2016年度ソーシャルワーク実習報告会
2016年度は、社会福祉学科、介護福祉学科、こども教育福祉学科の90名の学生がソーシャルワーク実習を行いました。
ソーシャルワーク実習は、さまざまな対象のニーズや背景を論理的に把握すること、対人支援・地域支援のための自己覚知の必要性を理解し深めること、受容的・共感的態度をもって実践現場で対人関係を形成すること、自らの役割を的確に的確に果たすこと等を目的としています。
講義で学んだことを、実践現場の言語や思考を身につけながら実践に変換していくこと、すなわち、現場実践の入り口がソーシャルワーク実習であり、「現場で働くこと」の模擬的な体験の場です。
秋学期は、実習事後学習として、実習の領域ごとのグループスーパービジョンを重ね、実習体験を深く掘り下げていきます。これらの学びをまとめ発表する場が、ソーシャルワーク実習報告会です。その様子をお伝えします。
報告会の資料づくりや発表のリハーサルに取り組んでいます(高齢者入所施設領域)
社会福祉学部長のあいさつでスタートします。
発表の司会進行も学生が担当します。
実習領域ごとの報告です。実習施設の概要、利用者とのかかわり、個別支援計画、社会的な問題、自分自身への気づきなど、他の領域の発表から学ぶこともたくさんあります。
会場から質問・意見をもらう際には、ここでも学生スタッフが活躍します。会場の意見から気づかされることもあります。
発表の方法にはロールプレイも用いられます。学生が実習の一コマをリアルに再現します。
終了後、運営の学生スタッフを拍手で労います。
実習終了後のグループスーパービジョンや実習報告会によって、学生はさらに新たな学び、気づきを重ねます。報告会で発表された内容には重要なキーワードがたくさんありました。「生死観」「家族」「コミュニケーション」「かかわる」「ジレンマ」「自立」「地域」・・・等々、実践現場に巣立つまであと一年、これらのキーワードを考え深めることを期待しています。
社会福祉学科 川向