2022年度秋セメスターの始まりに当たって
秋分を迎え、緑のキャンパスから空を見上げると、鰯雲が姿をみせはじめました。
学内にも、9月20日から秋セメスターのガイダンスと集中授業が始まり、学生が戻ってきました。10月3日からは、全学の授業が始まります。学内が明るく活気づいて、新鮮な気持ちと喜びを感じます。
不安もよぎります。7月からの新型コロナウイルスの感染拡大第7波は、今もなお収束に至っていない状況です。とは言え、この間私たちは、多くを学び経験してきました。自分と隣人への思いやりと配慮、主体的な健康管理と感染対策、感染者及び濃厚接触者の早期把握と迅速対応などなどです。その学びと経験を生かし、学修と感染予防の両立を図っていきましょう。
行政の施策も、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、緩和策が打ち出されています。本学の教育活動も、感染者及び濃厚接触者の療養期間の短縮、教室の収容人数の見直し、国際交流科目の一部再開、聖灯祭や課外活動などの学生活動の促進など、感染や医療の状況をみながら、リスクとベネフィットを勘案し、試行的かつ段階的に緩和する計画です。
この秋セメスター、4年生は国家試験や就職という大きな節目を迎えます。3年生は臨地実習やインターンが始まり、2年生は基礎教育から専門教育へ進み、1年生は専門の基盤となる教養を高める時機です。一人ひとりの学生が、それぞれの目標に向かって心と身体と知性を磨き、深い喜びを知ることを願っています。
「なすべきことはただひとつ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです(フィリピ3:13)。」