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2021年7月

2021年7月14日 (水)

ライフサイクルとソーシャルワーク

社会福祉学科ソーシャルワークコース1年春セメの「ライフサイクルとソーシャルワーク」(必修)では、現代社会の子ども・若者の諸問題や高齢者の医療福祉の課題などを、社会福祉学的視点から理解できるように、講義を受講し、グループで話し合いを行い、発表テーマを決定し、次の回でグループ発表を行っています。

今年度のテーマは「不登校・ひきこもり」、「発達障害・いじめ」、「若者の社会的自立・若者の自殺」、「高齢者の生活問題・社会的孤立」です。

 

この科目では、浜松市と本学の「包括連携協定」に基づく取り組みとして、浜松市こども家庭部次世代育成課 浜松市青少年育成センターの職員さんが、学生の発表の回には参加します(2021年度は2回)。

 

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「発達障害・いじめ」に関する外部講師からの講義

 

この講義を受けての発表は、「なぜいじめるのか?」、「いじめの解決法」、「ADHDについて」でした。どの発表も聞きごたえがあり、発表後の意見交換も活発に行われました。特にこの回は、浜松市の職員さん達も参加し、学生と共に浜松市の子ども・若者の支援のあり方を考えました。

 

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学生の発表を聞いた、浜松市職員さんからのコメント

 

学生さん、市の職員さんにとって、共通の学びの場と、社会的課題の共有により、今後地域での取り組みのきっかけになるのではないかと思います。講義を受講する前にも、関連した新聞を読んだり、文献を調べたりと、それぞれの興味や関心に基づき、事前学修にも取組みます。1年次から、アクティブラーニングを実施することで、主体的に学ぶ姿勢が身に着いていきます。

2021年7月12日 (月)

おススメ書籍の紹介「智恵子抄」 

1年も半分が過ぎました。春セメスターの授業も残すところあと2週間程度。

教員、学生共々、学修の総まとめに向けてラストスパートをかける毎日です。

 

さて、6月にアップする予定でした、佐々木先生のおススメ文献をご紹介いたします。

 

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『智恵子抄』
高村光太郎著 日本図書センター

私は、高村光太郎の詩集『智恵子抄』を紹介します。この詩集は、高村光太郎が智恵子と結婚する前から、結婚し智恵子が亡くなるまでの折々を詩にしたためたものです。

智恵子は結婚生活の途中から精神疾患を患い入退院を繰り返すようになります。『智恵子抄』の「山麓の二人」の中に「この妻をとりもどすすべが今は世にない」と記されているように、智恵子が生きた時代は精神疾患を治療する方法がほとんどありませんでした。そして、精神疾患に対しての差別が激しい時代でした。精神疾患をもつ当事者としての智恵子、そしてその智恵子を支える家族としての光太郎が生きた苦難の歴史が描かれています。

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佐々木先生