2023年2月28日 (火)

マリアノ・マルコス州立大学(MMSU)への訪問

COVID-19のパンデミックによる世界的な渡航制限によって、対面での国際交流活動が制限を受けてきました。ようやく今年から、いわゆる水際対策の緩和によって、渡航や受け入れでの国際交流を段階的に再開することにしました。再開にあたり、私もフィリピンのマリアノ・マルコス州立大学(MMSU)を訪問しました。ワクチン接種証明証を修得し、フィリピン入国のeTravelの手続きを取り、Visit Japan Web登録を済ませ、これまでにはない渡航準備でしたが、思いの外、スムーズな渡航でした。

 

MMSUとは、コロナ前の2018年に学長のDr. Shirley Castañeda Agrupisが本学を訪ねられ、2019年に私が訪問する計画でした。しかしパンデミックのため、オンラインでの交流協定の締結となって、この3年間、訪問を延期していた経緯があります。

 

訪問では、Agrupis学長、ヘルスサイエンス学部長のProf. Ryan Dean T. Sucgang、理学療法学科長のProf. Myra R. Lampitocはじめ関係皆様にお会いし、親交を深め、交流プログラムの発展に向けてのデイスカッションを行いました。良いアイデアが共有でき、大きな成果を得ることができたと思っています。また今回の訪問では同時に、本学理学療法学科学生と教員がMMSUの関連病院等で研修(国際理学療法実習)の機会を得ており、そこにも訪問しました。皆様には、あたたかい歓迎と行き渡る心遣いを頂戴しました。

 

グローバル化が進展する一方、世界情勢は多くの危機を抱えています。しかし私たちは、このような国際交流を通して、お互いの知識や技術をシェアし、より良い世界を築くこともできます。また、他国の文化や思想や多様性を尊重し、お互いを思いやる利他の心を学び合うこともできます。小さな力ですが、このような交流が世界の平和につながることを肌で感じました。

 

2023年1月20日 (金)

“life is short, arts is long”

年を重ねるごとに、人生がいかに短いか、そのことを実感します。昨年は父が他界し、恩師であるHeidelise Als先生(Harvard大学)、仁志田博司先生(東京女子医科大学名誉教授)が逝去されました。Heidelise Als先生は、早産児の発達ケア(Developmental care)のパイオニアで、早産児行動評価法 (Assessment of Preterm Infant's Behavior; APIB)や新生児の個別的発達ケアと評価プログラム(Nnewborn Individualized Developmental Care and Assessment Program; NIDCAP)を開発し、赤ちゃんとご家族の支援に貢献されました。私が1988年に米国ボストンのBrazelton Institution, Boston Children's Hospital and Harvard Medical Schoolに、新生児行動評価(Neonatal Behavioral Assessment Scale ; NBAS)を学ぶために留学して以来、日本での早産児の発達ケアとNIDCAPの普及にご指導とご支援をいただきました。仁志田博司先生は、新生児医学(医療)の第一人者です。日本における近代的な新生児医学(医療)を確立し発展させて、多くの赤ちゃんの命を救われました。世界1位を誇る我が国の新生児死亡率は、先生の業績無しにはなし得なかったでしょう。またライフワークとして、赤ちゃんのあたたかい心の育成にも注力されました。私とは、共に「日本ディベロップメンタルケア研究会」を創設し、早産や発達リスクのある赤ちゃんのあたたかい心のケアや親子の関係性を目標とした発達ケアとNIDCAPの推進と、それに精通する医師や看護師、心理やリハビリテーションなどの専門職者の育成にもご尽力いただきました。

 

表題の“life is short, arts is long”は、医聖と称される古代ギリシャのヒポクラテスの言葉です。日本語では一般に、「人生は短く、術のみちは長い」。すなわち、人生は短く、芸術や技能の修得には長い時間を要する、と解釈されます。また他に、“医師(医療者)の一生は短いが、医術の命は長い(永い)”。すなわち、 人の一生は短いが、その人が培った医術のみちは過去から現在、そして未来へと次世代につながれ、永遠の命をもつ、という解釈もあります。

