【19】卒業生が訪ねてきてくれました その3
今日は、卒業して4年目の小林美里さんが夜勤明けの休みを利用して静岡から訪ねてきてくれました。
小林さんは藤枝市出身で現在静岡県済生会 障害者支援施設「静岡市桜の園」で生活支援員として働いています。そんな小林さんに恒例のインタビューをしました。
Q.現在の仕事の内容を教えて下さい。
A.主に重度の身体障がいのある方の生活全般の支援をしています。6月からはグループリーダー
になり、責任はぐっと重くなりましたが頑張っています。
Q.仕事のやりがいは何ですか?
A.月並みですが、やっぱり利用者さんの笑顔とか「ありがとう」ということばでしょうか。
それからうちの施設は利用者さんも職員も元気が良いので、明るく、にぎやかな雰囲気もいいですよ。
去年の運動会、私はリーダーでした。その中で、私が一生懸命考えた種目を皆が本当に楽しんでくれて、いつもにも増して楽しい雰囲気になったときは、心からうれしかったですね。
Q.重度の障がいをもつ方の支援をする上で、何か心がけていることはありますか?
A.最近、利用者さんの意見をちゃんと聴く、っていうことを心がけています。
利用者さんと関わっていると、つい「こうしたらいいのに…」と思うことがあります。でもそういう援助者として思うことは脇において、とにかく利用者さんの話をちゃんと聴くことが大事だということに、あらためて気付きました。
Q.後に続く人たちにメッセージをお願いします。
A.私は学生時代、障がい者スポーツに関心があり、「ボッチャ」(パラリンピックの正式種目にもなっているスポーツの一種)を楽しむ障がい者のサークルにボランティアとして参加していました。そのことをとおして、地域にはいろいろな社会資源があることを理解することもできたし、多くの障がい者と出会うことでいろいろな体験ができ、今につながっています。
ボランティアなど学生時代の経験は、仕事に必ずいきます。ぜひ、豊かな学生生活を送ってほしいですね。
Q.最後に聖隷クリストファー大学を選んで良かったなあ、と思うことは何ですか?
A.先生との距離か近く、こうして卒業してからも気軽に会いにきたり、相談したりできること。それから、同じ志をもつ友達に出会えたことですね。今でも共通の話題で話ができるのでとても心強いです。
インタビューの中で、仕事をする上で心がけていることを聞いた時、小林さんは上記のことをまさに「即答」されました。一瞬のためらいもなく。
私はこのことにいたく感動しました。
こういう質問に即答できる、ということは、いつも自分を見つめ、振り返り、問題意識をもって
仕事をしている証拠だ、と思ったからです。
卒業生から、また学ばせていただきました。