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2023年度同窓会海外研修奨学金のご報告(春セメスター分)

聖隷クリストファー大学同窓会では、母校援助の一つとして、在学生が「海外研修(4学部共通)・国際専門研修(学部別)」に参加するために必要な費用について、海外研修奨学金として資金を支援しています。2023年度春セメスターでは2つの派遣プログラム(シンガポールリハビリテーション研修・オーストラリア国際教育実習)が実施されました。

海外研修奨学金を利用したプログラム参加者の声をご紹介いたします。(学年は研修当時のものです)


シンガポールリハビリテーション研修

 シンガポールへ研修に行って参りました。シンガポールの病室ではA、B、Cと3つのランクがあります。主にCランクの病室を見学しましたが、エアコンがなく病室の区切りも雑な印象でした。日本では見ることができない病室環境でしたが、シンガポールではCランクの病室が最も多いです。私は現地に訪れる前のCランクのイメージは日本の病室とさほど変わらないという印象でしたが、実際に現地に訪れると私でも少し動いただけで汗をかいてしまうような環境でした。ネットや書類では感じることができなかったシンガポールの病室の現状を現地で味わうことができとても貴重な経験になりました。

 この度は奨学金をご支援いただきまして、誠に感謝しております。私は様々な価値観に触れるため、奨学金を食費や研修費の一部として使用致しました。ご支援くださったすべての方々に心よりお礼申し上げます。

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(理学療法学科2年次生 武智さん)

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 私はこの海外研修を通して、実際に異国の文化に触れ、貴重な体験をしていく中で、新たな発見や自分の価値観の拡大をすることができました。

 シンガポールの医療では、連携を重視しており、医療間を超え、工業や自然などとコラボしていました。より高い技術と病院生活の窮屈さの軽減をし、患者のニーズに寄り添う医療体制が整っており、感銘を受けました。また、国の面積が小さいことから、観光地が密集しており、数キロ移動するだけでがらりと町の印象が変わり、そのすべての場所に圧倒されました。

 英語力が乏しい中での研修で不安もありましたが、伝えようという意志さえあればコミュニケーションが取れるということが分かりました。これは、医療現場においても同じことだと思います。患者に親身に寄り添うためにはコミュニケーションを怠らないことが大切です。この研修で得た学びや気づきを今後のPT人生に生かしていきたいです。

 同窓会海外研修奨学金の方、選考していただき心から感謝申し上げます。

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(理学療法学科2年次生 冨永さん)

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オーストラリア国際教育実習

 国際教育実習では、オーストラリアのゴールドコーストにあるEmmanuel Collegeで幼稚園、小学校、特別支援学校の見学、実習をさせていただきました。日本の教育との違いも多くあり、とても刺激になりました。

 今回の実習では、先生の役割や授業の進め方、学習環境の大切さなどを改めて実感しました。特に違いで感じたことは、子どもたちの選択肢が多いということです。子どもたちが自分で選択をし、楽しそうに学ぶ姿がとても印象に残りました。また、実習中は多くの現地の先生方やホストファミリーと交流をさせていただき教育観や文化について触れることができ、楽しく実習を終えることができました。この実習はとても貴重な経験になりました。今回の学びをいかし、子どもたちに寄り添い、共に成長することのできる教員を目指していきたいです。

 この度は奨学金の支援をしてくださりありがとうございました。

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(こども教育福祉学科4年次生 菅野さん)

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 環境づくりはやっぱり大切だった

 今回の実習で一番感じたことは、環境づくりの重要性である。子どもが安心できる環境づくりをどう作るか。これが子どもの育ちに大きく関わってくるのだと改めて思った。

 私は日本だと5~6歳児にあたるクラスで実習をした。教室づくりすごいなと思ったところが掲示物の多さだ。初日教室に入ったとき、掲示物の多さに圧倒された。その1つ1つの掲示物も遊びを通した学びが行えるように工夫がしてあった。特に算数に関する掲示物が多かった。数字に対して、数直線を用いたり、10のブロックで表したりしていた。物の重い・軽いをてんびんのおもちゃを使ったり、量が少ない・多いをプラスチックの瓶にブロックを入れて表したりしていた。とにかく数字への感覚を高める掲示物と実物がたくさんあった。毎日見る、触れるものに対してどんなものを用意すればいいのか考えて設置することが大切だと思った。

 また、子どもの作品が多く飾られていたのも印象的だった。掲示物はただ掲示すればいいと思った。しかし、自分の物が飾られていると自分の成長を感じることができるし、何よりも学校での自分の居場所を実感できると思った。つまり、所属観を感じることができる。掲示物の大切さを実感した瞬間だった。

 日本の教育に慣れ親しんだ分、オーストラリアの教育すべてが新鮮だった。だからこそ、新たな気づきもあったし、見落としていたことにも気付かされた。4月から小学校教員として働く。子どもにとってクラスが安心できる場所、毎日楽しく登校できる教室になるように学びを活かした環境づくりに力を入れていきたい。

 有名な漫画のキャラクターの秘密道具を紹介する授業を行いました。授業の計画としては、秘密道具を考えてもらう予定でしたが、うまく英語で伝えることができませんでした。しかし、その漫画を中心とした思い思いの世界観を紙いっぱいに描いてくれました。

 同窓会の皆様、今回はこのような機会を与えていただき、支援してくださいまして誠にありがとうございます。大変多くのことを学ぶことができ、充実した実習を行うことができました。

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(こども教育福祉学科4年次生 林さん)

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 この度は、海外研修の奨学金を頂き、ありがとうございました。

 オーストラリアでは、実際の生活の中から、文化や保育に関する様々なことを学ぶことができました。特に、保育に関しては、海外の保育の方針や、子どもたちの意欲や興味を引き出す教材の工夫について現地の先生方からお話を伺ったり、実際の保育の場を見て、環境設定や先生方のかかわり方、保育活動などについて学んだりすることができました。これらの学びの中には、日本の保育でも生かしたいと感じることが多くあり、自分の保育観について見直す大きな機会となりました。今後も、今回得た学びを生かし、より良い学校生活、より良い保育に繋げていきたいと思います。

 改めまして、このような学びの機会を得るサポートをしていただき、ありがとうございました。

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(こども教育福祉学科3年次生 鈴木さん)

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 2週間の海外での研修はとても充実した日々だった。日本と海外の教育の視点やあり方にとても違いがあり、驚いたことや新たに自分の中での疑問、将来私が現場に出たときに日本で取り組みたいことなどが学びとして出てきた。

 私は主に、幼稚園の実習が1週間で少し小学校の見学や特別支援の見学をした。幼稚園、小学校、特別支援は日本より環境がとても整っていたと感じた。少しの間リラックスできるようなくつろぎの空間や、次何をするのか見通しを持って行動できるように、そして、次の作業に気持ちを切り替えやすくするために時間や行動することリストが明確に書いてあった。幼稚園では保護者と子どものコミュニケーションがしやすくするため、作品などをポートフォリオにして入り口近くに飾り、その横に保護者が座れる椅子を置き、ゆっくりと子どもが一日園でどんな活動をしたのかしゃべることができるような空間になっていた。海外の教育を見た私だからこそできる保育を日本でしていきたいと感じた。

今回、奨学金をいただいて、国際教育実習に参加させていただきありがとうございます。この経験を今後に活かしていきたいと思っております。

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(こども教育福祉学科2年次生 清水さん)