2012年7月 2日 (月)

【15】卒業生が訪ねてきてくれました

今日は、卒業生の廣瀬将和くんが訪ねてきてくれました。廣瀬くんは聖隷福祉事業団に就職して2年目。現在は介護付き有料老人ホーム「浜名湖エデンの園」のケア棟で、主に認知症の方のケアを担当しています。

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もともと認知症の方に対する支援に関心があったので、目の前の利用者さんについて、「若いころはどういう仕事をなさってきた方なのだろう?」、「どういう家庭を築いてこられたのだろう?」と思いを巡らせながら「今」を理解し、その方に合った支援を考え、実践することに「とてもやりがいを感じている」と言います。

今回は、そんな認知症の方への支援をしっかりした根拠のあるものとするために、勉強をしに大学に来たのだそうです。図書館で本を借り(卒業生は2冊まで本を借りられます)、社会福祉学科の落合先生、介護福祉学科の野方先生に相談しアドバイスを受けました。


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2年目に入り、施設内の係や委員会の一員としての役割も新たに加わり、ますますまわりからの期待が大きくなったことで、一段とたのもしく見えた廣瀬くんでした。

将来の夢は、認知症の方やその家族が地域で安心して暮らせるよう、住民に認知症のことを理解してもらうための講座を開催すること。

聖隷福祉事業団という大きな器の中でいろいろな機会を与えてもらい、もっともっとすばらしい援助者になることを私たち教員一同、心から期待しています。

【14】精神保健領域担当、大場准教授の地域での活躍

611日の月曜日、NHKの朝のローカルニュースに本学社会福祉学科、大場准教授が登場しました。

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内容は、浜松市の自殺対策における地域連携「絆プロジェクト」を紹介するもので、その推進会議の様子が映し出され、大場准教授がインタビューを受けていました。

このプロジェクトは、浜松市における自殺者減少を目的に、司法書士が経済的な問題をかかえる方の債務整理を担当する際に、精神保健福祉士が必要に応じてメンタルヘルスの課題、具体的には経済的な問題に関連して起こる生活上の困難や、医療面での課題についてサポートしようというものです。

大場准教授はこのプロジェクトの立ち上げから関わっており、現在、その推進責任者として活躍しています。

大場准教授はこのほかにも、地域の精神保健福祉をすすめる市民団体や、医療・保健・福祉の専門職、専門機関とのネットワークを構築し、メンタルヘルスの課題を抱えた方たちを支援するさまざまな活動に深くかかわっています。

現在精神保健福祉士として活躍する多くの卒業生は、こうした活動を続ける大場准教授を慕い、アドバイスを求めて研究室を訪ねてきます。

このように、社会福祉学科に所属する教員の多くが、地域の福祉向上のために福祉関係団体や行政と
関わり、地域に貢献しています。そしてその場は、専門職となった卒業生を支援することにもつながっていきます。

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大場准教授を中心とする研究会が創刊した「保健福祉新聞・らしく浜松」
とそのことを紹介した新聞記事(2012529日 毎日新聞掲載)



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月16日に開催される「じゃんだらにい(精神科利用当事者の世界観、
生きづらさ、思いを聞いて、語る会)」の案内

【13】就職活動最前線 報告 その1

前回は、大学における学習の集大成として取り組む「総合演習(卒業研究)」を取り上げ、
4年次の学生生活の一端をお伝えしました。

今回は4年次の3大課題(卒業研究・就職・国家試験)の中から、「就職活動」に焦点をあててみることにしました。

去る519日(土)、本学で就職懇談会・相談会が開かれました。

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午前中は、社会福祉施設や専門職団体の職員の方々と教員による「懇談会」が行われました。

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1時間半にわたり、熱心な議論が展開され、
「本学の卒業生は個性的で、面白い」という本学への評価からはじまり、「児童養護施設で暮らす子どもたちへ対応するには発達障がいの理解が欠かせないため、精神保健福祉士の資格も持っているとよい」という助言をいただいたり、「福祉系新卒者と非福祉系中途採用者との比較」について話し合われたりなど、大学教育のあり方を考える上で、非常に示唆に富む内容となりました。


午後からは会場を移して、34年生を対象とした就職相談会が実施されました。
入学式の時とは違い、学生のスーツ姿も板についてきました。

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次はさらに場所を移して、今度は自分が希望する就職先を選んでお話を伺います。
さて、どうしよう。。。どこへ行ってお話を伺がったらいいかしら。。

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就職先の方々もさまざまな道具を駆使しながら、説明をしてくださいました。
カラフルなパンフレット、DVDを使った動画による紹介、等々。。。

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緊張しながらも真剣に話を聴き、質問する学生たち。。。
「改めて大人になったな」と感じる一コマでした。

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就職先の職員の方々、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

