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2021年3月29日 (月)

2020年度卒業式・修了式:保健医療福祉・教育の時代を拓く現代のクリストファーへ

昨年2019年度の卒業式・修了式は、新型コロナウイルスの感染予防のため、ご家族の出席はお控えいただき、大変遺憾でした。今年度の方針を「コロナ対策会議」で検討し、ご家族1名の出席として執り行いました。人生の大切な節目をご家族とともに祝福できたことは、また保護者の皆様に感謝をお伝えでき、喜ばしい限りでした。今年度の卒業生・修了生の皆さんは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、感染対策と制限下での学修や研究活動、自粛生活を余儀なくされました。しかしそのような状況にあっても目標を失わず、一人の落伍者も出すことなく、卒業生・修了生を送り出すことができ感謝の気持ちで一杯です。

 

卒業式・修了式は、10年前に東日本大震災が発生した3月11日でした。そして今私たちは、新型コロナウイルスの感染拡大の渦中にいます。第4波のリスクも高まってきています。このままコロナ前に戻るならば、人類を襲う、さらに深刻な事態が生じることは間違いないと危機感を覚えます。これからは、自然と共存し、人の命と生活と幸福を重視する価値観や政策への転換をはかる「保健医療福祉・教育の時代」に進むべきです。その未来の方向性を変える歴史的な転換期に立っていると感じます。その未来を築くことができるのは、卒業生・修了生の皆さんです。卒業生・修了生の皆さんが、建学の精神である「生命の尊厳と隣人愛」を実践し、保健医療福祉・教育の時代を拓く現代のクリストファーの如く活躍されることを願っています。