2019年8月20日 (火)

精神保健福祉士養成課程(精神保健福祉ボランティアの実際)

4年生の精神保健福祉士養成課程の学生さん達は、6月末まで実習を行っており、7月から授業再開。

精神保健福祉士養成課程の某科目で、「精神保健福祉ボランティアの実際」として、浜松市内で活動している方にゲストスピーカーとしてお越しいただきました。

ご報告頂きました活動は、当事者も家族も市民も一緒になって、交流活動を行ったり、バザーなどを行っているとのことです。

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日本では様々な歴史的背景を理由として、精神障害者への地域支援体制の推進がOECD諸国の中で特に遅れています。

これからの精神保健福祉士には地域の中で主体的に活動をしている市民活動やボランティアの方々との連携をどのように推進していくかも求められます。

今後の精神保健福祉活動には、「インフォーマルなコミュニテイケア」の推進は必要不可欠です。

これからも、地域で活躍する専門職や当事者・ボランティアの方々をゲストスピーカーとしてお招きし、実践から学ぶ環境を整えていきたいと思います。

                                 

(社会福祉学科教員)

「聖隷社協会(仮称)」発足!!!

主に静岡県内の社会福祉協議会で「社協マン・社協ウーマン」として頑張っている卒業生による勉強会、仮称「聖隷社協会」がこの夏、発足いたしました。

発起人となってくれたのは2012年度卒業の菊川市社協Gさん。Gさん(とわたくし)の呼びかけに応え、この日8名の卒業生が集まりました。

一番経験が長いのは1期生(2005年度卒業)掛川市社協のKさん、最も短いのは今年の3月に卒業したばかりの同じく掛川市社協のMさん。

経験年数はさまざまですが、それぞれが担当する業務について語り、悩みを共有し、お互いにアドバイスをし合う良い機会になりました。

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社会福祉協議会は全国の各都道府県、各市町村に1か所設置されている地域福祉推進の中核的な役割を担う民間組織で、「地域共生社会」構築が叫ばれるなか、ますますその活躍が期待されています。

今後2,3ヶ月に1回この勉強会を開催し、同窓生だからこそ気軽に仕事のことを相談し合えるような「より所」になれば、と願っています。

2019年7月31日 (水)

精神保健ソーシャルワーク実習報告会

7月25日(木)、精神保健福祉士の課程を履修している4年次生による「精神保健ソーシャルワーク実習報告会」が開催されました。 

今年度は実習先ごとにグループで発表を行いました。

6月に実習が終わり、1ヵ月かけて報告会の準備をしてきました。

外部からは実習指導をしてくださった精神保健福祉士の方が18名来てくださいました。

実習中に悩んだこと、新たに学んだこと、今後の課題となっていること等が報告されました。

学生の報告後は、実習指導をしてくださった精神保健福祉士の方より発表について、実習についてのコメントをいただきました。

学生へのあたたかいエールを送っていただきました。

それぞれの学生に対して実習指導者さんからコメントしていただく場面もあり、そのやりとりをみていると、多くのことを学び成長してきたことを感じることができました。

2019年6月19日 (水)

6/15(土)に社会福祉学科特別講座を実施しました。

これからの社会で期待されている5つのSW(ソーシャルワーカー)とは

-社会福祉の専門職をめざす先輩の話を聞いてみよう-

社会福祉の専門職であるソーシャルワーカーには、今日、社会のさまざまな領域から大きな期待を寄せられています。

この講座は、本学や社会福祉に興味のある高校生や父兄を対象に、なぜ、ソーシャルワーカーが期待されているか、ソーシャルワーカーが社会的に要請される背景と、専門職としての機能と役割を理解いただくことを企図しています。

当日は、将来ソーシャルワーカーとなる社会福祉学科の4人の4年次生が、それぞれがめざす支援領域の仕事の魅力、大学4年間の学び、実習体験等を、担当教員との対談形式でお話しくださいました。

参加された皆さんは彼らのしっかりぶりに感心された様子でしたが、教員も彼らの成長ぶりに驚かされました。

それぞれの学生に対して沢山の質問をいただきありがとうございました。

後半は、2つのグループで、高校生と父兄、大学生、教員で、社会福祉の学びや学生生活などに関する話題を共有しました。

「障害者事業所ライム」特製のお弁当を食べながら、和やかに終了することができました。

高校生の皆さんが社会福祉への理解と関心を高めていただくことを期待しています。

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2019年6月 7日 (金)

