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2017年11月

2017年11月30日 (木)

静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流始まる③ 静大祭その2

前回のブログで、11月11日の静大祭(田中研究室)に、社会福祉学科精神保健福祉士養成課程の学生の中の有志が、ボランティアで参加しました様子をお伝えしましたが、今回は第2回目です。

 

静大祭その2のブログはこちら ⇒ https://blg.seirei.ac.jp/ss/2017/11/post-18bd.html

 

今回は、静大と聖隷の学生同士の連携ということで、入り口の看板(ホワイトボード)も共同で作成しました。

 

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 「ソーシャルワーカーの役割」を紹介するポスターを掲示させて頂いたり、「若者の自殺」や「ひきこもり」に関するパワーポイントをディスプレーして頂きました。また、「らしく浜松」を配付し、精神保健や今後の社会福祉のあり方について説明しました。(らしく浜松は以下のポスターQRコードにて読み取り可能です:別サイトへジャンプします)

 

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以下に、参加しました学生さんからの感想を紹介します。

 

田中ゼミに来た静大生の方に若者の自殺やひきこもりについての紹介を私達が行うと真剣に聞いて下さっていてとても嬉しかったです。またそこで若者の自殺などについてあまり知らなかったという声を聞いて世間での自殺やひきこもりに対する認識を痛感しました。聖隷クリストファー大学から一歩外へ出れば実態を知らない人はたくさんいます。他大学との交流ではそうした関心の違いや一般の関心度などを確認でき客観的に物事を捉えることで新たな気付きができました。これからも静大との交流で福祉の視点のみならず様々な視点から問題を見つめていき学びを深めていきたいです。

  

Photo_3ご来場者さまへの説明の様子

 

今後は、「なないろカフェ」を中心に、他領域の学生がつながりあう「学学連携」を推進し、「浜松を丸ごと学びの場にしていく」ことを目指していきます。

                        (社会福祉学科 教員)

2017年11月24日 (金)

静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流始まる③ 静大祭その1

静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流始まる③ 静大祭その1

 

前回、前々回のブログで、静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流が始まったことをお伝えしました。

⇒ https://blg.seirei.ac.jp/ss/2017/10/3-e7e0.html

⇒ https://blg.seirei.ac.jp/ss/2017/11/3-7c93.html

 

11月11日の静大祭(田中研究室)に、社会福祉学科精神保健福祉士養成課程の学生の中の有志が、ボランティアで参加しました。2回にわたりその様子をお伝えします。

Photo 静大祭 チラシ

 過去2回のブログでもお伝えしましたが、田中研究室の企画は、地域の農家や福祉事業所に、情報処理技術(ICT)を活用し、地域貢献を進めていくというもので、(社)みどりの樹さんがつないでくださり、社会福祉学科精神保健福祉士養成課程の有志学生が関わるようになりました。

 

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当日は、屋外には「焼きそば」や「フランクフルト」の模擬店(個人的にはやきそば詰め放題焼きそばパンが魅力的でした)が並び、建物の中では、実験や最新の科学技術の紹介など等、まさに理系の大学そのものでした。そんな中、農家さんや福祉事業所の「自主製品」等の販売を行いました。

 

Photo_3 販売の様子

以下に、参加しました学生さんからの感想を紹介します。

 

今回静岡大学の田中ゼミのボランティアとして静大祭に初めて参加させていただきました。静大祭で静大の先生や学生と関わることは聖隷クリストファー大学の人とはまた雰囲気が違い、さらに学んでいることも違うため新鮮に感じました。そのため、ソーシャルワーカーの役割を紹介するポスターやパワーポイントでの若者の自殺やひきこもりの紹介は静大祭の中でも一味違ったものになっていたと思います。

 

Photo_4 聖隷クリストファー大学側のポスターも掲示していただきました

 

今後は、「なないろカフェ」を中心に、他領域の学生がつながりあう「学学連携」を推進していくことが出来ればと思います。

                        (社会福祉学科 教員)

2017年11月 9日 (木)

静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流始まる② ライム収穫祭

前回のブログで、静岡大学田中ゼミと本学精神保健福祉士養成課程の学生(3年生)の交流が始まったことをお伝えしました。⇒ https://blg.seirei.ac.jp/ss/2017/10/3-e7e0.html

10月28日に(社)みどりの樹さんが開催した、「ライム収穫祭」に静大の学生さんと、社会福祉学科精神保健福祉士養成課程の学生の中の有志が、ボランティアで参加しました。

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当日は小雨まじりの天候でしたが、関連している複数の福祉事業所の模擬店を出し「焼きそば」や「フランクフルト」、「自主製品」等の販売を行いました。また、地域ボランティアの方々のハーモニカの演奏や手品等でステージも賑やかでした。

