【5】国際リハコース学生ブログ③
みなさん、どうも こんにちは!
理学療法学科 国際リハコースtutorの髙橋です。
今回もシリーズでお届けしております、学生の感想ブログです。
2年生の国際コース学生に
「2020年 聖隷国際研究コンファレンス&シンポジウムへ演題登録をして」
というテーマで感想を頂きました!
第③回は理学療法学科2年生の沖丈留さんです!
最後に抄録も添付されています!
努力の結晶をご覧ください!
【沖くん-感想-】
コンファレンスの英語抄録を通して学んだこと
私は、理学療法士と作業療法士の賃金推移について厚生労働省の賃金構造統計基本調査より10年分を集計しました。研究の結論は日本人の中央値よりかは上位に属してはいるが平均年収を下回っているという結果になりました。
原因として、私は、分野の確立ができていないことだと推察しました。まずこの情報を集計するにあたって理学療法士と作業療法士が1つの職として集計されていました。また、1年生の夏休みの見学実習で施設に行った学生から理学療法士の分野を作業療法士が、作業療法士の分野を理学療法士がやるというように分野が混在してしまっているという話を聞きました。そのような点からリハビリ職の存在をより広く認知してもらい、それに見合う専門性を確立する必要があり理学療法研究は大切であると感じました。
最後に、英語でこれらをまとめたことは私にとって良い体験になったと思います。臨床現場に立つにあたり言語を問わず様々な論文を読み解いていきたいという自身の目標に一歩近づけたかと思います。広い視野で臨床像をとらえられるようになるように自己研鑽を欠かさず勉学にいそしんでいきたいと思います。
~Tutorから~
沖くん、英語抄録の作成本当にお疲れ様でした!理学療法研究の大切さを感じたとの事、とても重要です。これからも答えの無い問いに対して挑み、研究し、楽しく進んでいきましょう!
「日本語版抄録」
〔題名〕
理学療法士と作業療法士の賃金推移
はじめに
少子高齢化に伴い我々若者の年金や社会福祉制度は行き届かないことが予測されている。我々の日本における賃金の位置づけを知り、どのようなことをしていかなければならないのかについて考えた。
方法
厚生労働省が出す賃金構造統計基本調査より労働時間、年収を計算し理学療法士、作業療法士の近年の賃金推移、医療職における理学療法士作業療法士の賃金の位置づけ、日本全体の年収を階級ごとにグラフに著し比較した。
結果
まず、この調査では、この二つの専門職が分類されていない。理学療法士作業療法士の時給に関しては少しずつだが男女共に上昇傾向にある。医療職においては全15職のうち男性10番目、女性8番目と低い位置にある。日本人の階級の中では中間よりも上に属するが平均年収よりも下回っている。
考察
少子高齢化が進み理学療法士、作業療法士の需要と供給はバランスが取れていない。そのため、各施設では理学療法士の分野を作業療法士が、作業療法士の分野を理学療法士が、と分野の線引きの確立ができていない。より専門性を高め理学療法士、作業療法士という分野について広く普及していくことが必要だと考えた。
「英語版抄録」
Salary trend of physiotherapist and occupational therapist
Background
The pension and the social welfare system of our young people are expected to be inadequate due to the decline a birthrate and aging. I thought about what we do by knowing the position of our wage in Japan.
Objectives
I calculated yearly income and yearly working time from basics survey on wage structure of Ministry of Health. From this survey, I represent to a graph recent wage trends of physical therapist and occupational therapist, the positioning of the wage of the physical therapist and occupational therapist in healthcare occupations, yearly income of the whole Japan of each rank and compared it.
Result
In this investigation, these two specialist jobs are not classified. It is in an upward trend to men and women about the hourly wage of the physical therapist occupational therapist little by little. Yearly income of physical therapist and occupational therapist are at the low position. The man is tenth and the woman is eighth among all 15 jobs in the healthcare occupations. It is higher than the Japanese people of middle, but it is less than average yearly income.
Conclusion
With low birthrate and aging advances, supply and demand do not get balance of physical therapist and occupational therapist. Therefore, physical therapist and occupational therapist cannot establish the working domain in each facility. In other words, there is the current situation that an occupational therapist treats the domain of the physical therapist, and a physical therapist treats the domain of the occupational therapist. I thought that it was more necessary to raise specialty, and to spread widely about a physical therapist and occupational therapist.