2019年12月13日 (金)

卒業研究発表会が行われました その2

12月10日のKゼミに続き、Sゼミの卒業研究テーマも紹介します。

 

・日本における女性の貧困問題の要因と現状、今後の課題

・生活支援体制づくり協議体における専門職の役割の現状と課題

・スクールソーシャルワークの現状と課題についての考察

・近年の医療政策における退院支援の必要性とMSWの役割

・在住外国人が抱える生活課題と取り組み

・社会福祉協議会におけるコミュニティ・ソーシャルワーカーの役割と実際
                   ―日常生活自立支援事業に着目して―

 

多くの学生がテーマにまつわる文献研究・政策研究を踏まえて、現場のソーシャルワーカーやNPO法人代表者に対するインタビューを行うことで実践面でも学びを深め、それを論文としてまとめることができました。

 
研究発表会では40名近くの1年生、3年生が6人の発表に耳を傾けてくれました。
一人ずつの発表後の質疑応答では大変鋭い質問、指摘がなされ、4年生にとってさらに自分たちの研究の成果、課題を再認識する良い機会となりました。

 

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「学生時代に卒業研究として原稿用紙40枚相当の論文を書き上げた」という事実を自信につなげ、社会で活躍してほしいと心から願います。

  

2019年12月10日 (火)

卒業研究発表会が行われました

4年生がゼミで取り組んできた「卒業研究」の発表会が行われました。

3年の秋学期から始まるゼミ(総合演習)で自分自身の研究テーマを少しずつ固めていきます。

テーマに関する先行研究を調べたり、関係機関にインタビューに出かけたりと、それぞれが取り組み、苦労を重ね、ようやくその集大成として「卒業研究」が完成します。

ご苦労様でした。

あとは、国家試験に集中するのみ。もうひと踏ん張りの頑張りを期待しています。

 

【5人ゼミ生の研究テーマ】

・放課後等デイサービスの現状と課題

・優生思想から見る障害者差別

・高齢者・障害者に対する災害時における支援の課題

・救護施設の現状と課題

・知的障害を伴わない発達障害、及び「大人の発達障害」について

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2019年11月 5日 (火)

天竜厚生会で活躍する卒業生たち

10月27日、社会福祉法人天竜厚生会の「第44回厚生会まつり」が開催されました。

楽しいイベント、模擬店など、利用者の方々、市民・住民の方々の参加で賑わうなか、いきいきと活躍する大勢の卒業生に出会いました。

 

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最初に出会ったのはIさん、2006年度卒業。ベテランです。

 

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笑顔がさわやかなSさん(介護福祉学科卒業)。甘酒を配っていました。

 

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今年は厚生会まつり事務局担当Sさん(旧姓)。笑顔でご案内。

 

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くじ引き担当Mさん。明るく元気よく頑張っていました。

 

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この日は非番なのでお子様連れで参加のOさん。

 

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Sさんは現在全国社会福祉協議会出向中。東京から休みを利用してボランティアで参加。

 

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右は障がい領域のベテラン相談員Iさん、左は浜松市天竜区役所社会福祉課勤務2年目Tさん。天竜区障がい者自立支援連絡会として出店。

(この日初めてお互いを同窓生と認識したようです。)

 

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共同募金のブースで台風19号の募金を担当していたのは今年3月に卒業したばかりの浜松市社会福祉協議会天竜地区センターのAさん(介護福祉学科卒業)。

 

滞在時間は1時間足らずでしたが、ほかにも声かけできなかったものの、見かけた卒業生多数。

教員として卒業生の活躍がまぶしく、誇らしい、幸せな時間でした。

2019年11月 1日 (金)

2019年度 オープンカレッジ「“我が事”意識に基づく地域共生社会構築に向けて」

10月5日に聖隷クリストファー大学オープンカレッジ(公開講座)が、浜松市地域情報センターで約120名の市民の参加を得て開催されました。

今年度は「“我が事”意識に基づく地域共生社会構築に向けて」をテーマとし、社会福祉学科教員が企画し、シンポジウムのコーディネーターを担当いたしました。

近年、子ども・高齢者・障がい者など全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる「『我が事・丸ごと』地域共生社会」構築が福祉改革における大きな課題となっています。