【12】4年生の大学生活とは…

これまでに2年次の講義科目、3年次の実習などを紹介してきました。

今月の授業紹介。その最終回は4年次の授業科目となっている総合演習(卒業研究)です。

3年次の後半から行われる演習で研究テーマを探しはじめ、最終的には一冊の論文としてまとめることになります。

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テーマは決まったけれど、どうやって論文に仕上げていくか。。。
その点については、ディスカッションしながら決めていきます。

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中には、これまで積み上げてきた実習体験全体を振り返り、「支援者になる自分の強み」を分析する学生もいます。実習体験を仲間に伝える際には、こんな風に実習施設の居住空間を説明して話を進めていくことがあります。

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4年生は5月中旬から精神保健福祉士の実習がはじまるなど、連休明けからなかなか忙しい毎日です。

手帳に記入されているスケジュールもびっしり!「今週末は就職説明会があって。。。」

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だから、次の演習の日までにやらなくてはならない課題は。。。

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以上のように、4年次という学年は、卒業研究、就職、国家試験と大きな3つの山を乗り越えていく必要がある、まさに「試練の1年」です。

しかしながら、それらを乗り越え、晴れて卒業式を迎える学生の顔は本当に輝いているものです。その顔を見ることが楽しみで、私は教員という仕事を続けているのかもしれません。

4年生のみなさん、今年も一緒に励まし合って頑張っていきましょう!!

【11】国際福祉実習の報告会が開催されました!

社会福祉学科の授業紹介、第3弾です。

前回は3年次のソーシャルワーク実習についてお伝えしました。
今回は社会福祉学科の目玉の一つである「国際福祉実習」のご紹介です。

国際福祉実習は、「国際社会に貢献できる人材を養成するために、アジアをはじめとした海外に出かけ、その国の様々な社会福祉事情や文化を体験することによって、価値観の多様性や異文化を受容することを学び、国際的な視野を養うこと」を目的とした授業科目です。


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一般的に国際福祉と言うと、福祉先進国であるデンマークやノルウェーといった北欧が有名ですね。

しかし、社会福祉学科の国際福祉実習の実習先は、「インド」「ブラジル」「韓国」といった国を対象としています。
なぜ、このような国々を選定したのか。その理由は2つあります。

一つは、これらの国々には、聖隷とゆかりの深い社会福祉施設があるということです。
例えばインドには、かつて聖隷で研修を受けたことのあるアブラハムさんという方が施設長をなさっている、
「聖隷希望の家」という施設があります。
もう一つは、先進的な福祉を学ぶだけでなく、制度や施策が必ずしも整っていない状況であっても、

「豊かに暮らすこと」が可能であるかもしれないという、「福祉の原点」について考えてほしいと考えたからです。

今回は、今年3月に韓国で実習した5名の学生がその報告してくれました。
「東明園」という施設における実習の様子からは、実習先の利用者や職員の方々に暖かく迎え入れられこと、日本と韓国の福祉にかかわる共通点や相違点などがよくわかりました。

そして、実習以外の異文化体験の報告からは、美味しそうな焼肉を食した時の話や多くの人で賑わう観光地の様子など、楽しそうな出来事が語られた一方で、韓国における戦争の悲劇について学んだこともしっかりと伝えられました。

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発表後には、今後この実習に行ってみたいと考える学生、教員や国際交流センターの職員からたくさんの質問がありました。

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かつて韓国へ実習に行った卒業生も参加し、「今でもその時にお世話になった方々との交流は続いている」という、とても嬉しい話をしてくれました。牧田さん、ありがとう!!

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最後は、学生、担当教員、卒業生で記念撮影!おつかれさまでした。

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【10】本日からソーシャルワーク実習が開始されました!

社会福祉学科の授業紹介、第2弾です。

前回のブログで、社会福祉学科の学生は2年次から本格的な資格の勉強がはじまることをお伝えしました。
3年次になると、これまで積み重ねてきた学習をしっかりと身につけるための「ソーシャルワーク実習」がはじまります。
5月中旬から6月いっぱいの間、または夏休み期間に「23日間の実習」をします。
23日間というと、1ヶ月以上実習先に通うことになります。これも確かに学生にとっては「楽でない学習」です。
しかし。。。「楽でない」からこそ、学生は大きく成長し、教員はその姿に毎年感動させてもらっています。

そこで、今回は実習へ行く直前の学習として、私が担当している授
の一部を紹介します。

先日の授業は、外部から先生をお招きしました。
先生と言っても大学や学校の先生ではありません。大学のすぐ隣にる信生寮という身体に障がいを抱えた方々が生活する施設で暮らしておられる鳥羽悟さんです。


今回もトレードマークのTシャツを着ての登場でした。鳥羽さんは
を発することに困難があるので、学生が代わりに原稿を読み上げます。

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そして、鳥羽さんが学生の意見をきいてコメントを返して下さると
きには、文字盤を使ってコミュニケーションをとります。

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時には学生の発言に対してのツッコミもあり、とてもなごやかな雰囲気で授業は進んでいきました。

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自分が怪我をして障がいを負ったときの状況。高次脳機能障がいに
苦しんだこと。
障がいの故に、他者に好意をもつことができなくな
ったこと。
そして、この問題を解決するために、ご自分で編み出し
た「誰とでも好意的に関わり合う技術」を紹介してくださいました。

学生は実習でさまざまな人々とかかわります。サービスを利用されている方々。

職員、他校の実習生等。必ずしも好意を持てる方だけとかかわりを持つわけではありません。

そのような時に大いに活用できる技術を、鳥羽さんは教えてくださいました。

ここでは書ききれないくらいに中身の濃いお話でした。

鳥羽さん、本当にどうもありがとうございました。

そして、鳥羽さんの通訳をしてくれた学生のみなさん、ありがとう!

