司法領域で活躍する卒業生
本日、社会福祉学科卒業生のSさんが、
研究室を訪れてくれました。
Sさんは、刑務所で社会福祉士として勤務しています。
現在、全国の刑務所では、社会福祉士の配置が始まっています。
主な役割は、ご本人と外部の医療機関や福祉機関を結びつけることや、
地域生活定着支援センターにつなぐ「特別調整」という支援です。
そのために、ご本人のお話を丁寧に聴き、関係をつくり、
生活歴や現状の確認を行い、出所後の意向に応じ、
適切な情報提供と支援機関との連携・調整を行っているとのこと。
Sさんは、精神保健福祉士資格も取得しているため、
本学で学んだ精神医学や臨床心理学等の知識を活かし、
困難な場面では、
当事者を尊重する自己決定の原則を大切にしているとのことでした。
私も、司法書士・弁護士、精神保健福祉士の方々と
多重債務者の自殺予防の一環として、
浜松市自殺対策における多職種連携支援(通称、絆プロジェクト)の
責任者を務めておりますが、今後、
社会福祉・精神保健福祉領域と司法領域の連携は、
「新たな協働による社会的支援」として発展していく必要があると思います。
他のサイトに飛びますが、
「再犯防止対策に関する広報資料(法務省)」
http://www.moj.go.jp/hisho/seisakuhyouka/hisho04_00023.html
「刑務所に福祉専門官 再犯防止へ常勤のソーシャルワーカー」
http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/4272
「精神保健福祉 通巻102号 Vol.46 No2,2015 特集
司法と精神保健福祉の連携と支援のあり方」
http://japsw.or.jp/kikanshi/index.htm#2
も、参考にご覧下さい。
社会福祉学科 大場