本企画は、そのような状況の中、地域住民が地域づくりを「我が事」として取り組むことの重要性を確認し、その実現に向けて地域住民の役割は何か、どういった実践が求められているのか、専門機関および専門職はどういった支援を行う必要があるのか、について、大学のおひざ元「三方原地区」で取り組まれている事例をもとに検討することを試みようとするものでした。

最初に日本福祉大学副学長の原田正樹先生から「“我が事”意識に基づく地域共生社会構築の必要性」という題でご講演いただきました。

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その後、「浜松市三方原地域における地域共生社会構築の現状と課題」をテーマにシンポジウムを行いました。

シンポジストは三方原地区社協(住民による自主的な地域福祉推進組織)、地域包括支援センター三方原、浜松市社会福祉協議会北地区センターの各代表の方で、特に三方原地区社協からは、地域のボランティア協力員による家事支援サービスの実態が報告され、地域住民による主体的な地域福祉実践の意義を参加された方々と共有いたしました。

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次は、こうした地元の地域福祉実践に学生も参加し学びを深めることを目指したい! と決意した1日でした。

2019年10月23日 (水)

「福祉の日記念講演会」が開催されました

10月17日(木)「福祉の日記念講演会」が開催されました。

静岡県では、1月1日から数えて294日目を「福祉の日」としています。本年は10月20日にあたりますが、本学社会福祉学部では、その前後に「福祉の日記念講演会」を毎年開催しています。

本年度は、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの豊田光明氏に、「国際NGOセーブ・ザ・チルドレンによる世界での子ども教育支援と社会福祉的支援~支援現場における取り組みのご紹介~」という演題でお話をいただきました。

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セーブ・ザ・チルドレンは、世界120カ国で、子どもの支援を行い、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現される世界を目指しています。その実現のために、モンゴルにおける実践と、そこで有効であった例などが示されました。

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今回、社会福祉学部と介護福祉専門学校の学生さんが参加してくれましたが、大変興味深い内容に、皆、真剣に聞き入っていました。

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学生たちの、今後の目標の参考になった人も多かったのではないかと思います。

 

(社会福祉学科 渡辺)

2019年10月 2日 (水)

映画「オキナワへいこう」を観ました

昨日、浜松市の映画館「シネマイーラ」で浜松サルーテの会さんが主宰する映画会に行ってまいりました。

「オキナワへいこう」というタイトルのドキュメンタリーで、精神科病院に入院中の方々の生活や、沖縄へ行きたいと希望した方と、その支援をした専門職の方にまつわるエピソードがとても丁寧に描かれていました。

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お一人お一人の生活が映し出されていることで、日本の精神科病院の長期入院の課題をあらためて考えさせられました。

監督は写真家で映画監督でもある大西暢夫監督でした。

大西監督は長年にわたり精神科病院や福祉サービスの写真や映像を取材されている方です。

私も15年ほど前、地域福祉の現場で働いている時に取材を受けたことがありました。

その際、当事者の方のご自宅や入院先をじっくりと取材をされていました。

精神障がいをもつ方に寄り添いながら写真を撮る手法に、すごい方だなと感じました。

その後、専門職の雑誌に素敵な写真を掲載していただき、掲載された当事者の方と共に喜んだことを記憶しております。

映画会のあとは、大西監督をかこんでの座談会が行われました。

当事者の方、ご家族の方、一般の市民の方、専門職の方等、様々な立場の方からのお話をお聞きすることができ大変有意義な時間でした。

(文責 社会福祉学科 佐々木)

2019年9月24日 (火)

「地域ケア連携の基礎」が開講されました

「地域ケア連携の基礎」は本学の1年次生を対象とした演習科目です。

全2日間の日程で行います。

聖隷クリストファー大学は、看護学部・社会福祉学部・リハビリテーション学部の3学部の学生が共に学んでいます。

将来、ほぼすべての学生が医療保健福祉・教育の領域で対人支援職として働くことになりますが、その際、対人支援の方法として前提となるのが、専門職連携を土台とした実践です。 

この演習では、専門領域を超えて互いに学び合うことから、相互理解を深め、それぞれの専門領域の役割や専門性を尊重する姿勢を身につけることを目的としています。

また、グループ活動を通して、対人支援における多職種の連携・協働の必要性の理解に近づくことを目的としています。

 

全体授業の様子

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グループワークの様子

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グループごとの全体発表の様子

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2019年9月13日 (金)

学生のシンガポール研修だより~番外編~

今回は、番外編として、学生がシンガポールで撮影した写真をご紹介します。

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最終日は文化交流でよさこいを踊りました!

