聖隷クリストファー大学同窓会では、母校援助の一つとして、在学生が「海外研修(4学部共通)・国際専門研修(学部別)」に参加するために必要な費用について、海外研修奨学金として資金を支援しています。2023年度秋セメスターでは4つの派遣プログラム(アメリカ看護研修・シンガポール言語聴覚学研修・シンガポール国際言語聴覚療法実習・フィリピン国際理学療法実習)が実施されました。
海外研修奨学金を利用したプログラム参加者の声をご紹介いたします。(学年は研修当時のものです)
アメリカ看護研修
私が聖隷クリストファー大学に入学した目的のひとつが今回の研修に参加することだったのでこのような機会を頂けたことを非常に嬉しく思っています。
今回の研修ではアメリカの病院や小児ホスピスの見学をしたり、学生の講義の様子を見たり、実際にサミュエルメリット大学の先生の講義を受けたりと様々な経験をしました。この研修を通して、自分の意見を伝えることや意見交換をすることの重要性を知りました。学生の講義では教員の質問に対して多くの学生が次々に自分の意見を述べていました。
また、病院でも患者を含めた全ての人でコミュニケーションが活発に行われていました。私自身、日本では周りの目を気にして、発言することに消極的でしたが今回の研修中は自然と自分の思いを口に出せるようになっていました。この研修で挑戦することの楽しさや挑戦の先には新たな発見があることを学べました。
今回の海外研修費用は両親に出してもらっているため、頂いた奨学金は両親に渡して海外研修費用に当ててもらおうと思っています。
(看護学部3年次生 坂口さん)
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この度は同窓会海外研修奨学金のご支援を誠にありがとうございます。先日、アメリカ看護研修に参加してまいりました。アメリカには日本と比べると人種や宗教、価値観等といった面で多様な人々が共存していることが見て取れました。その人の持つ人種的ルーツによっては歴史的な背景から、医療に対して不信感を抱きやすいこともあると学びました。他にも、日本より社会的性別多様性に理解が進んでいたり、環境的工夫が数多く見られたりすると感じました。これらの学びを対象者の個別性を理解して大切にするうえで活用していきたいと考えます。
いただいた奨学金は追加で必要となった研修費の一部に充てさせていただきます。有意義な学びのためにご支援くださり、ありがとうございました。
(看護学部3年次生 橋本さん)
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今回の看護研修では、アメリカの医療や保険、人種差別などについて学ぶことができました。日本では、保険に入っている方がほとんどであるのに対し、アメリカでは保険に入れない方が多くいることが分かりました。また、保険に加入できないことにより、医療を充分に受けられない方々が沢山いることも学びました。日本ではあまりない人種差別問題が医療に関係してくることも学びました。患者の生活背景を含めて看護を行うことがとても大切であるということを感じました。
最後に同窓会海外研修奨学金のご支援をいただきまして、誠に感謝しております。いただいた奨学金は追加で支払う研修費用の一部とさせていただきます。ありがとうございました。
(看護学部3年次生 吉川さん)
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研修の中で特に印象に残ったのは、サミュエルメリット大学でのシミュレーション演習です。糖尿病患者の例について、臨床現場に近い環境でモデルを活用した演習を行いました。モデルに対しての実践であるが、本物の人のような感覚で行うことが出来、感動しました。
また、日本で学修しているときよりも、自分が主体的に学んでいるのを実感しました。この感覚を持って3年次からの領域別実習に取り組みたいです。
頂いた奨学金は、研修後の研修費不足分の振込時に活用させて頂きます。今回の研修で得た知見や経験を3年次の領域別実習ほか、今後看護を学んでいく際に活用していきます。この度は複数の応募の中から奨学生に選んで頂き、ありがとうございました。
(看護学部2年次生 齊藤さん)
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シンガポール言語聴覚学研修
