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2020年6月

2020年6月30日 (火)

【2】ZoomでReal参加 国際リハビリテーションコース特別講座

みなさん、こんにちは!

 

理学療法学科 国際リハコースtutorの髙橋です。

 

今回のテーマは6月20日に行われましたWebオープンキャンパスについてです。

 

本学の入試広報センターと国際リハビリテーションコースがタッグを組み、ZoomでReal参加 リハビリテーションを知る講座(国際コース特別講座)を開催いたしました!

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40名を超える高校生の方にご参加頂き、本学の国際リハコース学生とのディスカッションも大変盛り上がりました。

 

特別講座の講師には姫路獨協大学の勝田茜先生をお招きし、国際リハビリテーションの実際について、勝田先生の実践経験を踏まえ、お話下さいました。

 

我々教員も大変有意義な講座となりました。

 

以下、国際リハコース学生の感想です。

 

 

【OT学科2年生 前田李々香さん】

リハビリテーションから始まり国際コース、国際に関して幅広い内容に触れる機会となりました。高校生と話す機会があり国際問題、考えられる対策を中心に話し合いました。私のグループではCOVID-19と黒人差別があがりました。休校の影響で本来あるべき行事の中止により友情が深まり難い等高校生だからこそ出る意見があり興味深かったです。高校生との対談はリハビリテーションを専門的に学び始める前の自分を思い出し新鮮でした。後半では海外活動経験のある先生のお話を聞くことができ今ある視野がさらに広がり海外への関心が深まりました。成功例だけでなく日本では感じられない難しさがあることを知りました。将来は海外で働きたいという夢があるため今後も主体的に情報に触れる機会を設け大学生活を送っていきたいと考えています。

 

 

【PT学科2年生 鈴木隆造さん】

今回の講義では、国際問題などについて、多くの人と意見を交換できるとても貴重な機会でした。

この講義には、高校生も多く参加して頂き、私たちのグループでは、主にCOVID-19のことについて話し合いました。高校生ならではの、意見も聞くことができ、考えを深めることができました。

また、海外で実際に活動されていた先生のお話を聞く機会も設けて頂きました。実際に海外で働くことでしか分からないこともあり、国際化が進む現代では、とても大切な考えを学ぶことができたと考えます。

 

以上

 

国際リハビリテーションコースでは、今後も様々な活動を企画し、発信していきます。国際コース生の未来が楽しみです。

2020年6月25日 (木)

【1】国際リハコース学生ブログ

みなさん、こんにちは!

 

理学療法学科 国際リハコースtutorの髙橋です。

 

今後、国際リハコースの活動を国際リハビリテーションコースブログとして発信していければと思います。

みなさん、どうかよろしくお願いいたします。

 

今回、国際コースの学生に対し、

「聖隷国際研究コンファレンス&シンポジウムへ演題登録をして」

というテーマで感想を頂きました。

 

第①回は作業療法学科2年生の松山華菜さんです!

最後に抄録も添付されています!

是非、読み応えのある汗と涙の結晶をご一読下さい!

 

【松山さん-感想-】

国際コンファレンスを開催し、そこでポスター発表をすると聞いた時、私たちにそこまでのことができるのかと不安に思いました。しかし、先生方に協力していただき、論文、文献を読み、書き方を学び、抄録を作成することができました。

ポスター発表はコロナウイルスのため中止になってしまいましたが、そのために行ってきた努力は自分の身につき、今後活かしていけると思いました。はじめは、抄録の書き方や、そもそも抄録がどのようなものなのかも分かりませんでした。自分で調べ、先生方に一から教わり書き始めました。基本的な書き方、どのようにしたら読んでいる人に分かりやすく、興味を示してもらえるかを学ぶことができました。海外の方に説明する際、私たち自身が自分の国のことを理解していないといけないなと改めて感じました。海外の人たちに自国のリハビリテーションを知ってもらうためには、他国との違いや日本特有の部分をより詳しく調べ、発表することが良いことも分かりました。抄録を書くにあたって、英作文の練習にもなったので良い機会だったと思います。

 

~Tutorから~

松山さん、当時は大学1年生でしたね。国際学会の抄録を書き、演題登録をするというのは大変な苦労があったと思います。今後も、大いに海外へ向けて発信して頂ければと思います!

