3月13日、本年度の社会福祉士・精神保健福祉士国家試験の合否が公表されました。
社会福祉学科では次のような結果となりました。
新卒者合格率
社会福祉士 63.6%(33人受験・21名合格 全国平均29.3%、全国大学平均56%)
精神保健福祉士 84.2%(19名受験・16名合格 全国平均63.1% 全国大学平均74%)
社会福祉士について、社会福祉学科では昨年度に引き続き合格率60%以上を達成することができました。また、新卒者が30名以上受験している東海地方の私立大学と比較したところ、合格率63.6%は東海地方で第2位でした。
精神保健福祉士については、既卒者を含め20人以上が受験している東海地方の私立大学と比較したところ、合格率76.2%(既卒者含む合格率)は東海地方で第1位でした。
社会福祉学科では両資格とも高い合格率になりました。
国家資格を持っていることがすなわち良いソーシャルワーカーとは限りませんが、良いソーシャルワーカーになるためには就労後もたゆまぬ学習、研鑽、経験が必要です。自信をもってそのスタートラインに立てる、という意味では非常に重要です。まずは合格した皆さんが、胸を張って4月1日を迎えられることを喜びたいと思います。
そして、残念ながら一歩及ばなかった卒業生に対しては、来年度以降も国家試験対策の機会を用意していきたいと考えています。
先日、2007年度卒業生Hさんと、2010年度卒業生Oさんが研究室を尋ねてきてくれました。二人の共通点は、浜松市障がい者相談支援事業所の相談員であるということです。
「障がい者相談支援事業所」とは、「障がいのある人・障がいのある子ども・保護者・介助者等の相談に応じ、必要な情報提供や各種機関の紹介、障害福祉サービスの利用援助、社会資源の活用や社会生活力を高めるための支援、権利擁護のための必要な援助等を総合的に行う[i]」ことを目的とした公的機関で、浜松市から15の医療法人や社会福祉法人、NPO法人が委託を受けて運営しています。
二人はそれぞれ別の医療法人、社会福祉法人に所属し、それぞれが運営する障がい者相談支援事業所で相談員として活躍してきましたが、4月1日から事業所が区ごとに再編されるのに伴い、A区の事業所で共に働くことになりました。
また他の区でも再編後の事業所で数名の卒業生が相談員として従事することになっているようで、本学卒業生が浜松市の障がい者福祉の一翼を担っていることをとても誇らしく感じました。
今までも本学教員が市からの依頼により相談員研修を担っていますが、「卒後教育」としても独自の研修を開催し、相談員の資質向上に寄与することが本学の使命であると考えます。
そのことがひいては浜松市の障がい者福祉の向上につながるものと認識し、学科として検討したいと思います。
[i]浜松市HPよりhttps://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/syoghuku/welfare/obstacle/kyougikai/itiran_17.html
第15回「全国若者・ひきこもり協同実践交流会inとちぎ」に参加してきました。この大会には、5年前の沖縄大会にも参加しました。その当時と比べ、分科会の数、参加者共に、多彩になっており、若者やひきこもりの現状や支援のあり方の困難さが伺えました。
分科会は、「10代会議」、「家族」に参加しました。特に、10代会議は刺激的で、高1~高3の5人の登壇者全員が、不登校やうつ病を経験していて、生々しい経験と回復の経緯、そしてこれからの夢を語ってくれました。また、会の進め方も「大人は喋っちゃだめルール」や「意見・質問はポストイット」で等々、登壇する高校生が安心して語れるように工夫されていました。
社会福祉学部の卒業生が実行委員に加わっており、懇親会の際には、彼を通して多くの実践者・研究者と交流をさせて頂くことができました(感謝)。