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2020年9月

2020年9月25日 (金)

専門職連携演習・報告会

本学独自の学部・学科の枠を超えたIPW(インタープロフェッショナルワーク)教育のひとつ、4年生を対象とした「専門職連携演習」の報告会が9月18日(金)に開催されました。

この科目は 「対人援助における他職種連携・協働を実際に体験し、その意義と実践方法について理解を深める」ことを目的に設置されており、社会福祉学科では主に精神保健ソーシャルワーク実習、医療ソーシャルワーク実習受講者に対して履修を推奨しています。

 

報告会では、他学部の学生とともにグループワークを通して練り上げた専門職連携による事例が、ロールプレイをまじえて発表されました。

 

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発表の中で、看護学部の学生から「社会福祉学科の学生がいたことで、退院後の患者さんの生活や活用できる福祉制度、サービス、関与する専門機関・専門職のことがよく理解できた」との感想も聞かれ、お互いの専門性に対する理解が深まるとともに、社会福祉学科学生にとってはソーシャルワーカーとしての自信につながる良い時間だったのではないか、と思いました。

 

こうした授業を通して、福祉や医療の実践現場に出たときに、利用者さん、患者さんの支援のために他職種とすぐに、きちんと手をつなげる、そんな専門職になることを願います。

 

2020年9月 2日 (水)

社会福祉に関する映画について②「チョコレートドーナツ」

社会福祉学科の佐々木です。今回は社会福祉に関する映画紹介の4回目です。

実話を元に作られた感動作です。

 

「チョコレートドーナツ」 監督 トラヴィス・ファイン 2014年アメリカ

 

ストーリー

 1970年代のアメリカ・カリフォルニア。シンガーを夢見るルディと弁護士のポールは男性同士のLGBTのカップル。彼らは、母に養育放棄されて育ってきたダウン症の少年マルコと出会い、愛情をもって少年を育てる。3人での幸せな生活が訪れたのも束の間、3人を引き離す事件が起こる。

 

映画の背景

 LGBTに理解が広がっているアメリカでも、1970年代当時は大変な差別があったと言われています。また、児童虐待も社会問題化していました。映画ではそのアメリカの状況が詳しく描かれています。

 

映画について

マルコ役のアイザック・レイヴァは自身もダウン症があります。マルコを演じる彼の寂し気な表情のあとに見せる笑顔は、想像を絶する演技力です。そして彼の演技と、ルディの歌うボブ・ディランのカバー曲「I Shall Be Released」(自由になれるさ)の伸びやかで美しい歌声が重なる瞬間を是非ご覧ください。

 

                              文責 佐々木