歴史と伝統の継承
今年、私たちは大きな節目の年を迎えます。
聖隷学園が看護教育を始めた1952年の「聖隷准看護婦養成所」の開設から70年、「聖隷クリストファー大学」前身の大学教育を開始した1992年の「聖隷クリストファー看護大学」の開学から30年になります。この節目の年に、諸先輩方々から引き継がれてきた建学の精神「生命の尊厳と隣人愛」を再確認し、歴史と伝統を継承する意を新たにしています。
「伝統は我々の行為によって伝統となるのであり、従って伝統も我々の作るものであるということができる。創造なしには伝統なく、伝統そのものが一つの創造に属している。」「現在における創造を通じて伝統として生きたものになるのである。」(三木 清「哲学ノート」より)」
来年度、新学部「国際教育学部(2023年4月設置届出中)」を開設し、国際化に向かう子どもたちの育成に資する教員の養成と、発達障害や不登校、虐待などの現代社会の課題に対応し得る公認心理師・認定心理士の育成を目指します。このような新たな発展の中にも、先人の教えが絶えず柱(魂)として貫かれるよう、その声を聞き伝えていくことを大切にしたいと思います。
先日、「2022年度(通算第47回)聖隷クリストファー大学同窓会総会および記念講演会」が開催されました(詳細は本学同窓会ホームページ)。総会では、学生の学修や経済的支援に関わる事業計画が策定されました。紅谷同窓会長様をはじめ同窓会皆様の愛校心とご支援に感謝の言葉もありません。本学が卒業生・修了生の皆さんに支えられ、共に歴史と伝統が継承されていることに大きな喜びと使命を感じます。