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2018年3月27日 (火)

3年次生を振り返って

大学生活も折り返し地点を通過し、卒業後の自分について考えざるを得なくなる時期。

それが3年次という学年です。

 

3年次のメインイベントは、約1カ月にわたる資格実習です。

ソーシャルワーク実習という授業科目は、実習が終了した後の学内学習を通じて、

グループおよび個別という2つの方法で実習体験を吟味し、総括します。

グループとしての総括については、12月のブログで紹介しました。

一方、個別の総括については、学生一人ひとりが、4000字以上のレポートを文献は

使わずにまとめます。

私が所属する障がい・救護領域では、開学以来ずっと、レポートを冊子として

まとめています。

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コースに所属する学生全員が、レポート集の印刷から製本、お礼状を同封して

レポートを実習先に郵送するまでの作業を分担して行います。

 

レポートには、実習開始から学内授業が終了するまでのプロセス全体がまとめられ、

学生個々の「実習物語」が描かれています。

実習終了後だけでなく、卒業して何年かが過ぎた時にでも、これを読み返して

もらえたら嬉しいと思っています。

 

そして、3年生は秋セメスターから、総合演習がはじまります。

4年生で完成させる卒業研究のテーマを選定することが、3年次の重要な

学習目標となります。

 

今年のゼミは3名とこじんまりしているので、思い切って年明け早々に、

静岡市にある保護観察所へ見学に出かけました。

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保護観察官の方々からレクチャーいただくと同時に、建物内の見学なども

させていただきました。

なかでも私が最も印象に残ったことは、天竜川の治水事業に心血を注いだ

「金原明善」という人が更生保護の源流に大きくかかわっていたことを初めて知ったことです。

教員ももっと勉強しなければと思いました。

いずれにしても、更生保護の源流に静岡の人物がかかわっていたこと。

これは私たちの誇りですね。

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また、保護観察官として仕事をするなかで、社会福祉士の資格を取得する必要性を感じ、

現在、勉強中であるといったお話なども伺うことができ、学生たちの資格取得の

モチベーションも上がったようでした。

やはり現場に足を運んでお話を伺う機会というには貴重です。

今後もこういう機会をできるだけ増やしていきたいと思います。