2016年7月22日 (金)

授業風景⑤-臨床原論

今年度から新たに開講されることになった本科目は、
社会福祉学科の学生たちがこれまでの学びを総括することを目的とし、
学科所属教員が自分の専門とする分野のテーマを取り上げて講義し、
学生は講義ごとにレポートを提出するという形式の授業です。

私のテーマは、「社会福祉の専門家であること」でした。
講義に先立ち、あらかじめ2本の論文を読んできてもらった上で講義をしました。

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授業では、ほとんどの学生が論文を通読してきている様子を見て、
大変嬉しかったし、授業後に提出されたレポートの内容も素晴らしかったです。

以下に、ある学生のレポートの一部を紹介してみたいと思います。

「現在は、現場で働いていないからこそ理想や在るべき姿を
レポートに記すことができるだけかもしれない。
しかし、対人援助において重要な『その人にとって
最良の支援を目指す』ことや『人として当たり前の付き合いをする』
という根底にある思いは変わらないと思うし、変えてはいけないことであると思う。
専門家としての知識と技術を磨いていくことももちろん重要であるが、
専門家としての価値観を忘れずに育んでいかなければならないと改めて感じた。」

2016年7月21日 (木)

授業風景④-インターンシップ入門

4月に入学した1年次生も、大学にはだいぶ慣れてきた様子です。
そのような中、夏休みに4日間の実習をするプログラムが含まれる
「インターンシップ入門」の授業が6月末から開始されました。
数回のオリエンテーションなどをへて、今週は実習先が発表されました。

そして昨日、昨年実習をした先輩からさまざまな
アドバイスを受ける機会が、実習先ごとに設けられました。
多少の緊張感をはらみつつ、2年生からのアドバイスがはじまりました。

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しかし、徐々に「髪の毛の色ってどうしたらいいのですか?」といった
1年次生らしい質問も出されるようになり、穏やかな雰囲気で話し合いがなされていきました。

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そして、時には男子学生同士で熱い会話が展開され。。。
1年生のみなさん、定期試験が乗り越えて、楽しい実習を体験しましょう。

2016年7月20日 (水)

授業風景③-ソーシャルワーク演習Ⅳ

前回は4年次の開講科目である「ソーシャルワーク演習Ⅵ」を掲載しました。
今回は3年次の社会福祉士を取得する上で必修科目となっている
「ソーシャルワーク演習Ⅳ」を紹介します。

本科目も小グループに分かれてディスカッションをしながら、
教員が提示した事例に基づいて初回面接を実施し、必要な情報を収集しながら
支援計画をたてることまで、前半の到達目標となっています。
後半は、その支援計画にそった援助をするも、
その援助が立ち行かなくなるプロセスを含めた物語を、作成していきます。

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ディスカッションは、順調に進むこともあれば、時には物語の展開に行き詰まって
メンバー同士が頭をかかえてしまうこともあります。
それでも今年の3年次生はチームワークがとてもよくとれていて、
ほぼ時間内に話し合いを終えることができているようです。
再来週に行われる各グループの発表を、心から楽しみしています。

2016年7月19日 (火)

授業風景②-ソーシャルワーク演習Ⅵ

4年次生は、卒業研究、就職活動、国家試験という3本柱を、
各自が自分のペースを守っていかに乗り越えていくかが最大の課題となります。

ほとんどの大学は3年生次社会福祉士の受験資格を取得するために
必要な科目の履修を終了させることが多いのですが、
本学はあえて4年次に残している科目があります。それが本科目です。
本科目の目的は、1年次から積み上げてきた社会福祉士の学びを総括することとなります。

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小グループに分かれ、学生同士がディスカッションを積み上げ、
学生同士のソーシャルワーカーとして働くうえでは避けて通ることができない
「ジレンマ」の架空の事例を創り上げていきます。

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利用者の生活史をいかに考えて、事例を創作していくか。
重要なポイントになります。

中間発表では、こどもから高齢者まで、
多様な事例が創作されつつあることが確認されました。

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次週は、各グループの発表会が開かれます。
どのような物語となって発表がなされるか、とても楽しみです。

2016年7月18日 (月)

授業風景①-社会福祉演習Ⅰ

残すところ、春セメスターの授業はあと2回。
その後の定期試験が終われば夏休みです。
今セメスターの授業等を振り返り、
印象に残る出来事をシリーズで紹介していきます。

今回は2年次の必修科目である「社会福祉演習Ⅰ」です。
私が担当するグループは、1人2回の発表が義務づけられていて、
前半1回は「差別・偏見」にかかわるテーマで各自がまとめます。

「風俗産業に従事する人に対する差別」「人種差別」「部落差別と食文化」
「女性差別」「性的少数派への差別」「嫉妬と差別の関係性」「スクールカーストと差別」
「ニューエコノミーと差別」「妊婦差別」「人種差別と格差教育」など、
非常に多様なテーマでの発表となりました。
そして、それぞれのテーマごとになかなか意味深い議論が展開されました。

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後半は各自が好きなテーマで発表しました。
「老老介護」「児童虐待」「アルコール依存症」「人間の欲求」
「生活保護」「ネットいじめ」「乳幼児の早期療育」「ストレス」など、
これもまた多様なテーマが取り上げられました。

