えました。

 

これには,かなりの分析能力が試されました。

 

講義を通して豊田先生がおっしゃっていたのは,

「患者さんの限界を理学療法士が勝手に決め付けない」

ということです。

義肢・装具の機能が日々進歩しているため,

患者さんの能力も限界が無くなってきています。

正しい知識とそれを使いこなす技術を

身に着けなければならないと改めて感じることができました。

貴重な講義をしていただき,とても良い経験となりました。

 

足立くんも同じところが印象に残ったようです。

 

こんにちは,足立功浩です。

今回,豊田先生のお話を聞いて学んだことは,

「理学療法士の手によって切断患者の限界を決めてはいけない」

ということです。

私はこの言葉がすごく印象に残っています。

これは切断患者だけに言えることではなく,

すべての対象者にも言えることです。

自分の知識の限界が相手の限界を決めること,また,

知識があっても活かせなければ意味が無いと考えます。

このことから,知識を増やしながら,それを提供できる技術も

身につけていくことが重要であると考えます。

理学療法士の能力で関わる患者の能力も

変わるということを常に意識して,

今後勉学に励んでいきたいと考えます。

 

豊田先生,

非常に興味深い講義をしていただきありがとうございました。

これを機会にさらに勉学への意識が高まりました。

対象者の能力の限界を作らない理学療法士になれるように

学修していきたいと思います。

14日の特別講義も楽しみにしています。

ご指導よろしくお願いいたします。