【No.531】3年生レポート No.9 2020 ~地域理学療法学の実践:なでしこサロンに向けた活動紹介~
皆さん、こんにちは。
理学療法学科3年の森岡です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
『地域理学療法学の実践』の授業で、「なでしこサロン」様に向けて行った活動を報告させていただきます。
まずは、「なでしこサロン」について紹介させていただきます。
なでしこサロンは、和合せいれいの里で行われており、地域の高齢者が集い(通い)いきいきと暮らすための活動の場として、月2回開催されています。
運動器(骨・関節・筋肉・神経)の力が低下して起こるロコモティブシンドロームを予防し、健康寿命を延ばす活動が行われています。
私たちのグループでは、ロコモティブシンドロームについての講義とロコモティブシンドロームを予防するための体操を計画しました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、なでしこサロン様の活動が中止になってしまい、私たちも実際にサロンに参加して活動することができませんでした。
そこで、新型コロナウイルスの感染拡大で外出できない高齢者のために、何かできないかと考え、先生に相談したところ、通所介護施設、聖隷トライサポートセンターの職員とご利用者の皆様のご厚意により、Zoomを用いたオンライン講座を開催させていただくことができました。
ここからは実際に行ったオンライン講座の紹介をさせていただきます。
まず、ロコモティブシンドロームの講義についてです。
始めにロコモティブシンドロームとは何かの説明をしました。
オンラインでの講義のため、スクリーンに資料を映し見ていただく形になります。
そのため、文字を大きく分かりやすくすること、絵を入れるなど見やすい資料になるよう工夫しました。
↑実際の資料
次にロコモティブシンドロームを予防するための体操をご利用者と一緒に行いました。
行った体操の内容は以下の通りです。
<体操内容>
①首回し(左右2回)
②肩甲骨挙上(10回)
③肩甲骨の前まわし(10回)
④肩甲骨の後ろまわし(10回)
⑤肩関節水平内外転(10回)
⑥体幹側屈(左右3回)
<筋トレ>
①股屈曲(20回)
②膝伸展(20回)
③踵を床に付けたまま足関節背屈(20回)
④つま先を床に付けたまま足関節底屈(20回)
活動終了後、ご利用者へのアンケートを行い、多くの方から「またやりたい」「体操を今後も続けたい」というお言葉をいただきました。
講座のために準備から頑張って取り組んでよかったなと思いました。
今回の活動を通して、実際に講義を行い、ご利用者に説明することの難しさを改めて感じました。
特に、スライドの文字の大きさや色、イラストなどに加えて、説明する際の声の大きさや文章を読むスピードなども考慮しないとご利用者には伝わらないということがわかりました。
体操は、Zoomで行ったこともあり、画面越しではご利用者の全体の状態を把握することができませんでした。
今回は職員の方々のサポートにより、安全に行うことができましたが、サポートがなかったら、ご利用者が怪我をしたり、疲労で体操が続けられなくなったりしてしまったかもしれないと考えると、体操を行う際のリスク管理やペース配分なども考える必要があることを学びました。
今後、新しい生活様式によりオンラインでの活動が増えてくると思います。
このようなオンラインでのご利用者との関わり方は、これからの理学療法士が実際に活動する際にも役に立つと思うので、今回の経験を忘れないように様々なことに挑戦し、励んでいきたいです。
最後になりますが、ご多忙の中、私たちの意向を受け入れてくださった聖隷トライサポートセンターのスタッフの皆様、ご利用者の皆様に深くお礼申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。