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2017年12月 6日 (水)

5つのSW講演会より LSW 司法(更生保護)ソーシャルワークの役割

10月21日に5名のソーシャルワーカーをお招きして開催した社会福祉学科主催講演会「これからの社会で期待される5つのSWとは~実践から学ぶソーシャルワーカーという仕事~」の続報です。

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今回は本学の卒業生でもある、静岡刑務所に勤務している篠宮由紀さんのソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)としての仕事内容を紹介いたします。

 

刑務所に配置されている主な専門職が「刑務官」であることは一般によく知られていますが、2004年に一部の刑務所で受刑者の社会復帰を支えるソーシャルワーカーの配置が始まり、その後受刑者の高齢化などを背景に、2009年には全刑務所に配置されるようになりました。さらに2012年には、出所後2年以内の再犯者を10年間で2割減らすという政府の方針が出され、2014年度からは「福祉専門官」という新たな職種も設けられるようになりました。

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篠宮さんが勤務する静岡刑務所では現在3名の社会福祉士が配置され、再犯の防止を目的に、釈放後に支援が必要な受刑者に対し、福祉サービス、必要な機関につなぐ、などの支援をしています。

篠宮さんもその一人として日々、受刑者に「何かあったら言ってくださいね」という声かけをしながら信頼関係を構築し、満期釈放者の前指導、高齢受刑者の指導、帰住先調整、地域生活定着支援センター、保護司等関係機関との調整、などの業務を行っています。

ソーシャルワーカーとしての喜びは釈放された人が再犯しないでいること、現在苦労している点は自分自身の人生経験が足りないこと。

支援の結果がすぐに出るわけではない、なかなか芽が出にくい仕事ではあるが、「一生勉強しながら取り組んでいきたい」との心強い決意表明が最後になされました。 

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卒業生が、このような新しい領域で先駆的な実践に強い使命感をもって誠実に取り組んでいること、そしてその実践に誇りをもち、堂々と報告している姿に教員一同感動するとともに、誇らしく、頼もしく感じました。