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2017年12月

2017年12月25日 (月)

インターンシップⅠが無事に終了しました

インターンシップⅠは、社会福祉学科2年次の秋学科に行う現場実習です。

毎週木曜日の午後に近隣の社会福祉施設におじゃまして実習します。

全10回の日程で、その翌日の金曜日には、前日の自身の実習を振り返り、グループの他の学生の体験から学びを深める、グループスーパービジョンを実施していきます。

実習最終日に実習先2か所におじゃましました。

来年以降は、ソーシャルワーク実習をはじめ、多くに学生が、医療ソーシャルワーク実習、精神保健ソーシャルワーク実習を履修することになります。インターンシップⅠでの成果と課題が十分に生かされていくことを期待します。

  

特別養護老人ホームで利用者とラジオ体操に取り組みます。Dscf1016

小規模多機能事業所ではレクリエーションの企画と実施を任されました。Dscf1014

2017年12月21日 (木)

ソーシャルワーク実習報告会を終えて ソーシャルワーク実習指導Ⅱ ―教員による報告会の講評が行われました―

実習報告会を終えて3日、実習指導の全体授業をつかって、ソーシャルワーク実習報告会での報告内容に対して、実習領域ごとに担当教員が講評を行いました。ソーシャルワーカーとして実践現場へ出ていく準備を始める学生たちにとって実習体験がより深い学びにつながることを、すべての教員が願っています。

 

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写真は、高齢者領域を担当している落合先生の講評場面です。

2017年12月19日 (火)

2017年度ソーシャルワーク実習報告会

2017年度は、社会福祉学科、介護福祉学科、こども教育福祉学科の74名の学生がソーシャルワーク実習を行いました。

 ソーシャルワーク実習は、さまざまな対象のニーズや背景を論理的に把握すること、対人支援・地域支援のための自己覚知の必要性を理解し深めること、受容的・共感的態度をもって実践現場で対人関係を形成すること、自らの役割を的確に的確に果たすこと等を目的としています。

 講義で学んだことを、実践現場の言語や思考を身につけながら実践に変換していくこと、すなわち、現場実践の入り口がソーシャルワーク実習であり、「現場で働くこと」の模擬的な体験の場です。

 

 秋学期は、実習事後学習として、実習の領域ごとのグループスーパービジョンを重ね、実習体験を深く掘り下げていきます。これらの学びをまとめ発表する場が、ソーシャルワーク実習報告会です。その様子をお伝えします。

 

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 こども領域、障がい領域、高齢者(在宅)領域、高齢者(入所施設)領域、社協領域のそれぞれから報告します。実習施設の概要、利用者とのかかわり、個別支援計画、社会的な問題、自分自身への気づきなど、他の領域の発表から学ぶこともたくさんあります。

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 来年度に実習を控えた2年生も真剣に参加しています。

 

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発表の方法にはロールプレイも用いられます。実習場面の一コマをリアルに再現します。

 

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会場から質問・意見をもらう際には、学生スタッフが活躍しました。会場の質問・意見から気づかされることが多々あります。

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 実習終了後のグループスーパービジョンや実習報告会によって、学生はさらに新たな学び、気づきを重ねます。報告会で発表された内容には重要なキーワードがたくさんありました。「生死観」「家族」「コミュニケーション」「かかわる」「ジレンマ」「自立」「地域」・・・等々、実践現場に巣立つまであと一年、これらのキーワードを考え深めることを期待しています。

2017年12月 8日 (金)

ゼミ活動

村上ゼミでは、おおざっぱに言えば、地域づくりの課題について研究しています。
先日は聖隷浜松病院のソーシャルワーカーさんにお越しいただいてお話を聞きました。
そして本日は、遠足です。

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本館を出発して冷たい北風の中、歩くこと1分。やってきましたお隣の聖隷三方原病院。
 
ソーシャルワーカーさんに病院内の専門職連携や地域のネットワークづくりについてお話を聞きました。

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お二人のお話は、時代に流されることのない聖隷福祉事業団の重厚な歴史を感じさせるものでした。
この私もゼミ生も??、世の中から本当に必要とされる仕事をしていこうと決意を新たにした次第です。
 
 社会福祉学科 村上

2017年12月 6日 (水)

5つのSW講演会より LSW 司法(更生保護)ソーシャルワークの役割

10月21日に5名のソーシャルワーカーをお招きして開催した社会福祉学科主催講演会「これからの社会で期待される5つのSWとは~実践から学ぶソーシャルワーカーという仕事~」の続報です。

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今回は本学の卒業生でもある、静岡刑務所に勤務している篠宮由紀さんのソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)としての仕事内容を紹介いたします。

 

刑務所に配置されている主な専門職が「刑務官」であることは一般によく知られていますが、2004年に一部の刑務所で受刑者の社会復帰を支えるソーシャルワーカーの配置が始まり、その後受刑者の高齢化などを背景に、2009年には全刑務所に配置されるようになりました。さらに2012年には、出所後2年以内の再犯者を10年間で2割減らすという政府の方針が出され、2014年度からは「福祉専門官」という新たな職種も設けられるようになりました。

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篠宮さんが勤務する静岡刑務所では現在3名の社会福祉士が配置され、再犯の防止を目的に、釈放後に支援が必要な受刑者に対し、福祉サービス、必要な機関につなぐ、などの支援をしています。

篠宮さんもその一人として日々、受刑者に「何かあったら言ってくださいね」という声かけをしながら信頼関係を構築し、満期釈放者の前指導、高齢受刑者の指導、帰住先調整、地域生活定着支援センター、保護司等関係機関との調整、などの業務を行っています。

ソーシャルワーカーとしての喜びは釈放された人が再犯しないでいること、現在苦労している点は自分自身の人生経験が足りないこと。

支援の結果がすぐに出るわけではない、なかなか芽が出にくい仕事ではあるが、「一生勉強しながら取り組んでいきたい」との心強い決意表明が最後になされました。 

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卒業生が、このような新しい領域で先駆的な実践に強い使命感をもって誠実に取り組んでいること、そしてその実践に誇りをもち、堂々と報告している姿に教員一同感動するとともに、誇らしく、頼もしく感じました。