「日本多機能型精神科診療所研究会」主催 第5回多機能型精神科診療所研究会 ―浜松大会―

日本多機能型精神科診療所研究会. 主催. 第5回. 多機能型精神科診療所研究会 浜松大会が、「地域の中での多機能のすすむべき道. ~現状からの発展を目指して~」の大会テーマのもと、2019年5月26日に浜松市内で行われました。

精神科病棟に日本の精神科医療が偏っていることはご存知の通りですが、医療構図が診療所にシフトし、かつ地域のメンタルヘルスの課題に対応していく仕組みとしての「多機能型精神科診療所」の研究が始まっています。

全国の「多機能型精神科診療所」を推進している、精神科医師や精神保健福祉士、作業療法士、看護師、公認心理師等約170人の参加者があり、大変盛り上がりました。

また、当日の運営には、本学卒業生(精神保健福祉士、作業療法士、看護師)も多数運営に携わっており、教員としても誇らしい気持ちになりました。

Photo(懇親会の様子)

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(就労B型事業所製品の「ガチャガチャ」 我を忘れて2個、3個と・・・)

以下に、当日参加者として参加した今年3月に卒業した卒業生の感想を紹介します。

「懇親会と研修会では、県外の各地域の方々とお会いして話しを聞くことのできるまたとない貴重な機会でした。

研修会では、多機能型精神科診療所の現状や取り組んでいる活動について知りました。

そのなかで多機能型精神科診療所は、多職種連携での円滑な支援が出来るという強みを生かし、今後、精神科診療所や就労支援施設などの事業所がどのように効果的に多職種同士で連携していくべきかを考えていくことが必要ではないかと感じました。

そのために、事業所ひいては法人内で役割や理念など共通した目標を明確に持つことが重要だと学びました。」

Photo_4(大会では真剣な話し合いが・・・。)

写真は「大会シンポジウム パラメディカルからみた地域での多機能型診療所の意義・展開」の様子です。

少子高齢化、地域社会のつながりの喪失、核家族化や家族関係の希薄化、児童虐待、ストレス社会、精神疾患の増加、ひきこもりの増加・長期化・高齢化等、日本社会は大きな課題を抱えています。

精神医療と福祉の間はもっと連携が必要であり、支援から予防へという発想も必要になります。

課題は多い領域ですが、このような機会を活かしながら、更に多機能型による実践が推進していくように関わりたいと思います。

浜松地区の活動を知りたい方は、2017年度に出版されました「「地域における多機能型精神科診療所実践マニュアルー乳幼児から成人までの地域包括ケアシステムを目指して」をご覧下さい。

⇒ http://kongoshuppan.co.jp/dm/1535.html

(社会福祉学科 教員)

2019年6月 3日 (月)

卒業生も実習生も、地域包括支援センターで頑張っています

5月29日、大学の地元の「生活支援体制づくり協議体」に出席しました。

これは、地域の住民組織、NPO、施設、大学、行政、地域包括支援センター、

社会福祉協議会等が一堂に会し、地域課題を話し合ったり、地域で必要な活動、

実践は何かを検討したりすることを目的に開催されています。

 

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この中で、地域包括支援センターMで社会福祉士として活躍している卒業生A君、

Bさん、5月末からソーシャルワーク実習をしているC君に会いました。

 

A君は本学卒業後数年間、別の社会福祉法人で介護を中心とする仕事に従事した後、

昨年度、転職してきたそうです。現在は社会福祉士として高齢者に関する総合相談と

権利擁護事業を担当しており、「とてもやりがいがある」と生き生きと語ってくれました。

Bさんは今年の4月に新卒者として入職したばかりです。

今は先輩職員に付いて介護予防のケースを回ったり、地域の関係者を訪ね、

連携・協働を探ったり、今回のように会議に参加したりと「修行」を積んでいるようです。

 

会議では、二人ともグループワーク報告を立派に務めていました。

 

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一方実習生C君もスタッフの方々に交じってすっかりなじんでいる様子。

実習先に先輩がいてくれることも心強いですね。

会議では求められて意見を述べ、司会の人から褒められていました。

 

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最後に三人で記念撮影をしました。

 

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2019年5月31日 (金)

