« 私の一冊 | メイン | 授業紹介(精神保健ソーシャルワーク演習Ⅱ) »

2015年10月 6日 (火)

精神保健ソーシャルワーク実習指導

社会福祉学科4次年生の
精神保健福祉養成課程(保健医療ソーシャルワークコース)は
5月・6月に実習に行き7月に実習報告会を行いました。
10月からの秋セメでは、当事者の方やご家族のお話を聞いて、
更に実習をふりかえり、学びを深めます。

今回は、統合失調症を持ちながらも
地域生活を続けている、Tさんのお話を伺いました。
Tさんから、22歳の時の発病し、
その後入院-結婚-再発-再入院と繰り返してきた経緯を伺いました。
保健所デイケア(ソーシャルクラブ)への参加や
病院のソーシャルワーカーとの相談を経て、援護寮入寮。
その後、アパートでのひとり暮らしをしながら
精神科デイケア利用をしている様子を、
ユーモアを交えながらお話しくださいました。
Tさんが生きてきた歴史が、我が国の精神保健福祉の歴史そのもので、
大変有意義な学びの時間を過ごしました。


Photo

真ん中がTさん

Tさんを支える支援者として、
社会福祉学科卒業生(精神保健福祉士)のNさんと、
本学作業療法学科卒業生のSさんが、自分の経験を話してくれました。
 
Nさんからは、「精神科の領域は利用者さんと成長していける」
「今は、目の前にいる利用者さんと向かい合っていこう」と思っている。
と現在の心境を教えていただきました。
また、Sさん(作業療法士)からは、
「メンバーの働きたい」をサポートした実践の報告を通して
「働くとはどういうことだろうか」と投げかけがありました。


Photo_2

「働くこととは」と学生さんに投げかけるSさん

その後、グループワークに分かれて、質問や意見交換を行いました。
*写真に関しては、ご本人に掲載許可をいただいています。
                                 社会福祉学科 大場