「日本語版」

作業療法士のボッチャとの関わり

 

はじめに 

障害者スポーツであるボッチャは、パラリンピックの競技として導入されている。そこで、今回は作業療法士がボッチャを作業として介入している症例をあげ、日本の作業療法士のボッチャにおける位置付けなどについて報告する。

 

方法

メヂカルオンラインで「ボッチャ 作業療法」をキーワードとして検索した。抽出された文献は全部で3件、そのうち2件は抄録であった。それを基に文献レビューを行った。

 

結果 

尾上によれば、パーキンソン病を患う80代男性(車椅子自走可能)起居動作修正自立している対象者にボッチャを介入。介入前COPMを実施したところ、重要度・満足度共に低かった。介入後は、COPMが向上し今回のボッチャ参加が、本氏の楽しみの獲得に良い影響をもたらした。次に、三日市によれば、胸髄損傷を患う車椅子使用の40代男性を対象にボッチャを介入した。COPMの向上がみられ、ボッチャが対象者にとって重要な意味をもたらした。

 

考察

2件の報告により、ボッチャを作業として用いて作業療法として介入することで、COPMが向上することが分かった。また、対象者の役割や楽しみを見出せ、精神面においても良い影響が出ると分かった。作業療法士はボッチャという作業を通し、精神面のサポートが出来るため、パラリンピックでもサポーターとして活躍していくだろうと考える。

 

文献 

内藤由美子:最終回ボッチャ.トレーニング・ジャーナル40(6):p44―47,2018

尾上昭代:6-4-4. 長期入院生活における楽しみの獲得~ボッチャの参加を通して~.慢性期リハビリテーション学会誌(5):p315-315, 2018

三日市充, 高尾和弥, 木口尚人, 高崎友香:OTIPMの視点を用いた作業的存在への支援 - 病院におけるボッチャを通して.日本作業療法学会抄録集52:p1189-1189, 2018

 

「英語版」

 

Boccia in occupational therapy: A literature review

 

INTRODUCTION

Boccia has been known as one of the sport for the disabled in Paralympic games. This paper presents a literature review on identifying how Occupational Therapists (OT) use Boccia as occupation.

 

METHODS

A search of the literature was conducted in December 2019 using Medical online. The database was searched using keywords related to Boccia and OT. All publications in Japanese between 2010 and 2019 have been considered.

 

RESULTS                                                                                                       

After reviewing three articles, two articles were extracted. Both of them were presentations which used case study method. In Ogami the 80’s man who suffers from Parkinson’s disease received OT approach using Boccia. COPM completed as an initial evaluation showed that his satisfaction of OT programs were low. However, Boccia changed his attitude toward OT programs. Finally, the COPM score of satisfaction was dramatically improved. In Mikkaiti the 40’s man suffering from thoracic cord injury is a Boccia player. OTIPM was utilized to identify and address his hope. The COPM score of performance and satisfaction was improved after OT interventions.

 

DISCUSSION

Two articles showed that Boccia had great possibility of improving the COPM score of satisfaction. Additionally, Boccia might help clients identify their roles and interest in their lives, which leads to psychologically positive affect. Finally, OTs could play important roles as a supporter in Paralympic Games because OT approach is provided based on comprehensive assessments including psychological, environmental and physical aspects.

 

REFERENCE

Yumiko Naitou: boccia. Traning・journal 40(6): p44-47, 2018

Akiyo Ogami: Assisting a long stay patient with Parkinson to find leisure in the hospital. Journal of rehabilitation care(5): p315-315, 2018

Mituru Mikkabi, Kazuya Takao, Naohito Kiguti, Tomoka Takazaki : Supporting occupational being using the OTIPM. Japanese Occupational therapy conference abstract 52: p1189-1189, 2018