社会福祉に関する映画について①「オレンジと太陽」
社会福祉学科の佐々木です。以前にもブログで紹介してきましたが、映画紹介を再度初めていきたいと思います。
私は部類の映画好きで、洋の東西を問わず様々な作品を観てきました。その中には、私の仕事である社会福祉に関することも出てきます。特にヨーロッパ、アメリカでは数多くの社会福祉に関連する作品があります。日本でも少しずつですが増えています。
今回から、社会福祉にまつわる映画を紹介していきたいと思います。第1作目は、「オレンジと太陽」です。
「オレンジと太陽」 ジム・ローチ監督 2010年イギリス
19世紀から1970年代まで、イギリスでは施設に預けられたこどもが、親の許可もなく福祉的支援という名目で、極秘裏にオーストラリアに送られていました。こども達は、「オレンジと太陽」があふれる大地と信じこまされて強制的に移民をさせられます。移民したこども達を待ち受けていたのは果てることのない虐待と厳しい労働でした。その事実を知り、離れ離れにされた親子への支援を始めたのが、ソーシャルワーカーのマーガレット・ハンフリーズ(エミリー・ワトソン)です。彼女の懸命な活動によって、強制移民の実態が明らかになっていくのですが・・・・。
この映画は事実の物語であるがゆえに、様々な謎が解けてくると身につまされる思いがします。監督は、名匠ケン・ローチ(カンヌ映画パルムドール(最高賞)監督)の息子のジム・ローチです。
「ソーシャルワーカーとは何か」を知るのにはうってつけの作品です。興味のある方は是非ご覧ください。
文責 佐々木