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2020年6月

2020年6月29日 (月)

カナダで活躍する卒業生より

バンクーバーにあるNPOでホームレスや生活困窮者、障がい者などに対するソーシャルワーカーのアシスタントとして働くことを目的に、2015年、カナダに旅立った社会福祉学部1期生のTさん(詳細はhttps://blg.seirei.ac.jp/ss/2015/06/1t-db43.html参照)から、2年ぶりに連絡がありました(2年前の一時帰国の様子は https://blg.seirei.ac.jp/ss/2018/05/ 参照)。

 

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ご無沙汰をしております。お元気ですか?

先生にメッセージを送ろうと思いながら、なんだかんだで忙しい日々を過ごしており、気が付いたら月日が経ってしまいました。

カナダでは3月より新型コロナウイルス感染拡大防止のための自粛生活がはじまり、6月を迎えた今、やっと落ち着いてきて、公園やビーチなどのレストラン、カフェ、公共交通機関等、以前の水準に近付くなど、経済活動が徐々に再開され、元通りになりつつあります。

でもまだ油断はできませんね。引き続きお互いにコロナから身を守りましょうね。

 

先生はいかがお過ごしでしょうか?大学は授業再開されていますか?カナダの学校はまだ再開しておりませんので、ほとんどはオンライン授業又は家庭学習を中心に小~大学生は頑張っているようです。

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私は、2019年11月についにカナダの永住権を取得し、ホームケアサービスの会社を設立しました。先生たちの教えを忠実に守り、「ゆりかごから墓場まで」を対象として、それぞれの家庭のニーズ、個人のニーズに、それから働く人一人一人のニーズに応えられるような会社です。チャイルドケア、シニアケア、スペシャルニードケア、家事代行支援、家庭教師派遣事業等、ゆっくりですが、確実に利益を出しています(今はオンライン事業にも力を注いでいます)。

 

という事で、こちらはぼちぼち頑張ります。将来的にはカナダだけではなく世界各国で展開したいと思います。世界中は言いすぎですが、一人でも多くの人の手助けが出来たらいいなぁというのがわたしの思いなので、ふんわりと目標としています。

 

今年の春に日本へ帰国予定でしたので早々に航空券を用意して、先生のところへご挨拶と報告を、と思っていましたが、COVID-19で帰れなくなってしまいました。暫く帰国は出来ないと思いますが、帰国の際は必ずご挨拶にお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

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カナダでホームケアサービスの会社を立ち上げた、ということにびっくりするとともに、バイタリティに感服し、感動し、誇りに思いました。

 

また、「治安は良い方ですし、日本人結構いますし、福祉の先進国。高齢者、児童、障害者支援など、学生さんのニーズに併せて本気で教育プラン立案します!」、「若い人達に色んなこと感じて貰いたいし、日本の福祉だけが当たり前でない事、マルチカルチャーイズム(言語、文化、宗教、人種、ジェンダー)等、たくさんの事を学んで、生きる事を、学ぶ事を真剣に考えるきっかけになったら良いなぁと思います」と、学生を連れてのカナダ訪問を勧めて下さいました。

 

コロナが落ち着いたら、本気で考えたいな、と思います。

2020年6月19日 (金)

社会福祉に関する映画について③「シンプル・シモン」

社会福祉学科の佐々木です。

社会福祉に関する映画紹介の3回目です。

今回は北欧スウェーデンの映画です。

 

「シンプル・シモン」 アンドレアス・エーマン監督 2011年 スウェーデン

 

ストーリー

18歳のシモンは他人の感情を読むことができず、人に触れられるのを嫌っている。アスペルガー症候群であるシモンは、いやなことがあると、宇宙船に見立てたドラム缶にこもってしまう。その後、シモンは、兄が恋人と暮らす家で一緒に暮らすことになる。そこで、シモンの強いこだわりが原因で兄の恋人は家を出てしまう。自分のことが原因で兄が失恋したことを知ったシモンは兄のために、恋人さがしに奔走するのだが・・・。

 

映画の背景

スウェーデンは、人口約950万人の国です。決して大きな国ではありませんが、世界的に展開する企業が多くあります。ボルボ、イケア、H&M等の企業は特に有名です。そんなスウェーデンは社会福祉が進んだ国としても知られています。スウェーデンは税金や社会保険等が高いのですが、その代わり、手厚い年金給付、大学まで学費は無料等、社会保障も充実しています。ただ、残念ながら、スウェーデンでどんな社会福祉が展開しているかを、日本で知る機会はあまりありません。この映画を観ればスウェーデンの人達の社会福祉に対するあたたかい視点を感じることができます。「やっぱりスウェーデンは進んでいる!!」と映画を観て実感します。是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木 

