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2012年4月26日 (木)

【No.008】特別ゲスト登場!!

今回は、特別ゲストとして1期卒業生の竹内真太さんに雑感を頂きました!!
本学の特徴である学部-大学院の連携教育ならびに卒業した後でも繋がりの強い本学科の様子をお伝えして頂きます。


こんにちは。本学、理学療法専攻1期生の竹内真太(たけうちしんた)です。

今回、皆さんのブログに特別ゲストとして参加させて頂けることになりました。
よろしくお願いします!

知らない方も多いと思うので少し自己紹介をします。

私は理学療法士として働き出して今年で5年目になり、
現在は浜松医科大学医学部附属病院で急性期の患者様に対して理学療法を実施しています。

その間に本学の大学院修士課程を修了し、今年の4月からは本学大学院の博士後期課程2年生になります。
学部の卒業研究のときから西田先生の研究室でお世話になっています。
(いつもご迷惑をおかけしています)

研究室のホームページもご参照下さい(宣伝)
http://www.seitai-pt.com/

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(3列目の一番左が竹内さん)

今日は、この場を借りて皆さんに大学院のことを少し紹介させてもらいたいと思います。

学部生の皆さんの中には、
『なんで高いお金払って大学院なんかに行って、また勉強しないといけないの?』
と思う方もいるかもしれません。

実際、嫁さんにもよく言われます・・・il||li_| ̄|○il||li

それに対する私の応えは、いつも決まって
『楽しいからだよっ!』(半分やけくそ)
です。

大げさかもしれませんが、僕の人生は、大学院に行って変わりました!

もともとは、「国家試験に合格して理学療法士になり、普通に病院で働ければいい」と本気で思っていました。


後輩に大学院のことを紹介するときには(かっこよく聞こえるように)、
臨床推論(仮説検証作業)ができるようになるとか、
エビデンスに基づいた治療を選択することが身につくとか言っていますが、

実際はかなり後付けで、通う前にはそんなことは全く考えていませんでした。
しいて言えば友達に誘われたからというのが大学院へ行った一番の理由です!

そんな私が、大学院に行けば苦労するのは目に見えています。

理学療法士として働くこと自体が初めての経験なのに、それに加えて大学院では、
研究テーマが決まらなかったり・・・
英語の論文が読めなかったり・・・
測定機器を壊したり・・・il||li_| ̄|○il||li

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(・・・フットスイッチ2回も壊しました)

と、まぁ挫折の日々でした。

ですが、苦しんだ分、楽しいこともたくさんありました!

幸運にも私の研究テーマは、まだ理学療法領域ではあまり開拓されていないため、
興味を持って下さる先生方がたくさんいました。

また学会発表は、原稿を持っているのに読む場所を間違えるくらい苦手でしたが、
数をこなすことで、徐々に自分でも納得できるプレゼンテーションができるようになり、
昨年は、オランダで行われた世界理学療法士学会で発表させて頂くことができました!

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(英語の疑応答は座長の先生に助けて頂きました)

最近では、文部科学省が行っている研究助成金に採択されたことや、
シンガポールでの国際学会で発表する機会を頂いたことなどで、
自分の周囲の環境がどんどん変わっていっているのを感じます。

大学院の後輩の学生を見ていると、皆さんしっかりとした目的を持って学びにきているのがわかって、
私とはかなり違うという印象で恥ずかしいのですが・・・。

私は、本当に些細なことから大学院という道を選びましたが、一つ言えるのは、
「大学院に行ってよかった」ということです。

大学院という環境にいることで、普通に生きていては見えない選択肢も見えてきました。

そして、ひとつひとつの選択が、自分のこれからの道を決めているんだということも実感してきています。

私のときには、人数も少なかったのもあって、曖昧な気持ちでも大学院へ進学することができましたが(本当にラッキーでした)、
今はレベルも上がってきていて、強い進学希望と高い能力が必要となってきているようです。

今まで、大学院に興味がなかった学部生の方々も、もし興味を持ったら一生懸命勉強して、
自分の選択できる道を増やしてみてください。


「免許をとっただけの理学療法士」よりももっと楽しめる道が見えてくると思います!