聖隷クリストファー大学同窓会の皆様、この度は、同窓会海外研修奨学金を支給してくださり誠にありがとうございました。今回支給していただいたお金をシンガポール内での食事などにあて、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今回の研修では、SPD、FEY YUE COMMUNITY SERVIES、NUH、SITの4つの施設に行かせていただきました。シンガポールと日本の言語療法の違いを学ぶことが出来たほか、SITでは友人もでき、とても充実した日々でした。海外で働くことが1つの夢である私にとって今回の研修は、初めての海外であることに加えて、施設を訪れることで英語に触れる機会が多くあり、とても新鮮でした。まだ授業で習っていない分野を学ぶこともあり、本当にありがたい体験でした。今回の研修で学んだ多くのことを、これからの学習に活かしていきたいと思います。
(言語聴覚学科2年次生 村松さん)
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シンガポール国際言語聴覚療法実習
聖隷クリストファー大学同窓会の皆様、この度は国際言語聴覚療法に同窓会サークル奨学金を支給していただき誠にありがとうございます。支給して頂いたお金のお陰もありシンガポールへの実習に参加することを踏み切れました。
普段勉強している言語聴覚士として内容は日本のものであり、海外での言語聴覚士の活動など全く知りえることができませんでした。また自分自身は初めても海外への渡航となり日本以外の文化に触れる機会がありませんでした。今回の研修によってシンガポールの文化や国民性からなる医療制度を知ることができ、現地の言語聴覚士の仕事に触れる機会となり日本の医療、言語聴覚士と比べることができ、より一層勉強に励もうと考えるようになりました。ご支援のお陰で貴重な経験を得る機会となりました。有難うございました。
(言語聴覚学科3年次生 青嶋さん)
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今回の国際言語聴覚実習では、4つの施設に伺わせて頂きました。
最初の施設はServing People with Disabilities(SPD)です。ここではシンガポールでのAACの現状について学びました。次の施設はFei Yue Community Services(FYCS)です。小児の言語療法で、実際にピザ作りをしていたことが驚きでした。重症度で部屋が異なっていた点も細やかな工夫を感じました。3か所目のNational Univarsity Hospital(NUH)では小児の摂食嚥下障害、聴覚障害のケースとVFを見学させて頂きました。
最後はSingapore Institute of Technology(SIT)です。SITの2年生の学生の授業に参加させていただきました。授業の進め方が異なり、大変新鮮でした。
この度は奨学金という形でご支援頂き誠にありがとうございました。大変貴重な経験が出来ました。心より感謝申し上げます。
(言語聴覚学科3年次生 小出さん)
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3月12日から3月20日にシンガポールへ国際言語聴覚療法実習に行きました。現地では国立大学病院の見学、実習を受け入れて頂いたシンガポール工科大学で吃音の講義を現地の学生さんと一緒に受講したりしました。私は昨年度、国際リハビリテーション研修でハワイ大学マノア校に行きアメリカの言語聴覚士について学びました。私自身が2年生の時より言語聴覚療法の知識が増えたこともあり、今回の実習を通してまたひとつ、海外の言語聴覚士や言語聴覚療法に対する学びが深まりました。
聖隷クリストファー大学同窓会の皆様、この度は同窓会海外研修奨学金を給付してくださり誠にありがとうございました。こちらの奨学金のおかげで充実した時間を過ごすことができました。
(言語聴覚学科3年次生 小清水さん)
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フィリピン国際理学療法実習
国際理学療法実習ではフィリピンの理学療法士の先生だけでなく、学生からも治療について学ぶことが出来ました。日本の実習ではあまり見学する機会の少ない小児のリハビリや物理療法などを実際に行い、貴重な体験をすることが出来ました。
実際に行く前は言葉が通じるのかかなり不安でしたが、フィリピンの皆様はとてもフレンドリーでできるだけわかりやすいように英語で話しかけてくれ、更に地域の食べ物を教えてくれました。自分はもともと英語ができる方ではなく、フィリピンでもあまりうまく話すことはできませんでしたが、皆様が自分が話す単語から何を言いたいのか察してくださったり、翻訳機を使ってくださったりして言語の壁もあまり感じることなく実習を終えることが出来、やってみることが一番重要であることが分かりました。
奨学金を頂き誠にありがとうございました。実習の参加費に充てさせていただきました。
(理学療法学科3年次生 岡田さん)
