【No.055】暑く、じめじめした時期になりました
梅雨だというのに少ししか雨が降らない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
理学療法学科教員・根地嶋です。
先週は台風が近づき、湿度が高く非常にじめじめしました。
このような状況での実技の授業は、べたべたして、むしむしして大変です。
しかし、私はこのような快適ではない状況は、ときとして好ましいと考えます。
科学技術、工業製品の発達は人々に快適さを提供し、その場、その場での幸福度は高まったかのように感じます。例えばエアコンのように、暑く湿度が高い状況を、ものの数分で快適な温度、湿度に調節し、居心地を良くしてくれます。科学技術は環境を変えてくれるわけです。
一方、身体はというと、環境に適応しようとしてくれます。つまり暑ければ汗をかき体温を下げようとし、寒ければ筋をふるわせ体温を上げようとします。
よく言われていることですが、環境が快適になるということは、身体の機能を低下させる可能性があるということです。
常に快適に制御された環境下にいると、本来、身体に備わっている環境に適応しようとする機能は使われず、低下していきます。
そもそも世は無常。少々劣悪な状況でも耐えることができる。大切な事だと思います。
専門家として対象者と接するとき、いくら自身が快適な状況ではなくても、しっかりと役割を果たさなければなりません。
さて、本年度も小グループでの活動が活発に行われています。
とある小グループの2年生は、2日続けてROM測定の練習をしました。
(この日は、2年生のみで、測定方法を1つ1つ確認しました)
(この日は、2年生が測定者、1年生を患者役として練習しました)
反復して練習することで、だんだんと身体にしみこんでくることを実感できたようです。
これからさらに暑くなっていきます。
環境に負けず、地道に学習を進めてもらえればと思います。