 

師からの学びを継承し発展させ、次世代につないでいくことが、私たちの使命でもあります。そうして、先人とその教えは、永遠の命を得るということでしょう。

2022年12月22日 (木)

クリスマスの奇跡

聖隷は、草創より、多くの困難を克服してきた歴史をもちます。その度に、奇跡と言えるような思いもよらない出来事が起こりました。 

聖隷の事業は、1930年、重い結核を患い住むところも無く食べることもできなくなった一人の青年を、長谷川保をはじめとした数名の若きクリスチャンが迎え入れ、生活を共にしたことから始まります。まさしく、聖隷のはじまりには神の愛を忠実に実践した先人の愛があったのでした。

1931年、入野村蜆塚(現浜松市中区蜆塚)の松林に、ベテルホーム(神の家)と名付けた粗末なバラックの療養所を建てました。次第に、身の寄せ場が無く病苦と飢えと社会から迫害を受けた結核患者が集まってくるようになって、ベテルホームは地域住民からの熾烈な迫害を受けます。そのような中にあっても先人は、自らの命と生活のすべてを犠牲にして、患者の療養と命の尊厳を守り抜きました。まさに、聖なる神様の奴隷として「隣人愛」に生きた生き方でした。

1937年、社会運動家の賀川豊彦の主宰するイエスの友会の献金を資金にして、三方原の県有林の払い下げを受け、ここに移転します。迫害を避けるため、聖隷保養農園と改称しました。しかし、行き場を失った結核患者などが全国から次から次へと集まってきて、ここでも住民からの厳しい迫害や襲撃を受けることになります。加えて経済状況は極めて厳しく借金だらけで、その日の食糧の調達することさせ困難な状況に陥ります。

1939年12月24日のクリスマス・イブ、万策尽きた長谷川保はついに園の閉鎖を決断しました。まさにその時、奇跡が起こります。翌25日のクリスマスに県庁に出頭するようにという知らせが届きます。その知らせは、天皇陛下から思いもよらぬ多額の御下賜金が下賜されるというものでした。こうして聖隷保養農園は危機一髪のところで救われ、迫害も収束に向かいます。このクリスマスの奇跡が、聖隷の発展の契機になったのです。 

隣人愛の精神をもって困難を抱えている人に尽くす。社会の必要に、「やらねばならないことはやらねばならない」という強い信念をもってことに当たる。そこに幸運を引き寄せ、奇跡が生まれるということでしょう。

2022年11月30日 (水)

感謝祭

聖隷学園には、聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園があります。

11月10日(木)、その園児さんが収穫感謝の礼拝を執り行い、その感謝の気持ちをわかち合うため大学を訪ねてくれました。恒例の感謝祭の行事です。ご家庭から、りんご、みかん、かきなどの秋の恵みを持ち寄って、持ってきてくれました。喜びと感謝の気持ちで、心のあたたまるひと時でした。子どもたちはきっと、思いやりと感謝の心をもった、心のひろいあたたかい人に成長されるでしょう。

 

メッセージカードが添えられていました。園児さんが描いたぶどうとみかんの挿絵とともに、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」(テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16‐18節)という聖書の言葉が書いてあります。それは今、私のデスクマットにあって、子どもたちからの学びとしています。

 

