専門職向け公開セミナー「発達障がいを持つ人達の思春期、青年期の心理的支援・生活支援・就労支援 ~多職種連携による地域支援ネットワークの展望~」を実施しました
7月26日(土)、「発達障がいを持つ人達の思春期、青年期の心理的支援・生活支援・就労支援 ~多職種連携による地域支援ネットワークの展望~」と題して、保健医療福祉の専門職の方々を対象にした公開セミナーを開催しました。
第一部 基調講演は、「成人期発達障がいへの就労支援を中心とした実践と課題~個別の世界を巡る格闘と地域連携~」と題し、NPO法人障害者支援情報センター理事長の進藤義夫先生にご講演をいただきました。現場での具体的な事例を、ユーモアを交え数多くご紹介いただいた貴重な時間となりました。
第二部 シンポジウムは、「思春期、青年期の発達障がいを持つ人達への心理的支援、生活支援、就労支援の実際と課題」と題し、浜松市発達相談支援センタールピロ所長の内山敏様、京丸園株式会社園主の鈴木厚志様、医療法人社団至空会ワークだんだんの和田里美様をシンポジストにお迎えし、本学社会福祉学部社会福祉学科の佐々木正和准教授がコーディネーター、そして引き続き進藤先生にファシリテーターとなっていただき、それぞれの現場での実例をもとにした意見交換を行いました。
当日の参加者は139名にのぼり、精神保健福祉士、介護福祉士、看護師、職業指導員、相談員、カウンセラーなどの専門職の方や行政職員の方、また発達障がいを持つ当事者の方やご家族など様々な方が熱心に聴講され、講演中や終了後にもたくさんのご質問をいただくなど、非常に活気のあるセミナーとなりました。
参加者の方々からのアンケートでは、「お話が分かりやすく、具体的な事例もたくさん出て、自分にも明日からできることがあると気付くことができた」、「多職種連携の大切さを知り、医療、福祉のコーディネートが利用者さんにとってとても必要なことだと感じた」、「支援を楽しむことが大切だと思った」など、たくさんの専門職の方に学びと気付き、そして励ましがあったことが伺えました。
また発達障がいの当事者の方やご家族の方からも「子供に対して持っていた疑問が少し理解ができた」、「それぞれの機関が真剣に対応してくださっていることを知った」、「相談に行く窓口を知る事ができ、考え方もヒントをもらうことができた」などのお言葉をいただきました。
当センターでは、これからも地域のみなさまのニーズに合った公開セミナー・公開講座の開催を継続していきます。