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2013年6月17日 (月)

【No.055】暑く、じめじめした時期になりました

梅雨だというのに少ししか雨が降らない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

理学療法学科教員・根地嶋です。

 

先週は台風が近づき、湿度が高く非常にじめじめしました。

このような状況での実技の授業は、べたべたして、むしむしして大変です。

しかし、私はこのような快適ではない状況は、ときとして好ましいと考えます。

 

科学技術、工業製品の発達は人々に快適さを提供し、その場、その場での幸福度は高まったかのように感じます。例えばエアコンのように、暑く湿度が高い状況を、ものの数分で快適な温度、湿度に調節し、居心地を良くしてくれます。科学技術は環境を変えてくれるわけです。

 

一方、身体はというと、環境に適応しようとしてくれます。つまり暑ければ汗をかき体温を下げようとし、寒ければ筋をふるわせ体温を上げようとします。

 

よく言われていることですが、環境が快適になるということは、身体の機能を低下させる可能性があるということです。

常に快適に制御された環境下にいると、本来、身体に備わっている環境に適応しようとする機能は使われず、低下していきます。

 

そもそも世は無常。少々劣悪な状況でも耐えることができる。大切な事だと思います。

 

専門家として対象者と接するとき、いくら自身が快適な状況ではなくても、しっかりと役割を果たさなければなりません。

 

 

さて、本年度も小グループでの活動が活発に行われています。

とある小グループの2年生は、2日続けてROM測定の練習をしました。

 

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(この日は、2年生のみで、測定方法を11つ確認しました)

 

552

(この日は、2年生が測定者、1年生を患者役として練習しました)

 

反復して練習することで、だんだんと身体にしみこんでくることを実感できたようです。

 

これからさらに暑くなっていきます。

環境に負けず、地道に学習を進めてもらえればと思います。