学生ボランティア(2ぴぃす)の活動紹介 みどりの樹とのミーティング(5月1日)② 続報

精神保健福祉系のボランティア活動「2ぴぃす」は、一定の要件を満たしたため、同好会からサークルになる予定です。

今年は、(社福)みどりの樹さん(浜北区)が運営をしています、なゆた浜北内の「なないろカフェ」にて、夏休みに以下の企画を行う予定で準備しています。

今回は、前回載せられなかった、企画に関わっている学生さんからの感想を以下に紹介します。

「聖隷単独で 企画を考えていく中で、企画の内容や目的を一から立てることは難しいなと感じました。」

学生同士でいろんな意見が出て来て豊かな発想がたくさんありました。

今回はユニバーサルお絵描きという絵が得意な子、苦手な子でも楽しみながら取り組める 楽しい企画が考えられたと思います。

完成した作品を見てみたいと心から感じました。

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会場となる「なないろカフェ」、浜北駅前のなゆた浜北1階にあります。

「なないろカフェ」の紹介は、「らしく浜松」でも紹介していますのでご覧下さい。

⇒ http://www.npo-e-jan.com/pdf/rashiku07.pdf

学生が地域の施設や機関と協力しながら企画を作っていくことは大変ですが、学びも大きいと思います。

また、他領域の学生同士がつながりあう「学学連携」も推進していくことが出来ればと思います。

(社会福祉学科 教員)

2019年5月30日 (木)

「社会福祉入門」が始まりました。

「社会福祉入門」は社会福祉学科の新入生を対象に開講しています。

看護、リハビリテーション、保育、介護といった領域の専門職に比べて、「社会福祉専門職」「ソーシャルワーカー」は説明の難しい専門職です。

この科目は、社会福祉現場で働くソーシャルワーカーや隣接領域の他職種の方々にゲストスピーカーとして登壇いただき、具体的な実践を知ることで、社会福祉専門職の機能や役割をイメージしてもらうことがねらいです。

第3回目は、浜松市浜松手をつなぐ育成会「キャラバン隊」の皆様にお越しいただき、「知的障害のある人」「発達障害のある人」の支援について、寸劇を通して楽しく詳しく学ぶことができました。

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2019年5月27日 (月)

ソーシャルワーク実習指導Ⅰが始まりました。~その2~

ソーシャルワーク実習指導Ⅰでは、社会福祉学部の2年生を対象に、来年度に予定されているソーシャルワーク実習の事前学習を進めます。

春学期は、学生自身が実習を行う領域を決めるために、社会福祉の様々な領域・施設のソーシャルワーカーにご登壇いただき、施設の特徴、社会的役割、ソーシャルワーカーの仕事や実習プログラム等についてお話しいただきます。

今回は、児童発達支援と救護施設の2つの機関について学ぶことができました。

次回は、知的障害者施設と身体障害者施設の紹介を予定しています。

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2019年5月 7日 (火)

学生ボランティア(2ぴぃす)の活動紹介 みどりの樹とのミーティング(5月1日)①

精神保健福祉系のボランティア活動「2ぴぃす」は、一定の要件を満たしたため、同好会からサークルになる予定です。

今年は、(社福)みどりの樹さん(浜北区)が運営をしている、なゆた浜北内の「なないろカフェ」にて、夏休みに以下の企画を行う予定で準備しています。

  • 静岡大学情報学部田中ゼミと協力して、地域の小学生の学習支援

  • 8月24日(土)10時から、「なないろカフェ」にて、地域の親子がだれでも参加できる「ユニバーサルお絵かき」の実施

 特に、「ユニバーサルお絵かき」は、社会福祉学部中心のサークルだけに、色々考えてまとまった企画案でした。

Photo ミーティングの様子

以下に、参加した学生さんからの感想を紹介します。

「ミーティングでは、自分達で考えた企画が採用されたこと、また多くのアドバイスをいただけたことがとても嬉しかったです。

そして、実施までの流れや広報手段なども学ばせていただきました。

特に、「企画を考えて運営する側も楽しむことが大事」という言葉が印象に残っています。」

学生が地域の施設や機関と協力しながら企画を作っていくことは大変だと思いますが、学びも大きいと思います。

また、他領域の学生同士がつながりあう「学学連携」も推進していくことが出来ればと思います。

(社会福祉学科 教員)