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2020年5月

2020年5月29日 (金)

社会福祉に関する映画について①「オレンジと太陽」

社会福祉学科の佐々木です。私は部類の映画好きで、洋の東西を問わず様々な作品を観てきました。その中には、私の仕事である社会福祉に関することも出てきます。特にヨーロッパ、アメリカでは数多くの社会福祉に関連する作品があります。日本でも少しずつですが増えています。

今回から、社会福祉にまつわる映画を紹介していきたいと思います。第1作目は、「オレンジと太陽」です。

 

「オレンジと太陽」 ジム・ローチ監督 2010年イギリス

 19世紀から1970年代まで、イギリスでは施設に預けられたこどもが、親の許可もなく福祉的支援という名目で、極秘裏にオーストラリアに送られていました。こども達は、「オレンジと太陽」があふれる大地と信じこまされて強制的に移民をさせられます。移民したこども達を待ち受けていたのは果てることのない虐待と厳しい労働でした。その事実を知り、離れ離れにされた親子への支援を始めたのが、ソーシャルワーカーのマーガレット・ハンフリーズ(エミリー・ワトソン)です。彼女の懸命な活動によって、強制移民の実態が明らかになっていくのですが・・・・。

 

この映画は事実の物語であるがゆえに、様々な謎が解けてくると身につまされる思いがします。監督は、名匠ケン・ローチ(カンヌ映画パルムドール(最高賞)監督)の息子のジム・ローチです。

 

「ソーシャルワーカーとは何か」を知るのにはうってつけの作品です。興味のある方は是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木

2020年5月14日 (木)

遠隔授業の取組について

4月末の佐々木先生のブログでお伝えした通り、聖隷クリストファー大学では4月20日からzoomによる遠隔授業をスタートさせています。

実施に至るまでには教員も学生も初めての経験で苦労も多く、双方戸惑いながらのスタートでした。しかし、およそ1か月が経過する中だんだんと軌道に乗り、先生方もスキルを上げつつ今に至っています。

 

先月末、本学も加盟する社会福祉士・精神保健福祉士の養成課程をもつ大学、短大、専門学校による「ソーシャルワーク教育学校連盟」という全国組織が、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う社会福祉士・精神保健福祉士養成課程への影響等」に関する第1回緊急調査を実施いたしました。

先日その結果が公表され、遠隔授業を本学のようにライブ配信しているのは、回答した加盟校370校中1割強(座学科目14%、演習科目11%、実習指導科目12%)に過ぎず、本学は全国的にみてかなり先駆的に遠隔授業に取り組んでいることが判明いたしました。

 

来週からは1日1学科1学年を目途に、登校による対面授業を始めることになっており、新型コロナウイルスの感染予防のための措置を十分講じながら、少しずつ正常化に向けて動き出します。

 

私が担当する1年生の授業のリアクションペーパーには「早く大学で勉強したい」という要望がたくさん寄せられましたが、いよいよ来週、それが実現します。

 

新緑の美しいキャンパスで、皆さんにお会いできるのを心より楽しみにしています。

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