 

2020年6月17日 (水)

Zoomによる個別入試相談

先日、某高校さんから依頼がありました、Zoomによる個別入試相談の担当をしました。現地には入試広報の職員さんが赴き、事前に生徒さんとやり取りした上で、生徒さんが教員に質問をするという形式で30~40分対応しました。

 

以下のような資料などを現地で渡しながら教員が説明するため、訪問しての説明や来校(オープンキャンパス等)しての相談より、きめ細かな相談が出来たのではないかと思います。

 

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コロナウイルス感染予防のため様々な制約がありますが、新たな可能性を感じた取り組みでした。

  

                               社会福祉学科教員

2020年6月16日 (火)

チャレンジドショップわ(浜松市役所1F)の紹介

チャレンジドショップわは、浜松市役所1Fに常設されている、静岡県作業所連合会が運営するショップです。市役所本館を入っていくと、一番奥の突きあたりにあります。

パン、クッキー、小物など、加盟する福祉事業所の手作り商品を多数販売しています。

 

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コロナの影響で各福祉事業所の売り上げも落ちているようです。是非皆さんお立ち寄りください。

◆営業時間 月曜日~金曜日 9:30~16:00 

◆住所 〒430-0946 浜松市中区元城町103-2(浜松市役所1F)

 

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*写真はお店の方に許可を頂いて撮影しております。

*詳しくお知りになりたい方へ 

⇒「わ」のインスタグラムに飛びます https://www.instagram.com/npotcc/?hl=ja

 

                               社会福祉学科教員

2020年6月15日 (月)

6月15日から登校形式での授業開始

コロナ感染拡大に伴い、新学期の修業は4月20日から遠隔(Zoom)を中心に行われてきました。1年生は入学式後翌日から休校でしたので、とても不安だったと思います。

県内・市内のコロナ 収束状況に鑑み社会福祉学科では、5月201日から各学年週一回程度の通学(あとはZoom)、その後は登校日数を徐々に増やし、通学とZoomのハイブリット形式で授業の運用を開始しました。

健康管理や衛生管理、動線の確保の徹底を図りながら、6月15日から原則登校にての授業を行うことになりました。

 

本来でしたら入学、新学期開始時に見ることができた駐車場の桜の写真をあげておきます。

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来年は満開の桜を一緒に見ることができるといいですね。様々な制限や制約がある中での、登校形式での授業開始ですが、共に頑張っていきましょう。

 

                               社会福祉学科教員

2020年6月 5日 (金)

社会福祉に関する映画について②「私は、ダニエル・ブレイク(I,Daniel Blake)」

社会福祉学科の佐々木です。

今回は社会福祉に関する映画紹介の2回目です。

前回紹介したジム・ローチ監督の父親である、名匠ケン・ローチがカンヌ映画パルムドール(最高賞)を受賞した作品です。

 

「私は、ダニエル・ブレイク(I,Daniel Blake)」 ケン・ローチ監督 2016年イギリス

 

ストーリー

58歳のダニエル・ブレイクは大工の仕事をしています。妻に先立たれた後は一人生活を続けてきました。あるとき、心臓疾患があることが分かり、医師から働くことを止められてしまい途方に暮れます。そんな時、シングルマザーのケイティと出会いました。ダニエルは苦難の中に生きているケイティと二人の子どもを助けたことから深い交流が始まります。働くことを止められているダニエルは、国から援助を求めようとしますが、オンライン中心の複雑な申請制度と、厳しい受給要件で支援が受けられない状態が続きます。

ダニエルやケイティたちを待ち受けるものは・・・。

 

映画の背景

イギリスでは、2010年から緊急財政政策をとり、福祉、医療、教育への財政投資の大幅削減をおこなっています。各地に貧困者向けのフードバングができ、ホームレスが増えていきます。現実にダニエルのように疾患で働けず生活困窮になっても支援が受けられない方がいるとされています。

 

映画は、まるでドキュメンタリーのように進行していきます。

ダニエルに起こる理不尽な体験が、映画を観ている側をもその体験に巻き込むような臨場感で展開していきます。

興味のある方は是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木