同窓会大学院科目等履修支援金

【2026年度】

同窓会大学院科目等履修支援金 募集要項(PDF)

同窓会大学院科目等履修支援金 申請書(Word)


採択実績

(敬称略)

2025年度

履修科目(科目名) 履修料(支給額) 感想
リハビリテーション科学研究科
博士前期課程
(作業療法科学特論Ⅰ)
60,000円  私は、履修科目等生として作業療法科学特論Ⅰを受けました。
 現在、私は急性期病院での作業療法士として勤務して6年目となります。急性期病院では、病期の特性上機能面が優先になるため、作業療法士の専門性を活かしにくい場面あります。そのため日々の臨床の中で急性期病院の病気を発症して間もないリスクの多い患者様に対して作業療法士の専門性を活かした「作業」に焦点を当てたリハビリを提供するにはどうすればよいか日々考えています。その中で私は、「作業」について考えることが多く作業科学の分野に興味を持ちました。そこで貴学で提供されている「作業療法科学特論Ⅰ」に興味を持ち、履修を希望しました。この科目は、作業療法士の専門性を学ぶために不可欠であると感じており、特に作業療法理論について、その概念枠組み、評価法、実践的研究等について深く学び、さらに専門的な知識を身につけることで、作業療法士としての専門性を確立しより高度な知識と技術を臨床に活かせると考えています。
社会福祉学研究科博士前期課程
(ソーシャルワーク論)
54,000円  これまでのソーシャルワークの歴史と、トピックスにあわせて自分の実践が繋がるように振り返ることで、自分のなかで“ただの忘れられない体験”のままになっていたものに意味づけされたことは、今の自分にとっても、過去の自分にとっても、非常に大きな意味を持つものとなった。今振り返ってみても、痛いと感じる体験があったこと、それを持ち続けていること、曖昧さにすぐに答えを出さず抱え続けていること、それがソーシャルワーカーとしての原体験となっていること、その過程を経て今の自分がいること、そして今の自分だったら同じ場面に遭遇したときどのように関わるか、違う関わり方が自分でもできるだろうと思えるようになっていること、それらすべてがソーシャルワーカーの形成において、“順調に段階を踏んでいる最中”だとわかり、その段階のなかに自分がいられること自体が「私はソーシャルワーカーとして歩めている」という安心感を得られたと感じている。講義内で “居続けることの意味”、“なぜ、私はここにいるのか?”という問いが投げかけられた。その答えは、まだはっきり言語化できずにいる。授業を通して、初心を思い出すとともに、これからも、悩みながら、時に立ち止まりながら、ソーシャルワーカーとしての自分の歩みを進め、自分の在り方についても問いを立て続けていきたいと改めて決意できた。

2024年度

履修科目(科目名) 履修料(支給額) 感想
看護学研究科博士前期課程(看護研究方法) 60,000円  私は、総合病院でNICU、GCU15年、小児病棟・小児科外来で3年の看護実践をしてきました。その中で、様々な看護研究を上司・同僚と共に行い、院内看護学会や学会で発表する機会がありました。また、12年前より係長という看護管理者の立場となり、後輩の院内看護研究の指導に携わってきました。しかし、院内においては、看護研究について深く学ぶ機会はなく、上司や看護スペシャリストの支援を受けながら、研究や指導をしている現状にあり、指導をする中で、自身の看護研究に関する知識不足から適切なアドバイスができず、自信を持てずにいました。このような中で、今回、看護研究に関する知識を深め、看護研究に対する苦手意識を払拭し、今後の自身の研究や後輩指導に活かしたいこと、専門的な知識を得ることで今後のキャリアに活かしたいと考え、科目履修を志望しました。科目履修を通して、看護における研究の重要性、看護研究における対象への倫理的配慮の必要性、自身の研究課題を明確にするためのプロセスについて学ぶことができ、日頃の看護を可視化することの大切さを実感しました。現在は、後輩看護師の院内看護研究の支援や、同僚と共に学会発表に向けた看護研究に取り組み中です。今回の科目履修を志望するにあたり、自施設・自職場の上司や同僚から、理解・協力を得られ、労いの意を示してくれたため、科目履修を通した学びを職場教育の実践に還元できるよう努めていきたいと思います。
リハビリテーション科学研究科博士前期課程
(リハビリテーション研究入門)
60,000円  私が今回履修したリハビリテーション研究入門の授業で特に印象に残っているのは矢部広樹先生が担当してくださった回でした。この回では、大学院生の持っているクリニカルクエスチョンをPICOという問題を定式化するプロセスにのっとりながら整理するという内容でした。まだ明確なクリニカルクエスチョンがない私は聴講のみでの参加となりましたが、大学院生の話し合いの様子を聞きながら、情報を定量化することの大切さと難しさを感じました。この回では、疑問を解決するためにはどのような情報が必要で、その情報をどう扱う必要があるのか様々な視点から考える必要があることを学び、今後文献等を読む際に筆者はどのような意図をもってこの情報を扱っているのか考える良い機会となりました。
 この授業以降臨床現場において、些細な疑問においてもどんな情報があれば解決するのか、その情報を手に入れる方法はどんなものがあるのかなど研究以外においても必要なスキルであることを実感し、少しずつ意識して実践していこうと思うようになりました。
 今回の科目等履修を通して、少しハードルが高いと感じていた大学院に対して実際に体験してみることで小さなステップを踏むことができたと感じました。この経験を無駄にしないように前向きにキャリアプランについて考える良いきっかけとなりました。
60,000円  科目等履修生として参加した本科目は、まだ経験の浅い自身にとって、学識を広げ臨床での視野を広げてくれた学びの多い機会であったと考える。また、元々興味はあったが果敢には踏み込めずにいた大学院や研究の分野により引き込まれるきっかけとなった。
 その中でも「臨床疑問の持ち方」という観点で私は気づきが多かったと考える。臨床疑問は研究を開始し没頭する契機となる大切なものだが、これまでの私はその見つけ方や考え方すら分からない状態であった。そのため他の先生方がどういったことに疑問を持ち研究を進めているのかを知り、良い刺激を受けるとともに自身の臨床を改めて振り返る機会となった。そこから例えば現在の病院でテンプレートとしてある評価バッテリーはなぜ実施するのか、でた結果は何を意味するのか、またはそれ自体本当に意味がありエビデンスが高いものなのか、という些細だが重要な事項に疑問を持てるようになったと考える。そうして文献等を調べると現用のものの欠点やより良い代替案を見つけることに繋がった。このように日々の業務において、ただこなすことだけに注力するのではなく、先述のような疑問を持つことが医療の一端を担う職種として重要だと実感することができた。
現環境に身を委ねるのではなく、知的探究心や患者様のより良い改善を目指す熱意を持って、日々の業務に臨んでいきたいと考える。今回学んだことを次のステップへと活かしていきたい。