感謝祭の由来は、今からおよそ400年前、キリスト教徒のイギリス人100名余りがメイフラワー号に乗って、新天地アメリカ大陸を目指し旅立ちました。11月にやっとアメリカ大陸にたどり着き(現在のマサチューセッツ州ケープコッド湾)、土地を切り開いて、家や教会を建て、畑を耕しましたが、慣れない農耕作業で大変厳しい生活でした。冬が訪れ、食料が底をつきました。ある日のこと、ワンパノアグ族インディアンが訪ねてきました。インディアンは、ジャガイモやトウモロコシ、小麦粉を分け与え、農耕作業をたすけてくれました。インディアンのたすけがなければ、全滅していたでしょう。そのおかげで、寒い冬を過ごすことができ、やがて春が訪れ、そして秋には豊かな作物が実りました。その収穫した作物を教会に持ち寄って、土地がもたらす多くの恵みとインディアンに対する感謝の祭事をともに捧げました。それが感謝祭の始まりということです。はじめに愛があった、ということでしょう。

 

これから厳しい冬を迎えます。感謝祭の祈りが、厳しい生活を強いられている方々に届けられますように。

 

こども園の皆さん、ありがとうございました。

2022年10月27日 (木)

第21回聖灯祭「Restart」の開催

ようやく暑さが収まりはじめたという感もつかの間、朝夕がぐっと冷え込んできて、季節は“霜降”を迎えています。キャンパスの緑の芝に霜が降り始める頃、大学では“聖灯祭”が開催されます。今年も、来週末にその時がやってきました。

 

今年の第21回聖灯祭は、待ちに待った3年ぶりの対面開催です。withコロナの状況で、実行委員会を中心とした学生皆さんと教職員が協力し、これまでの経験を活かし、知恵を出し合い、力を合わせて、感染予防との両立を図っての対面開催を導いていただきました。心より感謝いたします。

 

昨年・一昨年の聖灯祭は、2020年1月からの新型コロナウイルスの感染拡大から、ICTを駆使してのオンライン開催でした。当時の学生皆さんが、初めての経験で困難な状況にあっても、聖灯祭の開催をあきらめず、チャレンジして、後輩の皆さんに歴史と伝統をつないでいただきました。その先輩方の思いと、聖灯祭をさらに進化・発展させるという願いを込めて、「Restart」が今回の聖灯祭のテーマだそうです。

 

科学技術や学術・文化の発展も、私たちが今経験しているような新興感染症などの外部圧力がドライブになってパラダイムシフトが生じました。変化に適応し、創造性を発揮することが人間の力です。withコロナでの今年の聖灯祭も、皆さんの若い力と創造性が発揮され、そして次代へ新たな伝統として継承されていくことでしょう。

 

楽しく思い出深い、聖灯祭になることを心より祈念いたします。

2022年9月28日 (水)

2022年度秋セメスターの始まりに当たって

秋分を迎え、緑のキャンパスから空を見上げると、鰯雲が姿をみせはじめました。

学内にも、9月20日から秋セメスターのガイダンスと集中授業が始まり、学生が戻ってきました。10月3日からは、全学の授業が始まります。学内が明るく活気づいて、新鮮な気持ちと喜びを感じます。

 

不安もよぎります。7月からの新型コロナウイルスの感染拡大第7波は、今もなお収束に至っていない状況です。とは言え、この間私たちは、多くを学び経験してきました。自分と隣人への思いやりと配慮、主体的な健康管理と感染対策、感染者及び濃厚接触者の早期把握と迅速対応などなどです。その学びと経験を生かし、学修と感染予防の両立を図っていきましょう。

 

行政の施策も、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、緩和策が打ち出されています。本学の教育活動も、感染者及び濃厚接触者の療養期間の短縮、教室の収容人数の見直し、国際交流科目の一部再開、聖灯祭や課外活動などの学生活動の促進など、感染や医療の状況をみながら、リスクとベネフィットを勘案し、試行的かつ段階的に緩和する計画です。

 

この秋セメスター、4年生は国家試験や就職という大きな節目を迎えます。3年生は臨地実習やインターンが始まり、2年生は基礎教育から専門教育へ進み、1年生は専門の基盤となる教養を高める時機です。一人ひとりの学生が、それぞれの目標に向かって心と身体と知性を磨き、深い喜びを知ることを願っています。