そして修了書をみんな貰いました!

土曜日は国立博物館に行き、その途中にあるLOVEのオブジェのところで記念撮影しました!

博物館の後はシンガポールといえばのマーライオンを1年生の子たちと見に行きました!

(2年生 A.I.)
 

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学生のシンガポール研修だより③

シンガポールでの海外研修を終えた学生が8日、無事に帰国いたしました。

併せて最終レポートが届きましたので、抜粋して掲載いたします。

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今回の研修で、シンガポールでは日本より急速に高齢化が進んでいるが、「中央積立金」というものがあり、給料から17%が引かれて年々積み立てていくという制度がある、ということを知った。

これは障害を負ったときなどに使えるお金となる。

しかしサービスを受けるにしても、治療を受けるにしても無料ではないので、仕事をして稼がなければ将来困ることから、シンガポールでは「働く」ということを人々に強調していた。

また前回も伝えたとおり、シンガポールでは糖尿病が多く、2025年には糖尿病患者が100万人になると言われているほどである。

糖尿病を改善するために政府は1日に1万歩歩くように万歩計を無料で配っており、このやり方は成功していることを知ったが、その他にも、みんなで運動してから仕事に就くような取り組みがあったり、飲み物を頼むときに砂糖を少なめに注文できるようになっていたりした。

少しでも糖尿病にならないための工夫がなされていること、また早期発見により失明を防ぐことができるため、早めに検診を受けるよう勧められていることがわかった。

一方、研修中訪問したあるデイサービスは8人のスタッフのほか、200人ものボランティアで運営されていた。

ボランティアは31%が50歳以上であり、この方達は「長年働いた社会に恩返しをしたい」と思っている方や、「人々のために活動したい」と思っている方たちであり、こうした人が率先して施設運営に協力していることを理解した。

私が一番驚いたことは、シンガポールには精神病院が1つしかないことである。

大規模病院の中の精神科病棟はあるが、精神科だけの病院が1つというのは日本と大きく異なる点であると思った。

また患者さんが制度の利用を断ったような場合、制度を優先させるのか、患者の意見を尊重するのかという選択が迫られるが、日本と同様に患者さんの意思を尊重していることがわかった。

また、「障がいのある人に社会が仕事を与えないのは、周りの人たちがその人たちをどのように扱っていいのかわからないから」という説明を受けた。

これに関しては「わかるようになることを期待している」と聞いたので、具体的にどのようなことをしてわかってもらおうとしているのか、さらに興味を持つこともできた。

3月に今度はシンガポールナンヤン理工学院の人たちが来学する予定とのことなので、その時に質問したい。

またそれまでにもう少し視野を広げてさらに調べ学習していきたいと思う。

(2年生 A.I)

2019年9月10日 (火)

インターンシップ入門が始まりました ~その2~

社会福祉学科の独自科目である「インターンシップ入門」は、1年次生を対象とした体験型の実習です。

夏休み期間を利用しての4日間の実習で、複数の学生で実習を共にします。

前半グループが終了し、後半グループの実習が始まりました。

ご紹介する実習風景は、前回に引き続き、視覚障害者通所施設と知的障害者通所施設での様子です。

視覚障害者通所施設では、S施設長から視覚障害がある人の誘導支援の方法を学びました。

視覚障害の疑似体験と誘導支援で実際に近所を歩いてみます。

ご近所のお宅の庭先にお連れしてラベンダーを感じてもらいました。

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知的障害者通所施設では、実際に作業を体験します。

綿で糸を紡ぐ準備に綿から種を外します。

外した種は打ち上げ花火の火薬に混ぜて活用されるとのことです。

S君は利用者に指示してもらいながらチラシの袋詰め作業を手伝っています。

 

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初めて社会福祉施設を体験する学生も多く、これから4年間で経験する数々の実習の入門的な位置づけになります。

さまざまな対象者とのかかわりを通して、関係形成のあり方や自分自身の理解、社会福祉への関心を広げていくきっかけになることを目的としています。