« 3年生の講義が終わりました! | メイン | 言語発達障害学Ⅱ »

2015年11月25日 (水)

構音障害学Ⅱ

本日は2年生の「構音障害学Ⅱ」という講義風景を紹介します。

普段、皆さんは何気なくことばを発して(発話して)いますが、どのようにことばを発しているのでしょうか?

ことばの発し方を確認します。

①呼吸・発声(声を生成する):肺から吐き出される空気の流れを用いて喉頭(こうとう)にある声帯を振動させます。ここで声がつくられます。

皆さん、喉に手を当てて、『あー』と声を出してください。

喉が震えていると思います。それが声帯の振動です。

②共鳴・構音(話しことばをつくる):喉頭でつくられた声を元にして、口唇・舌・口蓋のかたちを変えて、「話しことば」をつくり出します。

『たたた』、『かかか』と話すとき、舌と口蓋の接触位置が変わると思います。

このようにして、他の音も口唇・舌・口蓋のかたちを変えて、様々な話しことばをつくり出しています。

③韻律(プロソディー):ストレス、イントネーション、リズムのことをいいます。声の大きさ・高さ、構音時間・休止時間を変化させることで、

①から③に障害がでることを構音障害といいます。

構音障害の患者さんのビデオを、グループで演習していました。

St1

訓練を行う上で評価は非常に重要です。

St2

St3

発声時間を測定していました。

患者さんの特徴は見落とさないように真剣です。

St4

患者さんを評価する上で、健常者の動きを知ることが重要です。

頬を膨らませたとき、頬、口唇はどのように動くのか、教員とともに確認していました。

St5

St6


そして患者さんの情報をきちんと記録することも重要です。

St7

呼吸・発声、共鳴・構音、韻律について評価し、問題点を挙げ、訓練プログラムの立案まで行っていました。

今後グループ演習の報告会を実施する予定です。

その様子は、後日報告します。