構音障害学Ⅱ
本日は2年生の「構音障害学Ⅱ」という講義風景を紹介します。
普段、皆さんは何気なくことばを発して(発話して)いますが、どのようにことばを発しているのでしょうか?
ことばの発し方を確認します。
①呼吸・発声(声を生成する):肺から吐き出される空気の流れを用いて喉頭(こうとう)にある声帯を振動させます。ここで声がつくられます。
皆さん、喉に手を当てて、『あー』と声を出してください。
喉が震えていると思います。それが声帯の振動です。
②共鳴・構音(話しことばをつくる):喉頭でつくられた声を元にして、口唇・舌・口蓋のかたちを変えて、「話しことば」をつくり出します。
『たたた』、『かかか』と話すとき、舌と口蓋の接触位置が変わると思います。
このようにして、他の音も口唇・舌・口蓋のかたちを変えて、様々な話しことばをつくり出しています。
③韻律(プロソディー):ストレス、イントネーション、リズムのことをいいます。声の大きさ・高さ、構音時間・休止時間を変化させることで、
①から③に障害がでることを構音障害といいます。
構音障害の患者さんのビデオを、グループで演習していました。
訓練を行う上で評価は非常に重要です。
発声時間を測定していました。
患者さんの特徴は見落とさないように真剣です。
患者さんを評価する上で、健常者の動きを知ることが重要です。
頬を膨らませたとき、頬、口唇はどのように動くのか、教員とともに確認していました。
そして患者さんの情報をきちんと記録することも重要です。
呼吸・発声、共鳴・構音、韻律について評価し、問題点を挙げ、訓練プログラムの立案まで行っていました。
今後グループ演習の報告会を実施する予定です。
その様子は、後日報告します。