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国際理学療法実習では、現地の先生方や学生から治療手技や物理療法について教えていただきました。日本の病院ではなかなか見学する機会のない物理療法、初めての小児リハビリなど実際に行い、今後の臨床において大変参考になる経験をすることができました。
先生からのお声がけでこの実習を知り、言語や治療についての知識が不足した状態での海外研修に対して大きな不安がありました。しかしフィリピンの方々は親切で、質問に対してとても親身に答えてくださり、学業面以外にもフィリピンの文化についても教えてくれました。事前研修で言語面についてサポートしていただき、また現地では先生方や学生が簡単な言葉に言い変えてくれ、それでも難しい内容は翻訳ツールを使用して間違った認識をしないようにサポートしてくださいました。国境を越えても、人との繋がりの温かみは変わらず、チャレンジしてみることの大切さを学びました。
奨学金を頂き誠にありがとうございました。実習の参加費に充てさせていただきました。
(理学療法学科3年次生 島田さん)
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2月17日から3月3日までの約2週間、フィリピンの北イロコス州にて国際理学療法実習に参加させていただきました。この実習を通して、言語、生活環境、食事の習慣など多くの異文化に触れました。日本の生活環境および医療が非常に整ったものであることを実感するとともに、現地の方々の明るく温かい人柄に感銘を受けました。
とくに印象的だった学びは、地域リハビリテーション(CBR)です。地域に根差し、限られた環境・設備のなかでリハビリテーションをおこなう医療現場での実習を経験し、日本の理学療法士としてどのように貢献できるだろうかと問題意識を持ちました。
この度、同窓会海外研修奨学金を現地滞在費として使用させていただきました。ご支援をくださった皆様、現地での学びを支えてくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。
(理学療法学科3年次生 平石さん)
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この度は私たちのために海外研修奨学金のご支援を頂き、誠にありがとうございました。とても有意義な海外研修になりました。私が研修で特に学んだことは大きく分けて2つあります。
1つ目はチャレンジすることの大切さです。フィリピンに行く前はうまくやっていけるのかと不安でしたが、現地の方がとても手厚く私たちをもてなしてくれ、フィリピンの医療現場で行われている治療や制度について学ぶことができました。食事、人柄、環境すべてが日本と異なり、とても衝撃を受けました。実際にフィリピンへ行かなければわからなかったことが多くあり、自分の中の視野が広がったことを実感しました。
2つ目は英語はコミュニケーションの目的ではなく、手段であるということです。うまく英語を話せないと伝わらないと思っていましたが、英語の流暢さより伝えようとする姿勢が大切であることを学びました。
初めての海外で緊張や不安もありましたが、今となっては行って良かったと感じています。学生のうちに異文化に触れるという体験が出来たことを嬉しく思います。
海外研修奨学金のご支援もあり、より充実した研修になりましたこと、心より感謝申し上げます。
(理学療法学科3年次生 山田さん)
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私は、今回の国際理学療法実習で主に3つのことを学びました。
1つ目は、フィリピン人と日本人の人柄の違いです。日本人は比較的、内気であり、ルールを厳重に定めます。しかし、フィリピン人は比較的、フレンドリーであり、ルールに関してはルーズであり、公共の場でも設備が整っていない場所がありました。
2つ目は、コミュニケーションの仕方です。始めは文を完璧に伝えようとして翻訳機を用いて会話をしようとしていたため、ワンテンポ会話が遅くなってしまいました。しかし、実習後半では英単語やジェスチャーを用いることで会話できることを知り、翻訳機を使わずにスムーズに会話することができました。
3つ目は、理学療法の違いです。日本ではバイザーの患者さんを学生が遂行共同参加するような形態で実習を行っています。しかし、フィリピンでは、実習期間が日本よりも長く、学生が主体で実際のPTのように理学療法を行っており、バイザーはたまにアドバイスをする程度でした。
以上のことを日本でも生かし、自分の理想とする理学療法士になれるよう、日々精進します。最後に、今回の実習を充実させることができたのは、同窓会のご協力のおかげです。心より御礼申し上げます。
(理学療法学科3年次生 山田さん)