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2015年2月

2015年2月23日 (月)

はや2月も半ばを過ぎ、寒さが一層厳しくなり。。。その⑤

さて、これまで3・4年次生にまつわる行事等について
掲載してきましたが、今回は、少し違う話題です。

2月8日(日)に、浜松で
「第37回 静岡県ボランティア研究集会」が開催されました。

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私は、第3分科会「当事者の目線から~障がい者が地域で暮らすとは~」に
参加しました。

視覚や聴覚、肢体に障がいがある方。
そして、知的あるいは精神に障がいがある方から、
まずは、地域で暮らす中で感じている率直なご意見を伺いました。

その中で、私が印象に残った言葉を紹介します。

・見えないなかの、「不便さ」を知ってほしい
・「かわいそう」という視線で見てほしくない
・「見えない障がい」である聴覚障がいの場合、
単に聞こえていないだけなのであるが、
相手が「無視された」と誤解することも多く、
コミュニケーション上のトラブルが生じやすい
・「善意の押し売り」は、してほしくない

こうした事例提供者として話してくださった当事者の方々の体験や、
会場にたくさんお見えくださった実際にボランティア活動に
携わっている方々との意見交換を聴きながら、
障がいのあるなしにかかわらず、
お互いの意見を率直に交換することの大切さを、改めて実感しました。

机上の空論ではなく、実体験を伴った議論は、とても勉強になりました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

最後に、事例提供者の方らと記念写真を撮らせていただきました。

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社会福祉学科 福田

2015年2月20日 (金)

はや2月も半ばを過ぎ、寒さが一層厳しくなり。。。その④

今回は3年生編です。
12月16日付のブログで、ソーシャルワーク実習報告会が
開催されたことが掲載されています。

ソーシャルワーク実習では、実習の総括を2つの方法で行います。
1つは、高齢者、障がいといった領域別に、
グループとして実習体験の意味づけをし、それをまとめ、
報告会で発表する方法です。

もう1つは、学生一人ひとりが、文献は使わず、
自分の言葉で実習体験を意味づけ、レポートとしてまとめるものです。

私が担当する領域は、このレポートを書いた後、それを報告集という形で製本し、
来年実習へ行く2年生も含んだ学生たちに配布しています。

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レポートは力作揃いです。

そのテーマには、
・人間の感情を一元化して考えないこと
・障害のある方にとっての「自立」とは
・表裏一体の自己覚知と他者理解
・楽しさの共有から見えてきたもの
・辛さの中から学んだこと
といったものがあります。

テーマを見ていただくと分かるとおり、
実習には「楽しさ」や「辛さ」はつきものです。

「楽しい」から良い実習。「辛い」から良くない実習。
実習は、そんな単純なものでありません。

こうした感情の裏に潜んでいる別の感情や、
こうした感情が生起する背景を考える中から、
本当に意味づけが見つけ出されるわけです。

そういう意味で、皆さん、本当によく頑張りました。
これまた、打ち上げも楽しかったです。

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社会福祉学科 福田

2015年2月17日 (火)

はや2月も半ばを過ぎ、寒さが一層厳しくなり。。。その③

前回は4年生の就職、卒業研究について取り上げました。
今回は、残る国家試験についてです。

社会福祉士の国家試験合格率は、全国平均30%程度と、
国家資格としては厳しい合格水準となっています。

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基本的には学生の主体的な学習への取り組みが
大切になることは言うまでもありません。

しかし、長期戦となる取り組みであるため、
なかなかモチベーションを保ち続けることが難しい。
そんな学生の声をきくこともしばしばあります。

そこで、今年は、国家試験対策委員の先生方が努力くださり、
模擬試験を受験した後に、学生は必ず、採点結果を自分で分析し、
ゼミの教員もそれを確認し、学生たちを励ます。
そんなシステムをつくってくれました。

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学生、教員双方の努力が実りますように。
少しドキドキしながら、3月の合格発表を待ちたいと思います。

社会福祉学科 福田

2015年2月16日 (月)

はや2月も半ばを過ぎ、寒さが一層厳しくなり。。。その②

4年生にとって、この秋セメスターは、就職、卒業研究、
国家試験と大きな試練となる機会の連続でした。

第一希望の就職先に決まった学生もいれば、そうでない学生もいます。
それでも、就職試験を受けるにあたって、努力してきたプロセスは、
決して無駄ではなかったはず。

一人ひとりの学生が、本当によく頑張りました。

卒業研究は、11月中旬に提出した後、全体で報告会を実施しました。

司会者を決めて、

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黒板を使って、聴き手に分かり易い説明を心がけてくれたり、

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聴き手からの質問に答えてくれたり。

そして、自分の発表が終わると、満面の笑顔です。

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私にゼミに所属する学生のテーマをいくつか紹介します。

・乳幼児期から成人期における高機能発達障害の支援システムのあり方
・共に育つということ
・援助する・される関係の向こう側にあるもの
・自己覚知を通して-完璧主義の私-

なかなか個性的なテーマに取り組んでくれました。
最後は時間との勝負となるため、指導する側も必死でした。

そして、いつものとおり、発表会が終了したら、打ち上げを実施!
楽しい時間を過ごしました。

明日からは卒業研究モードから国家試験モードへ切り替えて、
もうひと踏ん張りです。

社会福祉学科 福田

2015年2月13日 (金)

はや2月も半ばを過ぎ、寒さが一層厳しくなり。。。その①

昨年の7月以来のご無沙汰となりました。
緑濃い季節を通り過ぎ、

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夕日の美しい秋となり、

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大学のキャンパスは今、冬枯れの景色になっています。

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今日はとても良いお天気なのに、雪が舞っています。

大学は定期試験が終了し、教員も採点を終え、
今はちょっとだけホッと一息つける時期となっています。

これからしばらくの間は、撮りためてきた写真を載せながら、
昨夏から今までの行事や出来事を学年ごとに紹介します。

社会福祉学科 福田

2015年2月 4日 (水)

私の一冊・・・

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これからの「正義」の話をしよう
  いまを生き延びるための哲学
 マイケル・サンデル/著  鬼澤忍/訳
 早川書房:2011年/発行 

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「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」
正解のない究極の難問に挑み続ける、
ハーバード大学の超人気哲学講義〝JUSTICE″。

経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、
つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。
サンデル教授の問いに取り組むことで見えてくる、
よりよい社会の姿とは? (本書裏表紙解説より)

はたして「正しい」とは何か、「善い」とはどういうことなのだろうか・・・
新鮮な思考が湧き上がってきます。

「普段はあまり考えないこと」を
「あえて考えてみる」ことにチャレンジできる一冊です。

                              社会福祉学科 川向