 

「なすべきことはただひとつ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです(フィリピ3:13)。」

2022年7月31日 (日)

新型コロナウィルス感染症「第7波」の中での感謝と喜び

7月中旬以降からの2週間で、新型コロナウィルス変異株BA 5による感染が急拡大し、日本中を「第7波」が席巻しています。連日、感染者数は過去最多を更新し、保健医療体制の逼迫が深刻化しています。

 

学内においても家庭内感染等によって、感染者や濃厚接触者となって自宅待機を余儀なくされている学生がいます。このような中、大学では春セメスターの終盤を迎え、今週から定期試験が始まります。一人ひとりの学生がこれまでの学びの成果を遺憾なく発揮し、また療養や自宅待機となっている学生も追試験に向けて準備が進められることを願います。

 

7月初めには収束傾向にあって、期待と明るい雰囲気が広がっていたように思います。夏休みの旅行や帰省、イベントなど楽しみな計画を立てていた方もおられたでしょう。その矢先、計画変更を余儀なくされて落胆が広がっているようにも感じます。この3年間、感染拡大と収束の波とともに、希望と喜び、失望と落胆も繰り返されたと思います。

 

しかしこのような中にあっても、学生が感染予防と健康観察を行い、自分が感染者や濃厚接触者になった場合には学内ルートにきちんと報告し、学内での感染拡大の予防に努めています。このような学生の主体的な取り組みと教職員の対応によって、教育活動が守られています。

 

第7波の中にあって、学内では一人ひとりの学生と教職員が日々の学習を、また社会では保健医療福祉職の方々が私たちの健康と生活を、懸命に守っている。このような日常の感謝と喜びが、悲観的になりがちな気持ちを希望へと導いてくれるように思います。

2022年6月30日 (木)

新学部「国際教育学部」の開設:「これからの先生を目指すなら、聖隷クリストファー大学」

6月23日、文部科学省より新学部「国際教育学部」の設置届出が受理され、2023年度から本学は、看護学部、リハビリテーション学部、社会福祉学部、国際教育学部の4学部6学科の教育体制となります。

 

本学長ブログ前号にも記したように、本学はこの地域を中心に保健医療福祉の人材養成を通して、人々の生命と健康、生活と福祉を支えてきた歴史と伝統と実績を誇ります。

これに、「教育」という新たな柱が立つことになります。

これから、保健医療福祉及び教育の総合大学として、新たな発展を目指し歴史と伝統を築いて参ります。

 

国際教育学部は、「グローバルな教育」「心理と教育」をキーワードにした履修モデルを用意して、未来を築く子どもたちの教育に資する教育・保育・心理の専門職者を養成します。

未来を築く子どもたちには、国や人種、文化、宗教、性別などを越えて多様性を認め合い、多様性から学び合う国際的視野と資質と能力が求められます。

本学は2021年4月に国際バカロレア機構(IBO)が提供する国際的な教育プログラム「国際バカロレア教員養成プログラム(PYP)/IB Certificate in Teaching and Learning (PYP)」の養成大学として認定されました。

これは全国では8校目、東海北陸地方では初めてです。

このIB教育を中心として、探求心と主体性と国際的な視点を持った全人教育を推進し、21世紀型の学びを実践し得る教育者を養成します。

 

また一方で、発達障害や不登校、虐待など現代社会の教育的課題にも対応し得る教育者の育成も大きな課題です。

国際教育学部では他学部と連携し、支援を必要とする児童・生徒・保護者の相談に応じ、助言・指導などの援助を行うことができる認定心理士・公認心理師の資格取得をめざすこともできます。

 

この国際教育学部では、大学附属クリストファーこども園、聖隷クリストファー小学校・中高等学校、また国外の交流協定校などとも連携協働して、学内での学びと教育現場のアクティブラーニングの両輪によって、理論と実践力をバランス良く身につけることのできる恵まれた教育環境をもつことも大きな特徴です。

