誰よりも勇敢なアニー・グレン
5月18日にアメリカのミネソタ州で,アニー・グレン(Annie Glenn)という女性がコロナウィルス感染症によって100歳の生涯を閉じました。彼女の夫はジョン・グレンといい,宇宙飛行士で後に政治家にまでなりました。ジョンとは幼馴染でしたが,アニーは,夫が宇宙飛行士になっても,政治家になっても,できるだけ目立たないようにしていました。なぜならアニーはどもり症だったからです。『ライトスタッフ』(原題:The Right Stuff)という実話に基づいた映画の中で,アニーが夫であるジョンからの電話に,どもり症のため出られない様子が描かれています。アニーの二人の子供たちの日課は,外出した時にアニーの代わりに会話をすることでした。電話を“悪魔”と呼ぶアニーは,決してそれを使うことはありませんでした。
53歳の時に,アニーはテレビ・ニュースで知った3週間のどもり症改善の集中セラピーに参加しました(ここです→Hollins Communications Research Institute )。セラピーが終了した日に,アニーの夫と二人の子供たちは,アニーから初めての電話を受け,アニーとの電話での会話に感動しました。
その後のアニーは少しずつ表舞台に登場するようになり,コミュニケーション障害を持つ人々を助けるために啓発活動に人生を捧げました。Annie Glennの功績はこちらです→https://www.youtube.com/watch?v=nRDKF-WarPE