学生さん達は、静大生さん達と模擬店の運営を手伝ったり、学生企画の「ものまね伝言ゲーム」を行ったりしました。以下に、参加しました学生さんからの感想を紹介します。

 

「精神保健福祉」というと暗くて難しいイメージを持たれる方もいると思いますが、このイベントはそんな風に捉えなくていいと感じさせてくれるイベントだったと思います。みどりの樹の企画ではメンバーの皆さんが楽しく踊っている姿を見て、会場からは自然と手拍子起きたり踊りを真似したりする子どもたちもいて、とても明るく楽しい雰囲気が生まれていました。その会場で私たち学生はブースごとに分かれて運営のお手伝いをさせていただきました。驚いたのは会場に来た子どもたちも多くいて、その子どもたちがメンバーの皆さんと抵抗なく接していたことでした。また静大の学生にも話を聞いてみると、このようなイベントに参加することは初めてだということで、「人から教えてもらうよりも自分自身で感じることが一番勉強になる」と話していました。私たちは普段、大学で精神保健福祉士になるための勉強をしていますが、実際の現場に行って考える機会はあまりありません。こうした機会はとても貴重です。今後もこのような機会があれば積極的に参加して、静大の学生とも連携することによってお互いの知識を共有する技術も学んでいけたらと思います。

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今回は、本学科の1年生、2年生も参加したため、今後学生同士のつながりを強化していきたいと思います。11月11日の静大祭では静大生と共に、野菜販売を手伝います。これらの交流を通して、他領域の学生がつながりあう「学学連携」を推進していくことが出来ればと思います。

                        (社会福祉学科 教員)

2017年11月 7日 (火)

5つのSW講演会 ~精神科ソーシャルワーカー~

先月10月21日に行われた「これからの社会で期待される5つのSWとは ~実践から学ぶソーシャルワーカーという仕事~」は、様々な分野の方に参加いただくことができました。旧知の方も多くこられ、四方山話にも花がさきました。

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さて、今回は、演者の一人である精神保健福祉士(PSW)の川嶋さんのお話を聞いた感想をご報告します。精神保健福祉士(PSW)の川嶋さんは、精神保健福祉の歴史からひもとかれ、現在の施策に至るまで分かりやすく解説してくださいました。精神保健福祉士(PSW)がどのように精神障がいのある方への支援をしているのかを理解できる内容でした。大変興味深い内容でした。

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精神保健福祉の分野はまだまだ課題の多い分野です。その分野で川嶋さんのように活躍できる精神保健福祉士(PSW)が増えるよう、養成校として頑張っていきたいと思います。

 

                                 文責 佐々木

10月21日(土)に社会福祉学科主催講演会「これからの社会で期待される5つのSWとは~スクール・ソーシャルワーカーという仕事~」を開催しました

なぜ、スクール・ソーシャルワーカーとして働くことになったのか。

本学の非常勤講師であり、浜松市でスクール・ソーシャルワーカーとして開拓的な役割を担ってこられている平川悦子さんによるお話は、実践者としての原点にかかわる語りからスタートしました。

Img_5133 特別支援学校の非常勤支援員として働くなかで、教室に座っていられない子ども、かばんからゴキブリが出てくる子どもなど、さまざまな困難を抱えている子どもたちと出会ったことが、平川さん自身に大きな影響を与えたそうです。

こうした子どもたちの問題のあらわれは、子ども自身の問題としてだけ捉えるのではなく、問題の本質を家庭や地域といった幅広い視野で捉える必要があります。例えば、不登校という事象のあらわれの背後には、家族員の病気、家庭の経済的問題など、本人以外の家族や社会自体が抱えている問題が、複雑に絡み合っていることが多いものです。Img_5212 本人だけでなく、本人をとりまく環境にも目を向けて、両者に働きかけることを重視するのが、スクール・ソーシャルワーカーの重要な役割です。しかし、実際の支援は、ソーシャルワーカーが一方的に行うものではありません。平川さんがおっしゃるとおり、「子ども」を主語にしながら、養護教諭やスクールカウンセラーを含めた学校の先生方と共に、子どもが抱えている問題を考え、支援すること、すなわち学校が「チーム」として機能していくことが必要になります。

以上のような平川さんによるお話を伺ったり、最近の現場には「気位の高い」ソーシャルワーカーが目につくと言う、参加者の方からのご意見を頂戴したりするなかで、本学が今後すべきことについて考えてみました。

専門職中心ではなく、利用者を中心に据えた「軸のぶれない」「連携力のある」専門職者を養成していくこと。これを大事にしていきたいと思いました。

大学の教育は、社会福祉現場をはじめてとしたさまざまな方のお力を借りて成り立っています。どうか、今後とも本学の教育に対して、忌憚のないご意見を頂戴いただけますよう、お願い申し上げます。


社会福祉学科 福田 俊子