 

「創造なしには伝統なく、伝統そのものが一つの創造に属している。」(三木 清「哲学ノート」)

新たな聖隷クリストファー大学の発展にご期待ください。

2022年5月31日 (火)

歴史と伝統の継承

今年、私たちは大きな節目の年を迎えます。

聖隷学園が看護教育を始めた1952年の「聖隷准看護婦養成所」の開設から70年、「聖隷クリストファー大学」前身の大学教育を開始した1992年の「聖隷クリストファー看護大学」の開学から30年になります。この節目の年に、諸先輩方々から引き継がれてきた建学の精神「生命の尊厳と隣人愛」を再確認し、歴史と伝統を継承する意を新たにしています。

 

「伝統は我々の行為によって伝統となるのであり、従って伝統も我々の作るものであるということができる。創造なしには伝統なく、伝統そのものが一つの創造に属している。」「現在における創造を通じて伝統として生きたものになるのである。」(三木 清「哲学ノート」より)」

 

来年度、新学部「国際教育学部(2023年4月設置届出中)」を開設し、国際化に向かう子どもたちの育成に資する教員の養成と、発達障害や不登校、虐待などの現代社会の課題に対応し得る公認心理師・認定心理士の育成を目指します。このような新たな発展の中にも、先人の教えが絶えず柱(魂)として貫かれるよう、その声を聞き伝えていくことを大切にしたいと思います。

 

先日、「2022年度(通算第47回)聖隷クリストファー大学同窓会総会および記念講演会」が開催されました(詳細は本学同窓会ホームページ)。総会では、学生の学修や経済的支援に関わる事業計画が策定されました。紅谷同窓会長様をはじめ同窓会皆様の愛校心とご支援に感謝の言葉もありません。本学が卒業生・修了生の皆さんに支えられ、共に歴史と伝統が継承されていることに大きな喜びと使命を感じます。

2022年4月28日 (木)

「国際保健医療福祉プログラム」(副専攻)を開設

春は生命が復活する息吹の時です。

キャンパスにも活気を感じます。

古い衣を脱ぎ捨てて、今の自分を超える新しい自分にチャレンジしてほしいと願います。

未来を築く新入生の皆さんが、私たちの喜びであり希望です。

 

今年度、本学は新しい教育プログラム、「国際保健医療福祉プログラム」(副専攻)を開設しました。

これは看護学部・リハビリテーション学部・社会福祉学部の主専攻を基に、3学部合同の教育プログラムです(詳細は本学ホームページ)。

今、本学の建学の精神をもって、国内外の情勢をみると、国内ではグローバル化の進展によって多く外国の方々が居住されるようになり、保健医療福祉と教育の課題が出てきています。

また国外では紛争、難民、飢餓、貧困などによって、幼い子どもたちをはじめ多くの人々が苦しみや悲しみ、絶望の中にいます。

この「国際保健医療福祉プログラム」は、「生命の尊厳と隣人愛」の精神を基盤として保健医療福祉の知識と技術を活用し、この地域とともに世界の平和と人々の幸福に貢献する人材を育成することを目的としています。

 

4月23日には、ペシャワール会会長・PMS(Pease (Japan) Medical Services)総院長の村上 優 先生を講師に迎え、「国際保健医療福祉プログラム開設記念講演会」を開催しました(講演会のニュース記事はこちら)。

長年アフガニスタンの人々に尽くし、一隅を照らし続けた中村 哲 先生の思想と生き方に深い感銘を覚えました。

本学から、中村 哲 先生の志を継ぐ学生が輩出されることを願います。

 

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水が善人・悪人を区別しないように、誰とでも協力し、世界がどうなろうと、他所に逃れられない人々が人間らしく生きられるよう、ここで力を尽くします。内外で暗い争いが頻発する今でこそ、この灯りを絶やしてはならぬと思います。(中村 哲)

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