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2016年11月21日 (月)

ある授業より(精神保健ソーシャルワーク演習Ⅱ)

社会福祉学科4年次生の精神保健福祉養成課程(保健医療ソーシャルワークコース)では、5月・6月の実習を踏まえ、秋セメでは、演習Ⅱに取り組んでいます。

先日までは、統合失調症で20年間精神科病院に入院しているAさんの個別面接を
ロールプレイで行ってきました。
いざPSWの役割を演じようと思っても、言葉がでてこなかったり、逆にクライエントに
質問攻めになってしまったりと、練習(ロールプレイ)といえども、大変苦労しながら取り組みました。

その後、弟さんとの面接(ロールプレイ)を経て、今回は模擬家族支援会議を行いました。
登場人物は、Aさん、弟さん、叔母さんとPSWです。
20分の面談時間をどのように構成し、進めていくのか、何を目的にするのか、
この時間の到達点をどこに見据えるのか、Aさん、叔母さんそれぞれに思いがあり、
すり合わない面と親族として叔母さんが思いやる場面などあり、面接の難しさを肌で感じました。

Photo_7ロールプレイの様子(Aさん、弟さん、叔母さんとの面接です。「かかわり」と「客観的な視点」を両立させるために、学生さんたちはフル回転で考えていました)

Photo_8ロールプレイの様子(言葉にできないもどかしさも感じます)

就職すると実践の連続で、自分の面接を振り返ったり、確認したりする時間は学生時代ほど持てません。
演習という模擬的な場面で、十分話し合い考えることが、将来の礎になっていくのだと思います。

社会福祉学科 教員