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【9】本格的な社会福祉士の学習がはじまりました!

今月のブログを担当します、教員の福田です。

連休が明けたかと思いきや、すでに5月も半ば過ぎました。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

大学はこれから夏休みまで、授業・実習と一直線にスケジュールが進んで行きます。

中でも、社会福祉学科の2年次生は、本格的な社会福祉士の授業がはじまります。

本日はその一つ『児童・家庭福祉論』という授業を紹介します。

担当は石川瞭子先生。

石川先生は児童虐待や不登校といったこどもを取り巻く問題への支援・研究に、長年かかわってこられました。

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石川先生は、とてもユニークな授業の進め方をしています。

授業とは、教員が話して学生はそれをきいて、必死にノートをとる。

午後の授業だと睡魔との闘いに……。

大学の授業には、そんなイメージを抱いている人が多いのではない

でしょうか。

ところが。。。。

石川先生の授業は、それとは一味違います。

まずは、教科書に書かれている内容を学生がまとめて発表します。

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そのまとめ方も、ただ内容を要約するだけではありません。

大切なキーワードは空欄にした資料をつくります。発表者は、資料を読み上げながら空欄を埋める用語を伝え、聞き手の学生たちはそれを空欄に記入していきます。

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最後に、発表者は自分たちが担当した教科書の箇所と関連した社問題や事件を新聞から記事を紹介すると同時に、「なぜそのような社会問題や事件が起きるのか?」という要因を分析した結果を報告します。

今回の発表者は、「子育て」「児童虐待」の記事を選んでいました。

そして、この分析に対して石川先生がコメントし、授業が終了となります。

つまり、寝る暇などはない授業なのです。

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いかがでしたか?

少しは大学で学ぶことの実際について、ご理解いただけたでしょうか。

大学における学習というのは楽なものではないかもしれません。

しかし、大学という場所は、学生を単に「教え込む」対象としてみるのではなく、「自ら学ぶ」存在として大切にします。

こんな風に今月はいくつかの授業風景をご紹介しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【8】新入生歓迎会

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 4月26日(木)、3年生が中心となって企画した「社会福祉学科・新入生歓迎会」
が開催されました。
 新入生の皆さん方、最初はまだ少し緊張した面持ちにも見えましたが、自己紹介をし合ったり、上級生たちが用意してくれたお菓子、ジュースをいただきながら参加者同士の交流を深めていきました。
 
ビンゴゲームでは、空気清浄器などの豪華景品も準備されており、弥が上にも盛り上がっていました。       
   

【7】第1回 フレッシュマンセミナー開講!

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 今年度から社会福祉学科の新入生向け授業「フレッシュマンセミナー」が始まりました。
 
フレッシュマンセミナーとは、新入生が“大学において学ぶ”上で大切にすべき点や、大学の様々なシステム等に関して共に学ぶことを目的として開講される科目です。

1回は、420日(金)に開講され、社会福祉学科の1年生全員が山本学科長による「大学での学びとは?」をテーマとした講義を聴講しました。

山本学科長の講義の後は、基礎演習グループに分かれてフリーディスカッション。

「朝早起きするのが大変!!」、「高校と違って授業の開始時間がまちまちなので慣れない」など、新生活での様々な苦労話などで盛り上がっていました。 (落合)

【6】2012年度 新入生セミナー 参加型イベント開催!

新入生セミナー(43日~6)の中でも最も盛り上がるのは、毎年、社会福祉学部の23年生によって企画・運営される最終日の参加型イベントです。今年は、46日に引佐総合体育館を借りて、社会福祉学部1年生全員と有志の先輩、教員が共に楽しい時間を共有し、交流を深めました。

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みんなで手つなぎ鬼ごっこ

必死です。(

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1年生メインですが2、3年生も本気です。

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社福だよ!!全員集合。

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腕立て選手権

1番を当てる3択クイズ 

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教師と生徒の垣根はありません

それが社福

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借り物競走

二人三脚とかいろいろあるよ♪

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2年生による手話歌

曲目はHYsong for

努力の結晶です。

来年は今の1年生披露します。

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新セミメンバー全員で、

『ありがとうございました』

        記事作成者:柴田,漆屋,土屋(社会福祉学科3年生)