【No.280】第2回聖隷クリストファー・リハビリテーション学会 学術大会を開催しました
こんにちは、理学療法学科教員の矢部です。
3月18日に、第2回聖隷クリストファー・リハビリテーション学会
学術大会を開催しました。
本学会は、本学卒業生の学術研鑽や卒業生間の交流を目的として、
本学の教員と卒業生を中心に運営されております。
今回より、卒業生が中心となり、大会を運営することになりました。
今回はOT 1期生の鴨籐祐輔が大会長、
PT 1期生の私矢部広樹が準備委員長となり、
「中枢神経系障害のリハビリテーションを考える!」
というテーマでシンポジウムや基調講演を行いました。
大会ポスターとプログラム
鴨籐大会長(OT 1期生)
シンポジウム①「摂食嚥下障害に対するリハビリテーション」では、
座長にST 2期生の内山美保先生、演者にPT 2期生の加茂智彦先生、
OT 2期生の田中実加先生、ST 3期生の丸井美奈先生をお招きし、
摂食嚥下障害に対する評価やアプローチについて、
各職種の専門性の観点からご講演いただきました。
シンポジウム①の様子
シンポジウム②「中枢神経障害に対する呼吸リハビリテーション」では、
座長に本学の有薗信一教授、演者にPT大学院生の大曲正樹先生、
PT 5期生の佐野弘毅先生、PT 1期生の野崎晋平先生をお招きし、
呼吸リハビリテーションの評価方法や介入方法の
実際について、ご講演いただきました。
シンポジウム②の様子
いずれのシンポジウムも臨床に即した内容であり、
日々のリハビリテーション診療に役に立つものでした。
またディスカッションでは、フロアや座長から様々な質問が
飛び交いました。各分野の新たな知見を共有しつつ、
臨床での今後の課題について議論がなされ、
非常に有意義なものとなりました。
基調講演では、山口晴保先生をお招きし、
「認知症の実践医療と脳活性化リハビリテーション」
をテーマにご講演いただきました。
山口先生は日本の認知症治療とリハビリテーション領域の
第一線でご活躍されている、とても著名な先生です。
山口晴保先生
認知症患者さんの病態を分かりやすく解説していただき、
必要なコミュニケーションの方法や接し方、
リハビリテーションについてお話いただきました。
認知症に関する最新の学術的な知見はもちろん、
目の前の患者さんの捉え方、接し方について具体的に
レクチャーしていただきました。
認知症は加齢に伴って誰でもなる可能性があること、
認知症患者さんには笑顔で接すること、
リハビリテーション中に褒めること、
生活の中で役割やコミュニケーションが重要なこと、
それらについて論理的に根拠を持って解説していただき、
必ず日々の臨床、リハビリテーションに役立つものとなりました。
ご講演の様子
その他、本学術大会では、PT・OT・ST別の選考別に企画があり、
先輩・後輩の間で積極的な意見交換が行われました。
会員同士が、学年や専門の枠を超えて交流できることも、
本学術大会の大きな特徴です。
会員の皆様の臨床における日々の気づきが増え、
技術が向上することにより、
多くの患者さんがそのひとらしく生活できるような
リハビリテーションが提供されることを祈っています。
今後も聖隷クリストファー大学卒業生の皆様のために、
またリハビリテーションの対象となる患者さんのために、
本学会は活動していきます。
次回第3回大会は、2018年3月17日に
聖隷クリストファー大学で開催予定です。
情報は随時学会ホームページに掲載していきます。
皆様のご参加をお待ちしております。
大会準備委員長 矢部広樹