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2014年11月

2014年11月28日 (金)

私の一冊・・・

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もうひとつの少年期
  藤田俊二/著
 晩聲社:1979年/発行

北海道家庭学校は、留岡幸助が東京・巣鴨に創設した
東京家庭学校の分校である。

著者の藤田俊二は1963年に北海道家庭学校に就職し、
79人の子どもたちを世に送り出した。

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少年非行の根底には、家庭崩壊のしわ寄せが、世の中の大人の退廃が、
貧しい暮らしがあることは確かだ。

しかし、彼らの紆余曲折と苦闘の青春は、世間では、
善意ではあっても好意ではあっても浅見と偏見と誤解で
ストーリー化されることが多い。

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著者は、自分とともに暮らした少年たちのこと、
一人ひとり自分の力でたくましく生きつづけている子どもたちのその後を追い、
そして彼らの「本当」を綴ろうと奔走した。

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 こんないじらしい心根の少年を
       非行少年と呼ぶ奴がいたら
        その場で殴り倒してやる!
      自問自答の末に、敢然と世に問うことを決意した
       筆者の
        涙と、怒りと、苦悩と、
         果てしなく深い 愛情の日記!


三十数年前、大学生の頃に本書を手にした。
著者の職人のような仕事への向かい方に「あこがれ」たことを覚えている。

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しかし同時に、社会福祉学科に身を置いていながら
学業から遠いところにいたため、
専門用語にも疎く本の印象を自らのことばにできずに
もどかしい思いでいた。

昨今、社会福祉実践の現場で「ソーシャル・アクション」は死語になったが、
色あせることなく、本書はその原点に立ち戻らせる。

                               社会福祉学科 川向

2014年11月13日 (木)

湖西市立岡崎中学校体験教室

中学3年生73名が大学見学に訪れました。
2グループに分かれて、それぞれに40分の体験授業を行いました。
社会福祉学科は教員Kが担当しました。

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NHK総合テレビで放映された、東田直樹特集「君が僕の息子について教えてくれたこと」
自閉症の若者と外国人作家の奇跡の出会い―のVTRを教材にして、
自閉症のことを知ってもらうこと、理解を深めてもらうことを目的に実施しました。

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生徒さんからは「感動した」「自閉症者への見方が変わった」と大変好評でした。

湖西市は小中いずれの学校にも特別支援級があります。
支援級の仲間、これからであう障害のある人への、新たな共感を期待しています。

なお、東田直樹さんの本番組は、11月24日にNHKで再放送されるようです。


※写真掲載の許可はいただいております。

2014年11月11日 (火)

2号館7階からみる聖隷の秋

聖隷クリストファー大学に赴任して3つ目の季節を過ごしています。
研究室付近から眺める園庭の景色は、季節の変化を彩で感じさせてくれます。

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2014年11月10日 (月)

横浜市瀬谷区にある精神障害者生活支援センターを訪ねました。

横浜市瀬谷区にある精神障害者生活支援センターを訪ねました。

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当日はセンターがある複合施設「せやまる・ふれあい館」の秋祭りです。
さまざまな催しが企画されていました。

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このセンターはNPO大地の会が運営をする生活支援センターB型の施設です。
大地の会は、昭和63年に「瀬谷区精神保健を考える会 大地の会」として発足した
市民団体です。本学社会福祉学科教員のKが昨年まで代表を務めていました。

現在は、生活支援センターをはじめ、地域活動支援センターを3ヶ所、
4ヶ所のグループホームを運営し、精神保健福祉の普及に取り組んでいます。

大地の会では、各事業所の製品、三陸からサンマを取り寄せ、
塩焼きを振舞いました。

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実家が首都圏にある社会福祉学科の4年生が、
就職活動と見学を兼ねて同行しました。

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2014年11月 5日 (水)

2014年度浜松市障害者虐待防止研修会が浜松市役所で開催されました。

テーマ:『自分自身の「あやうさ」をどう受け止め共有するか』
~不適切な対応が生じる構造を理解し、自身を取り巻く環境を整える~

参加申し込みが多く、各事業所からの参加を1名に絞ったそうですが、
当日は、市内の障害者福祉関係事業所から70名近い参加がありました。

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主な対象層は新人から中堅までのワーカーです。

支援現場で生じる「虐待」や「不適切なかかわり」を防ぐためには、
その課題をタブーにしない事業所としての環境づくりが大切です。

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どこでも起こり得ること、誰もが「あやうさ」をかかえていることを共有し、
ワーカーが一人で孤立しないための仲間や仕組づくりが求められています。

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2014年11月 4日 (火)

ホームカミングデイ2014 社会福祉学部交流会・勉強会

11月1日(土)、毎年恒例のホームカミングデイが開催されました。

社会福祉学部の交流会・勉強会として社会福祉学科が今年度担当したのは、
「社会福祉法人のこれからのあり方と中堅職員の役割」を考える講演会でした。

新聞等でご存じの方も多いと思いますが、社会福祉法人制度が大きく見直され、
地域ニーズに対応した公益的活動の実施などが求められています。

こうした中、本学卒業生にも、現状を理解し、中堅職員として大いに役割を
発揮してもらいたい、との願いを込めて企画しました。

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講師は、社会福祉法人さくま・社会福祉法人松渓会理事長であり、
全社協発行『月刊福祉』編集委員でもある、本学「社会福祉経営論」
「トップマネジメント論」非常勤講師、武居敏先生。

参加者は卒業後3~10年目の、まさに「中堅」としてリーダー的な
役割を担っている卒業生約20名。

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それぞれが所属する社会福祉法人の新たな「使命」をよく理解し、
「フォロアーシップ」と「リーダーシップ」を発揮することの
重要性を学んだ秋のひとときでした。