教員の春休み 地域貢献ウィーク
少し前の話になりますが・・・
2月末、浜松市の地域福祉にかかわるお仕事をいたしました。
2月23日は、市内の企業がボランティア支援のために設立した基金の運営に関する会議に出席しました。
県内各地で頑張る女性のボランティアグループの活動について理解を深める良い機会となりました。
2月26日は、浜松市社会福祉協議会主催の今年度3回目の「地区社協あり方検討会」でした。
「地区社協」とは、中学校区、連合自治会区、旧町村などの小地域において、町内会・自治会、民生委員、
老人クラブ、子ども会、PTA等、地域にかかわる諸団体によって構成される地域福祉推進のための基礎組
織で、浜松市内50数地区に設置され、高齢者のサロン活動、家事支援サービス、配食サービスなどを住民
の力で実施しています。
こうした取り組みをしている市町村は全国的に50%程度とされ、浜松市はおよそ25年前から取り組みが
始まったという点で先進的な地域であるといえます。
この検討会では、市の「宝」ともいうべき地区社協の今後の課題は何か、市行政や市社会福祉協議会の
支援はどうあるべきか、などについて話し合いを続けています。
地区社協やその活動については、私自身の専門領域として最も関心の高いテーマであるため、
検討会委員の一員として積極的に関与していきたいと思い参加しています。
2月27日は、大学がある地元の地域包括支援センターと浜松市社協北地区センターが中心となって推進
する「生活支援体制づくり」のための会議でした。
地元の自治会、地区社協やまちづくり協議会の代表者、民生委員、地元で様々な地域福祉活動を展開
する社会福祉施設の代表者などが集まり、この地域のニーズは何か、どのような社会資源があり、
どういう団体がどのような活動を展開しているのか、などに関するこれまでの情報交換を踏まえ、
新たな実践をどのように展開するのか、その際、場所や人の確保はどうするか、などについて話し合い
ました。
こうした地元の活動に対し、いずれ大学も関与していくことが期待されていますが、まずは地元のこと、
そして地元の高齢者や子どもの福祉課題を理解する、という点で大変興味深く、たくさんのことを学ぶ
ことができました。
そして2月28日は、中区内の地区社協の代表者や地域包括支援センター、区役所の福祉課による
関係機関連絡会に出席し、地区社協や小地域福祉活動の意義、これからの課題などについて講義をして
きました。
(ちなみに撮影は浜松市社協浜松地区センターで働く卒業生T君 )
地域住民による地域の福祉課題の発見、解決がますます求められる時代です。
地域の福祉の課題を「我が事」としてとらえ、誰にとっても住みよいまち、安心して老いることができる
まちを創っていこうとする地域の皆さんの意欲や行動を、地域と共にある大学の一員、地域福祉の研究者
の端くれとして、微力ながら支えていきたい、と思います。
(佐藤)