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2014年7月11日 (金)

2年生の社会福祉演習Ⅰ

社会福祉学科では、2年生春セメスターに「社会福祉演習Ⅰ」という
研究系演習科目を設定しています。

これは1年次の基礎演習と、
3年次秋からの総合演習―卒業研究の間に位置づくもので、

「社会福祉の専門的な学修を進めるうえで必要となる能力や知識を修得しながら、
各自が社会福祉のどのような領域や課題について専門的に学んでいきたいのかを考え、
自らの専門性を培うための足がかりとする」

ことを目的にしています。

社会福祉学科に所属する3人の教員が、それぞれ12名程度の学生を受け持ち、
授業を進めています。
今回はその中の一つ、教員Sのグループの、ある日の授業について紹介します。

まずは授業開始前に記念撮影。

Dsc_0069

Sグループでは、まず、全員同じ文献を読み、理解したこと、考えたことを発表することから始め、
その次に、1冊の文献を手がかりに、共通するテーマを選択したメンバー同士で
グループを形成し、それぞれのグループで研究を深め、発表を行いました。

そして最後は個人で関心のあるテーマを選び、自力で研究を進め、
1回の授業で2人ずつ発表します。

今までに発表されたテーマは、在日外国人、ひとり親家庭、自殺、アルコール依存、
スクールソーシャルワーク、がん患者の終末期医療、認知症、ホームレス、摂食障害、
出生前診断など、多岐にわたります。

そしてこの日発表してくれたのは…

前半はSさん。テーマは「うつ病」。2年生で学んでいる「精神保健学」から着想を得、
これから福祉の現場で出会うこともあると考え、調べたそうです。

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後半はTさん。「対人援助職のストレス」をテーマに、看護師、医師、
そして福祉関係者のストレスや、それが身体に与える影響、
予防・対処法について報告がありました。

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毎回発表の後は、発表者がテーマに即して考えてきた
「皆で話し合いたいこと」について討論します。

こうした学びを通して、福祉問題の所在やそれぞれのテーマに潜む福祉的視点、
福祉専門職の役割などについて理解を深めていくと同時に、
「研究する」方法について学んでいきます。

ここで培った力が4年生の卒業研究や、卒業後の探索的な実践につながっていくことでしょう。