1週早く授業が終了したので、
来週はみんなで「かき氷」を食べに行く予定です。

2016年6月20日 (月)

オープンキャンパスが開催されました。

6月18日(土)にオープンキャンパスが開催されました。

当日は、ウェルカムイベント、各学科紹介、体験授業、
学生・教員との懇談会等、盛りだくさんのプログラムです。
学生スタッフの協力を得て実施します。

ウェルカムイベントは学生スタッフの企画です。
社会福祉学部では、クイズ、

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 しりとり風船バレー、

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福祉車両展示、介護ロボット体験等が行われました。
初めての参加にもかかわらず、高校生も父兄も盛り上がっています。

社会福祉学科の模擬授業は、
今回は佐藤順子学科長が担当しました。

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授業のテーマは、
「これからの社会で期待される5つのSW
~地域福祉領域で活動するソーシャルワーカー/CSWの仕事」です。

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CSW(コミュニティソーシャルワーカー)とは、
「制度と制度のはざま」「支援と支援のはざま」を
地域住民とともにつなぎ、地域近隣といった暮らしの身近にある
社会的孤立や排除の解決に取り組むソーシャルワーカーです。

今回のオープンキャンパス、
社会福祉学科へは、20組、32人の参加がありました。

ありがとうございました。次回は7月です。
多くの皆さんの参加をお待ちしています。


社会福祉学科 川向

2016年6月 8日 (水)

新入生セミナー

4月末のことですが、
社会福祉学部の新入生セミナーが行われました。
どんな様子だったか、お伝えします。

2年次生・3年次生が中心となって、毎年企画をしています。
まずは、全体写真。

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この日は、教員もいつもと違う出で立ちで参加。
背中の丸みが、哀愁をおびております…。

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比較のために、学生さんの背中…。
やはり、しゃんとしています。

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チーム対抗の、ミニ運動会形式のプログラム。
玉入れあり、借り物競走あり、クイズありで、
とても楽しい一日を過ごしました。

最後は、恒例の手話歌。
上級生が見守る中、練習の成果が発揮できていましたね。
しっかりと、大切なメッセージが、新入生に伝わりましたよ。

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実行委員の皆さん、お疲れ様でした。
新入生の皆さん、よろしくお願いします。


社福 大場

2016年6月 7日 (火)

東海北陸ブロック統一サマー献血キャンペーン2016 in 浜松

と き:8月6日(土)10:00~16:30
ところ:イオンモール浜松市野

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土曜日にもかかわらず
「サマー献血キャンペーン」の準備です。

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「その勇気が誰かの命とつながる」
・・・ひとりでも多くの人の献血の協力をお待ちしています。

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献血に協力いただいた方のひとことメッセージを、
毎年、浜松赤十字病院と聖隷三方原病院内で展示しています。

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社会福祉学科 川向

2016年5月 9日 (月)

国際福祉実習報告会

2月の本ブログ
https://blg.seirei.ac.jp/ss/2016/02/
で速報をお伝えしましたが、
国際福祉実習として「インド聖隷希望の家」で
2月に2週間実習してきた学生による実習報告会が、
4月27日に全学科2,3年次生を対象に行われました。

報告者は介護福祉学科4年次生 I くん、I さん、
そして社会福祉学科3年次生 Mさん、Yさんです。

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 この中で、社会福祉学科3年次生のM さんとYさんからは、
「プロフェッショナル インドの流儀」というテーマで報告されました。

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冒頭、「人生は、何のためにあるのか」との問いが
私たち聴衆に投げかけられました。

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これは実習中、インド聖隷希望の家の代表者の方から
学生が問われたものでした。

「働くため?」
「遊ぶため?」
「おいしいものを食べるため?」
「子孫を残すため?」
「誰かを愛するため?」

その方の答えは

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「祝うため」。

簡単には理解できない哲学的な問いであり、答えです。
が、聴く者にとっては、豊かさ、幸せ、家族、絆、愛・・・とは何かを考え、
インドをとおして日本を振り返る良い機会になったようです。

(インドの“福祉”以前に、その国柄、思想、宗教、文化、歴史、
人々の死生観、生活習慣などを知るには、
堀田善衛『インドで考えたこと』、椎名誠『インドでわしも考えた』、
藤原新也『印度放浪』などが参考になるかもしれません。)

グローバル社会の進展、そのひずみの拡大の中で、
ソーシャルワークのグローバル定義も示されました。
http://www.jacsw.or.jp/01_csw/02_katsudo/files/news/171.pdf

こうした中で、福祉とは?、ソーシャルワーカーの役割とは?
を理解するのに、本学部独自の国際福祉実習はとても良い機会を与えてくれます。

一人でも多くの学生がチャレンジすることを願っています。                       

(社会福祉学科国際福祉実習担当 佐藤)

2016年4月28日 (木)

献血サークル ~新入生メンバー募集中!~

新入生セミナー会場の隣で、
献血サークルメンバーが勧誘の準備をしていました。

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新入生大募集!とのことです。
最寄りのメンバーか、1号館地下の掲示板をご覧ください。
ご連絡をお待ちしています。

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社会福祉学科 川向