« 【No.241】学内レポートNo.16 ~3年生近況報告~ | メイン | 【No.243】聖灯祭~健康祭!!~ »

2016年11月15日 (火)

【No.242】卒業生レポート(9期生) No.2

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

理学療法学科9期生の大野一樹です。

 

今回スペシャルゲストということで、

病院紹介と近況報告をさせていただきます。

 

 

私は現在、東京都清瀬市の

公益財団法人結核予防会 複十字病院で勤務をしています。

当院は、急性期病棟238床、結核病棟60床、

療養病棟41床の計339床を有しており、

呼吸器・結核、がん、生活習慣病の

3つの柱をとして医療を進めています。

1_2

東京といえば、高層ビルが立ち並ぶコンクリートジャングルのような

イメージがあると思いますが、清瀬市はそんなことはありません。 

 

2_1

この写真は、リハ室から見える外の景色です。

初めてリハ室に訪れた際、まるで軽井沢にでもいるかのような錯覚に陥りました。

ちなみに私は軽井沢に行ったことはありません。

 

 

当院の呼吸器センターでは、隣接されている結核研究所との

連携のもとに、日本でも中核的な役割を果たしており、

厚生労働省から東日本で唯一の結核「高度専門施設」に指定されています。

そのため、東京都内のみならず日本各地から患者さんが

集まっており、中には海外から来ている患者さんもいらっしゃいます。

  

リハビリの対象となるのは、呼吸器内科・外科、整形外科、

脳血管障害、がん、消化器外科と幅広いですが、

呼吸器疾患の占める割合がほとんどです。

呼吸器疾患では、COPDや間質性肺炎、喘息、誤嚥性肺炎、

結核、気管支拡張症、非結核性抗酸菌症、

肺癌外科術後など多岐にわたります。

 

複十字病院は呼吸リハビリテーション発祥の地でもあります。

1950年代、結核予防会結核研究所の島尾忠男先生が

スウェーデン留学からの帰国後、

スウェーデン結核予防会刊行の手引書を翻訳し、

「肺機能訓練療法」として結核予防会から出版しました。

この「肺機能訓練療法」という我が国最古の

呼吸リハビリテーション分野のテキストが、

今の呼吸リハビリテーションの礎となっています。

最近の私はといいますと、臨床だけでなく

研究活動にも取り組みはじめています。

週2回、研究法や統計学に関する勉強会と、自分が興味を

もっているテーマに関する英文の抄読会を行っています。

臨床・研究と初めてのことばかりで

慣れないことも多いですが、とても充実した日々を送っています。

 

3

 

また、「東京夢塾」という団体にも所属し活動をしております。

「東京夢塾」とは、東京から関東へ、そして患者さんのもとへ、

呼吸リハビリテーションを普及させるため活動を行っている団体です。

「どこでも誰もが呼吸リハビリテーションサービスを

受けることができる」という夢を持ち、

同じ志を持った仲間たちで活動をしており、

当院のスタッフの多くも参加しています。

http://yumejyuku.wixsite.com/tokyo

興味のある方は、ホームページをご覧ください。

どなたでも参加可能です。

 

複十字病院は臨床や研究、普及活動など、

他の病院・施設や地域では経験できないことが数多くあり、

呼吸リハビリテーションを学ぶには素晴らしい環境にあります。

つい先日も、韓国から研修生が訪れました。

呼吸リハビリテーションに興味・関心がある方は、

ぜひ一度見学に来てみてください。

4

(当院のスタッフと韓国の研修生)

  

最後まで読んでいただきありがとうございました。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/456585/34000953

【No.242】卒業生レポート(9期生) No.2を参照しているブログ: